『わが子に伝える「絶対語感」』1

<『わが子に伝える「絶対語感」』1>
図書館で『わが子に伝える「絶対語感」』という本を手にしたのです。
絶対語感ってか・・・やや、ふざけているなあ。
それでも、言語は太子の関心のあるテーマなので借りたわけでおます♪



【わが子に伝える「絶対語感」】


外山滋比古著、飛鳥新社、2004年刊

<「BOOK」データベース>より
ことばの離乳がしっかりできていれば、大きくなって学校へ行っても、勉強がよくわかるようになります。わが子を賢くしたいと思ったら、ことばの離乳は絶対に必要です。何歳から何を読んであげればいいのか、ひと目でわかる「絶対語感」習得カレンダー付き。

<読む前の大使寸評>
絶対語感ってか・・・やや、ふざけているなあ。
それでも、言語は太子の関心のあるテーマなので借りたわけでおます♪

rakutenわが子に伝える「絶対語感」



言語の流行り廃れが述べられているので、見てみましょう。
p115~118
<四 消える絶対語感、新しく生まれる絶対語感>
「もう1コ待とうネ」
 ホームで電車を待っていた子づれの母親が、そう言いました。来た電車がひどく混んでいるのです。こんなのは、すこしも珍しくない、と若い人は言うのですが、昔だったらおどろくべきことです。「もう1台」というところなのです。

 もっとも、何両も連結している電車だと、「1台」は使いにくいので、「1本」とするかもしれません。それが使えなくても、「ひとつ」と言ったでしょう。いずれにしても、「1コ」は、新しい呼び方です。

 飛行機なら「1コおくらそう」というのは、さすがにすくないでしょう。たいていが「一便おくらせる」と言います。動かない飛行機なら、一機、二機です。

 受験生が「三コ受けたけど、みんなだめだった」と言います。大学入試を1コ2コと数えるのも新しいことばづかいです。学生も、「きょうは広義が2コあるだけだ」と言ったりします。「二時間」とは言いません。講義が、九十分、百分単位で行われるので、「時間」ということばを使うのには、抵抗があるのかもしれません。教師たちは、まさか「毎週、七コも講義がある」とも言えません。コマという呼び方をつくりだして「七コマでは疲れる」などと言うようになりました。
(中略)

 英語でも、ものを数えるとき、ワン、ツー、スリーと教えています。それにならうというわけでもないのでしょうが、1コ、2コは、なんとなく新しい感じがともないます。
 けれども英語でも、すっべてのものをワン、ツーで数えているわけではありません。たとえばワン・ウォーターとは言いません。水は数えられないから、ア・グラス・オブ・ウォーター(コップ一杯の水)、鉛筆二本ならツー・ペンシルズですが、チョークは数えられないと見て、ツー・ピーシズ・オブ・チョーク(チョーク二本)と言わなくてはなりません。

 これなら日本語の「紙二枚」というのと変わらないでしょう。英語では、物質名詞に特別な数詞を使うというきまりがあるのです。「日本語は、すべての名詞が物質名詞なのだ」と言ったイギリス人がいますが、そう思っても、しかたがないかもしれません。
 その日本語で、数詞についての絶対語感が変わろうとしています。1コ、2コが、そのさきがけとなっているのです。

 ここ十年くらいの間で、日本語の絶対語感で、いちばん目立った変化をしたのは、いわゆる「ら抜き」ことばの広まりでしょう。
「ここで弁当たべれますか」
「ゆうべ、よく寝れませんでしたので…」
「熱を出して、試験を受けれませんでした」
「この車、あと二人乗せれるから、みんないっしょに行かれるでしょう」

 こういう使い方は、五十年前までは、はっきり誤りとされていまっした。できるという意味で助詞を使うときの語尾が、変わってきたのです。そういうことばを耳にして、崩れた、乱れたという人も、まだ少なくはありませんが、若い人を中心に、このような言い方が、すでに大半を占めています。絶対語感が変わってしまったのです。


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