村山斉の時空自在 3

<村山斉の時空自在 3>
朝日の(村山斉の時空自在)シリーズをスクラップしているのだが・・・今回分が興味深いので紹介します。

(2019.12.18デジタル朝日から転記しました)


<「あんこ」なければ反応見やすく>


 空気のように気づかないが、私たちを守ってくれているヒッグス粒子。2012年に加速器による実験でようやく出会えた。翌年、理論を提案した英国の物理学者ピーター・ヒッグス氏ら2人がノーベル賞を受賞した。

 ところが観測回数を増やしても顔がよく見えない。ヒッグス粒子は、映画「千と千尋の神隠し」に出てくる「カオナシ」のようだ。今まで見つかった素粒子にはみんな「スピン」という顔があり、見る方向によって違って見えた。粒がぐるぐる回っていて向きがあるからだ。ところが、ヒッグス粒子は回らない「のっぺらぼう」の特別な粒子だとわかった。

 今まで会ったことのないタイプの人には、だれもが最初は違和感を抱く。でも親戚に会うと「ああ、こういう人だったんだ」と納得する。ヒッグス粒子の親戚の粒子探しが続いている。そして初めて会った人は新しい世界を開いてくれるものだ。ヒッグス粒子は宇宙の謎「暗黒物質」に一番近いと考えられている。ヒッグス粒子をもっと知り、そのつてで暗黒物質に会いたい。

 だが、今の欧州合同原子核研究機関(CERN)の加速器LHCでは、ヒッグス粒子を調べるのは難しい。LHCでぶつける陽子は、クォークという小さな粒をグルーオンというのりでくっつけた豆大福のようなもの。大きいので投げてぶつけやすいが、あんこが飛び散る。その中からヒッグス粒子を観測するのは難しい。

 日本が誘致を検討している国際リニアコライダー(ILC)なら、中身のない素粒子である電子とその反物質の陽電子をぶつけられる。つまり豆同士なので、邪魔なあんこがなく反応が見やすい。小さくてぶつけるのは難しいが、13年に技術が確立した。日本の最先端技術で宇宙の謎が解けるのではと期待されている。(素粒子物理学者)


(村山斉の時空自在)「あんこ」なければ、反応見やすく(2019.12.18)
デジタルデータとダブルで保存するところが、いかにもアナログ老人ではあるなあ。

村山斉の時空自在 2

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