『暦と行事の民俗誌』1

<『暦と行事の民俗誌』1>
図書館で『暦と行事の民俗誌』という本を手にしたのです。
ぱらぱらとめくると、画像の多いビジュアル本である。
それから昨今の太子の関心は、天体観測から生活感のある暦に移りつつあるわけです。


【暦と行事の民俗誌】


佐藤健一郎, 田村善次郎著、八坂書房、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
日本独特のカレンダー・暦。日本に古くから伝わる様々な暦とその歴史をたどりつつ、四季折々の行事や歳時を紹介し、日本人にとっての一年を立体的に解説する。日本の行事にちなんだ凧・だるま・注連縄・人形など、写真・図版多数収載。

<読む前の大使寸評>
昨今の太子の関心は、天体観測から生活感のある暦に移りつつあるわけです。

rakuten暦と行事の民俗誌


この本で、行事十二ヶ月の4月を、見てみましょう。
p73~75
<卯月>
 四月は卯月である。
 春たけなわ、花咲き鳥歌い、森羅万象の動きが最も活発になる月である。
 
 4月に入ると、雪におおわれた北国の高山も雪解けが進み、山の地肌が広がってくる。山麓の人々は、消え残る雪と黒い山肌の描き出す模様によって農事の時期を知った。そして、時と共に移りゆく模様に天候を読み、農作物の出来を占ったのである。

 宮城県仙北地方では、栗駒山の残雪が坊主の形になったら籾を蒔き、鮪の形になったら田植を始めよといっている。また、新潟県柏崎の米山は越後富士ともいわれる山だが、その一帯では、残雪の大鯉の形で漁業の豊凶を占っている。白馬岳・駒ケ岳・農鳥岳などの山名は雪形にちなんで付けられたものが多いのである。

 雪形だけでなく、サクラ・コブシ・モクレンなどの花も季節を告げるものであった。秋田県鹿角郡ではコブシを田打ち桜という。佐渡では、コブシが咲くと大豆を蒔くとか、鰯が漁れるとかいう。自然の姿は、季節を知らせるだけでなく、労働そのものと密接に結びついていたのである。

 三月の終わりから北上を始めるサクラ前線は、四月の末には青森にまで達する。日は決まっていないが、サクラが満開の時を見はからって花見の宴が催される。仲間が連れだってご馳走を作り、花のもとに座を占め、毛氈を敷いて酒を酌み交わし、無礼講の宴を繰り広げ、一日を楽しんで帰るのだが、これは現在でも各地で行われている。

 咲き誇るサクラの花にカミの意思を読み、カミの宿り給う花の下で神人共食の宴をすることによって、共同体の結束をより強くし、一年の祝福を得たのである。
 サクラには挿頭草(カザシグサ)・春告草などの別名がある。これも、この木の持つ意味を示しているといえるだろう。
山桜

 現在ではソメイヨシノが一般的となっているが、この桜は明治以降に東京の染井の植木屋から全国に広まったもので、江戸時代までの桜といえば山桜であった。江戸時代の膨大な出版物の版木として山桜が用いられていることからも明らかなように。山桜は現在の我々が考える以上にたくさんあったのである。

 花見と並んで、重要な四月の行事は、八日を中心に行なわれる花祭りであろう。
 仏教では、釈迦降誕の日として潅仏会を行う。いろいろの花で飾った花御堂に誕生仏を安置し、参詣者はそれに甘茶を灌ぐ。そして、甘茶を頂いて帰り、その甘茶で墨をすり「」と紙に書いて戸口にさかさまに貼ると長虫が家に入らない、便所にさかさまに貼るとうじ虫がわかないなどという。

 甘茶は、ユキノシタ科アジサイ属の落葉樹アマチャ、またはウリ科の多年草であるアマチャヅルの葉を揉んで乾燥させ、煎じたものである。


このところ宇宙や占星術の記事を見たり、書いたりしているが『日本のならわしとしきたり』という蔵書に春分の記事があることを思い出したのです。

【日本のならわしとしきたり】
しきたり
ムック、 徳間書店、2012年刊

<内容紹介>
ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。

<大使寸評>
とにかく「今日は七十二候でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪

Amazon日本のならわしとしきたり


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