『低地オランダ』1

<『低地オランダ』1>
図書館で『低地オランダ』という本を手にしたのです。
『オランダの文豪が見た大正の日本』という本を読んだところでもあり・・・
オランダづいている勢いで借りた次第でおます。


【低地オランダ】


石田壽一著、丸善出版、1998年刊

<「BOOK」データベース>より
本書では、海面下に獲得されたこの人為的な「地」を、建設・都市・ランドスケープといった視点を通して遡り、デ・スティル、機能主義といった造形運動で近現代社会に多大な影響を与えたこの「地」の根を探る。

<読む前の大使寸評>
『オランダの文豪が見た大正の日本』という本を読んだところでもあり・・・
オランダづいている勢いで借りた次第でおます。

rakuten低地オランダ

「デルフトの眺望」

オランダのランドスケープを、見てみましょう。
p50~58 
<アーバンスケープ>
 低地オランダのランドスケープを特徴づける「かたち」が、海面下の地勢において、中世後期以来のポルダーラント獲得の技術・美学に関わる特質に認められることは、ある程度ご理解いただけたと思う。次にランドスケープよりは若干スケールを上げたレベルの人為的環境構築領域について話を進めていきたい。

 これは一般的にはアーバンスケープに分類される都市のそれに関わる。これについてもポルダーに認められる物的構成と全く不連続に理解されるわけではない。この両者は極めて連続的な関係にある。ポルダーを「地」とすれば、スタッズオントヴィケリングと呼ばれる都市発展は、「地」の物体性に関わる、その上の「図」に要約されよう。

 ポルダーとの連続的な関係は、低地オランダの諸都市において、ダイク、カナールといった「地」と「水」を治める人為的な装置がその基本構成を形作っている点にも裏付けられる。

 扉の図は17世紀の画家、フェルメールによる「デルフトの眺望」である。この絵にも明らかなように、湖沼地帯に築造された低地オランダの諸都市は、大抵運河に囲まれ、ポルダー集落同様、堤防によって「水」の侵入を防ぎ、また堤防に護られた低い「地」に定住環境を形成している。

 したがって、低地オランダに限っては、河川、海岸、湖沼地帯といった水域差を超えて、また規模の差違を超えて、ポルダーという「面」上の、ダイク・カナール及びそれが交叉するダムという、治水の基本に関わる三要素の組合わせによる「図」として都市構成を分類することが一程度、可能である。
(中略)

 この運河巡囲型都市の古典的事例デルフトは、その名をフィレー川とスヒー川を繋ぐデルフと呼ばれる水溝に負っている。デルフトの初期集落は、湖沼地帯の間を北海に沿って伸びる安定した砂質地盤上に形成された。自治都市としての憲章を13世紀中葉に獲得したデルフトは、中世後期にかけて、公益産業都市として、継続的な集落拡張が為される。その結果、14世紀までには、現在の運河巡囲型都市としての基本的骨格が形成される。

ウン 日本では濃尾平野に輪中という集落を作ったりしたが、オランダでは運河巡囲型都市を作ったのか・・・より建築的構造だったようですね。

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