『わが子に伝える「絶対語感」』2

<『わが子に伝える「絶対語感」』2>
図書館で『わが子に伝える「絶対語感」』という本を手にしたのです。
絶対語感ってか・・・やや、ふざけているなあ。
それでも、言語は太子の関心のあるテーマなので借りたわけでおます♪



【わが子に伝える「絶対語感」】


外山滋比古著、飛鳥新社、2004年刊

<「BOOK」データベース>より
ことばの離乳がしっかりできていれば、大きくなって学校へ行っても、勉強がよくわかるようになります。わが子を賢くしたいと思ったら、ことばの離乳は絶対に必要です。何歳から何を読んであげればいいのか、ひと目でわかる「絶対語感」習得カレンダー付き。

<読む前の大使寸評>
絶対語感ってか・・・やや、ふざけているなあ。
それでも、言語は太子の関心のあるテーマなので借りたわけでおます♪

rakutenわが子に伝える「絶対語感」



カタカナ語が語られているので、見てみましょう。
p128~131
<五 カタカナ語>
 カタカナ語、とくに、前にもあげたような、わけのわからないカタカナがふえてきました。なんとかしなくてはという声が起こってきて、黙ってはいられなくなったのでしょうか、先ごろ、国立国語研究所が、わかりにくいカタカナ語を邦訳しようという試みを始めました。

 たとえば、インフォームド・コンセントは、国立国語研究所の試案ではたしか、「納得診療」というようになっています。苦心の作だとは思うのですが、いかにも不細工です。すんなり広まるとも思われません。高齢化社会といわれるようになった急に脚光を浴びたのが「バリア・フリー」ですが、これには国立国語研究所は、「障害撤去」という訳語を与えました。これでは、障害者をとりのぞくような誤解を招きかねません。

 このように見てみると、おもしろいことに気づきます。原語の英語は二語ですか、訳語は漢字四字になっています。以前から、漢字の四字熟語が流行して、その辞書まで現れていますが、外来語の訳を考える人も、それに影響されているのでしょう。

 明治のはじめ、それこそおびただしい外国語を取り入れなくてはならなかった時代に、当時、外国語を学んだ人、英学者はみな、英語だけでなく、漢字もよく勉強していました。これが、英語を翻訳して新しい訳語をこしらえるのに、たいへん役立ったのです。

 漢字の素養、学識をもった英学者たちは、英語の名詞を片っ端から漢字二字に訳しました。煙草、麦酒、硝子、文学、哲学、汽車、電車、自由、権利、内閣、銀行、鉄道、演説、簿記、鉛筆、洋傘、公園、演説、議会などなど。

 はては、外国の固有名詞まで漢字二字にしてしまったのですから、おそれ入ります。ナポレオンは「奈翁」、シェイクスピアは「沙翁」と呼ばれました。ロンドンは「倫敦」、ニューヨークは「紐育」、パリは「巴里」、ローマは「羅馬」でした。なかには、苦しいものもあります。大学のあるオックスフォードは、オックス(牛)フォード(津)を結んで「牛津」としたのはいいのですが、ケンブリッジは、ケン(剣と音訳)とブリッジ(橋は意訳)を結びつけて、「剣橋」とされたのです。
(中略)

 第二次大戦後、ふたたび、大量の外来の文物が入ってきました。こんどは、ヨーロッパではなく、アメリカ中心でしたが、これを受け入れる日本側には、訳すことのできる人はあまりいませんでした。語学をやっている人は、みな外国語ばかり勉強していたので、漢字の素養はお寒いかぎりだったのです。

 そのうえ、戦後は漢字制限も行われ、使える文字はいちじるしく窮屈になっていました。かりに、英語を日本語に置き換えようとする人がいても、洪水のように押し寄せてくる外来語は、どうすることもできませんでした。「オートメーション」を「自動制御」とするようなことも、ないではなかったのですが、結局は普及しないでオートメーションということばが定着し、さらには「オートメ」ということばになって、半分が消えてしまったのです。

 漢字には訳せず、ひらがなの日本語に訳すのが至難だとすると、最後に残された道は、音をそのまま移すしかありません。明治以来、日本が行ってきた、音を捨てて意味を訳す「意訳」の伝統はあっさり捨てられて、逆に意味を捨て、音を移す「音訳」に方針が転換されました。そうして生れたのが、カタカナ語です。もともと、意味を捨てて訳しているのですから、わかりにくいのはしかたのないことです。

 音を移すといっても、カタカナでは、忠実に音を再現できるはずはありません。オートメーションなどは、カタカナとしてよく音を移しているほうですが、それがオートメになったのは、日本人の四字四音好みを表しています。というのも、ここ二十年くらいの間に、わが国で、根をおろし、しきりに使われている外来のことばには、四字の原則が認められるからです。つまり、カナ四文字にすると、広く流通するのです。

 パースナル・コンピューターは、「パソコン」となって、飛躍的に普及しましたし、ワードプロセッサーなどという舌をかみそうなことばは、はじめから使われず、「ワープロ」と呼ばれて身近なものになりました。

ホウ 日本人は四字四音好みなのか。
それにしても、コンプライアンスとか、Competencyとか、お役所は生半可な外来語導入に過ぎるように思える昨今でおます。

『わが子に伝える「絶対語感」』1:言語の流行り廃れ

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