『生命史35億年の大事件ファイル (ニュートン別冊)』1

<『生命史35億年の大事件ファイル (ニュートン別冊)』1>
図書館で『生命史35億年の大事件ファイル (ニュートン別冊)』というムック本を、手にしたのです。
おお 表紙にもカンブリア紀の生命爆発や恐竜の消滅が出ているではないか・・・
やはり二つに絞ればこうなるのか。


【生命史35億年の大事件ファイル】


ムック、ニュートンプレス、2010年刊

<レビュー>より
-内容- カンブリア爆発はなぜおきたのか? 古生代末の大量絶滅の原因は? 哺乳類が生き残ったのはなぜなのか? 生命誕生から人類の登場まで、生命史35億年の間に起きたさまざまな事件のなぞときにせまる。

<読む前の大使寸評>
おお 表紙にもカンブリア紀の生命爆発や恐竜の消滅が出ているではないか・・・
やはり二つに絞ればこうなるのか。

rakuten生命史35億年の大事件ファイル

三葉虫


「事件3 カンブリア爆発 その1」を、見てみましょう。
p40~43
<③かたい組織と複雑な構造をもつ動物が出現した> 
 カンブリア爆発で、現代に生きるすべての動物門がそろった。この点に関して、イギリス自然史博物館でカンブリア紀の化石の詳細な分析を進めているアンドリュー・パーカー博士は次のように指摘する。「カンブリア爆発の最大の特徴は、軟体性の動物から硬組織をもった動物たちが進化したということです」。

 事件2ですでに紹介したように、カンブリア爆発前のエディアカラ生物はすべて、硬組織をもたない軟体性の単純な生物だった。
 しかし、バージェス頁岩動物群をはじめとするカンブリア爆発後の動物化石の多くには実に複雑な構造がある。昆虫のような外骨格、長く飛びでた眼、鋭い口、剣のようなトゲなどさまざまだ。

 生態も大きくことなる。エディアカラ生物群の化石にはいかなる捕食の痕跡も発見されていない。たとえば、恐竜時代にはティラノサウルスがトリケラトプスをかじった痕跡が発見されている。しかし、エディアカラの生物には、そのような傷がないのである。

 ある化石のそばには、泥をひっかいて集めていた痕跡があり、このことからエディアカラ生物は泥の中の有機物を主食としていたとみられている。一方でカンブリア紀の世界各地の地層からは明確な捕食痕をもつ化石が発見されている。

<④ カンブリア爆発のきっかけは「眼」!?> 
 生命史上、はじめて「眼」をもつ動物化石がみつかるのも、カンブリア紀である。このことに注目したパーカー博士は、1998年に「カンブリア爆発で硬組織をもった動物が出現したきっかけは眼にある」とする『眼の誕生説』を提唱した。最後に、今、最も注目されている、この仮説を紹介しよう。

 この仮説は次のようなものだ。カンブリア爆発の直前、SSF(微小硬骨格化石群)の出現よりも早い時期に進化のなかで偶然、軟体性の動物の中に眼をもつ動物が出現した。眼をもつ動物は生存競争の中で有利な立場に立った。襲う側からみれば、獲物の位置、獲物の弱点などが的確にわかる。襲われる側にしても、天敵の接近をいち早く感知し、岩陰や泥の中に姿をかくすことができる。生存競争の結果、襲われる生物は食べられないように防御用の殻やトゲ、逃走用の足・ひれなどを獲得した。襲う側は、強力な歯や追跡用の足・ひれなどを獲得した。こうして生物は、多様化したというのである

 パーカー博士がこの説の証拠としてあげるのは、カンブリア爆発で突如として出現する、眼をもった動物たちの化石である。とくにカンブリア爆発の最初期に出現した「三葉虫」の存在だ。その眼を丹念に調べたところ、現代の動物の複眼とかわらない、高度な機能をもつ眼を当時すでにもっていたことがわかったという。

「『武装は装飾である』といいます。つまり、トゲなどの武装は実は防御用として役に立つのではなく、『こっちに来るとケガするぞ』という視覚的なメッセージなのです。捕食者に高度な眼がなければ、トゲやかたい外骨格の殻などの多様化は生まれなかったでしょう」(パーカー博士)。

 この仮説はまだ定説ではない。「カンブリア紀の化石の解析を進め、証拠をそろえたい」とパーカー博士は話している。


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