『雑草はなぜそこに生えているのか』4

<『雑草はなぜそこに生えているのか』4>
図書館に予約していた『雑草はなぜそこに生えているのか』という新書を、待つこと5日でゲットしたのです。
いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・
その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。


【雑草はなぜそこに生えているのか】


稲垣栄洋著、筑摩書房、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
「抜いても抜いても生えてくる、粘り強くてしぶとい」というイメージのある雑草だが、実はとても弱い植物だ。それゆえに生き残りをかけた驚くべき戦略をもっている。厳しい自然界を生きていくそのたくましさの秘密を紹介する。

<読む前の大使寸評>
いま森絵都著『カザアナ』という小説を読んでいるところだが・・・
その小説では「病によき種をあてる草読」となっています。とにかく、野草あるいは雑草に目がいく昨今でおます。

<図書館予約:(3/17予約、3/22受取)>

amazon雑草はなぜそこに生えているのか

ホトケノザ


「第五章 雑草の花の秘密」を、見てみましょう。
p86~88
■紫色の花が選んだパートナーは? 
 この優秀なパートナーを惹きつけるために、ハチを呼び寄せる花は、たっぷりの蜜を用意してハチを出迎える。

 ところが、これには問題があった。
 蜜をたくさん用意してしまうと、ハチ以外の他の虫も集まってきてしまう。せっかく奮発して用意した蜜を他の虫に奪われてしまうのだ。

 紫色の花は、どうやってハチだけに蜜を与えることができるのだろうか。

 人気のある学校に入るためには、「入学試験」というものがある。
 じつは、紫色の花も、蜜を与える昆虫を選ぶための「選抜試験」を行うのである。
 紫色の花は、複雑な形をしているのが、特徴である。この複雑な形が、まさに入試問題である。
 身近な雑草であるホトケノザの花を観察してみることにしよう。

■ホトケノザの花の秘密 
 ホトケノザは、スミレやタンポポほど知られていないかも知れないが、小学校の生活科の教科書でも紹介されるほど、身近に見られる雑草である。

 ホトケノザは小さな花だが、よく見ると、なかなか美しい花を咲かせている。
 下の花びらには、斑点のような模様がある。これが、蜜のありかを示す「蜜標」と呼ばれるものである。蜜標はガイドマークや、ネクターガイドとも呼ばれている。この蜜標を目印にして、ハチはこの花びらに着陸する。下の花びらはまるでヘリポートのような役割を持っているのだ。

 ホトケノザは、ミツバチが訪れるのには小さいが、小さなハナバチが訪れる。そして、花びらに着陸すると、ちょうど着陸した飛行機を誘導するラインのように、花の奥に向かって蜜標が続いている。この道しるべに従って、花の奥深くへと進んでいくと、花の一番深いところに蜜があるのである。

 横からホトケノザの花を見ると、花の形が細長く、花の中が奥深くなっている。じつは、この狭い中に潜り込んで行って、後ずさりして出てくるというのが、普通の昆虫は得意ではない。これに対して、ハチは花の奥深くへ潜っていくことを得意としているのである。

 蜜標が蜜のありかを示すサインだということが理解できる頭の良さ、そして花の奥へと入っていくことのできる勇気と体力を持った虫だけが、蜜にありつくことができる。
 こうしてホトケノザは、知力テストと体力テストによって、パートナーとしてふさわしいハチだけに蜜を与えることに成功しているのである。

 ホトケノザだけでなく、紫色をした花は、どれも蜜標や奥に深い構造をしている。

『雑草はなぜそこに生えているのか』3:「第三章 播いても芽が出ない」の冒頭
『雑草はなぜそこに生えているのか』2:「第二章 雑草は強くない」の続き
『雑草はなぜそこに生えているのか』1:「第二章 雑草は強くない」の冒頭

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