『サウジアラビアを知るための63章』1

<『サウジアラビアを知るための63章』1>
図書館で『サウジアラビアを知るための63章』という本を、手にしたのです。
おお サウジアラビアの近況ってか・・・サウジ出張、砂漠という関係で、個人的なツボがうずくのです♪


【サウジアラビアを知るための63章】


中村覚著、明石書店、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
【目次】
1 歴史と政治/2 社会変容と伝統/3 地方の様子/4 生きる素顔/5 悠久の時間/6 経済/7 外交

<読む前の大使寸評>
おお サウジアラビアの近況ってか・・・サウジ出張、砂漠という関係で、個人的なツボがうずくのです♪

rakutenサウジアラビアを知るための63章

アシール山地のビャクシン林

サウジ出張の地ということで、アシール山地を、見てみましょう。
p190~192
<第29章 詩を吟じて男になる> 
 ビャクシン林の植物は、どのように利用されてきたのだろうか。建材、井戸滑車、料理用品、ミツバチ巣箱とその支え、燃料、肥料、歯ブラシ、飼料木、薬用、食用、日陰用といった用途がある。

 たとえば、オリーブでは、その木部は、養蜂のために木製巣箱の材料として利用される。また燃材にもあてられ、炭として最高級とされる。さらに〇の材料にも用いられ、これもまた最高の種類として知られる。葉は、歯槽膿漏の治療に歯茎に塗り込まれるし、小枝は、歯ブラシとして利用される。

 その他の植物では、アフリカビャクシン、エジプトイチジク、種々のアカシアなどが巣箱の材料になる。在来の〇に加工されるのは、オリーブに加えて、クロウメモドキ科ナツメ属の木、ミカン科の木、アカシアなどがある。エジプトイチジクは、家の脇に植えられて、その日陰のもとに家族が団らんする。別のクワ科イチジク属の木本、またオリーブもその小枝は、歯ブラシとして用いられる。
(中略)

 それではアフリカビャクシンはどうであろうか。
 幹、枝、小枝は、伝統的な家屋の建材として用いられている。枯れた枝や小枝は、暖房用や料理用の燃料として利用されてきた。それらの灰は、一種の肥料として畑にまかれた。木部はミツバチ巣箱に利用できる。またレイダ保護区内などでは、樹木の上にその巣箱が設置される。枯れ枝は巣箱の支えに用いられることもある。冬には種子をつけたままの枝が集められ、ヤギ小屋の床に敷かれた。種子はヤギによって食べられた。

 このように多岐にわたる利用法に加えて、この地域において非常に特徴的なものとして、男性割礼による傷の治療におけるビャクシンの活用があった。
 アシール山地で40年程前まで見られたのは、男性器の包皮のみならずその上にある下腹部の陰毛がある部分のすべての皮を剥ぎ取るという慣習であった。その施術は生後直後に行われるのではなく、18~25歳の間に執り行われた。その時期とは、結婚の前にあたり、割礼は若者の男気を示すための役割を持っていた。通常、一度に5~6人の若者が同時に割礼された。

 割礼される若者らはまず特定の場所に集まり、人びとに自分たちの詩を吟じてきかせる。それから、数百人にもなろうかという男性の観衆の前で割礼されたのである。労苦を味わうときにさえ、動いたり震えたりしないということを証明するために、足の甲の上にいくらかの砂をおくこともあったという。集まった成人男性や少年に勇敢さを示すためには片足立ちになって、逃げないことをアピールさえした。


この本も人類学あれこれR2に収めておきます。

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