『オランダの文豪が見た大正の日本』3

<『オランダの文豪が見た大正の日本』3>
図書館で『オランダの文豪が見た大正の日本』という本を手にしたのです。
おお この本のタイトルからして、超級レア物やおまへんか♪



【オランダの文豪が見た大正の日本】


ルイ・クペールス著、作品社、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
長崎から神戸、京都、箱根、東京、そして日光へ。東洋文化への深い理解と、美しきもの、弱きものへの慈しみの眼差しを湛えた、ときに厳しくも温かい、五か月間の日本紀行。写真70点収録!

<読む前の大使寸評>
この本のタイトルからして、超級レア物やおまへんか♪

rakutenオランダの文豪が見た大正の日本


「第3章 日本史入門」で日本史を、見てみましょう。
p43~45 
<日本の歴史>
 そういうわけで、われわれはこのガイドの案内で京都を見物する。
 さて、これから諸君を神社仏閣や宮殿や桜の木々へと連れ回すことになるが、その前に、読者諸君よ、しばしご辛抱願いたい、諸君のためにちょっとした講釈を垂れておきたい。とはいうものの、これは、お目にかかる機会を与えてくださった、ここ京都の大学の原勝郎教授のお力を借りてのことである。

 その講釈とは、日本の歴史についてであり、原教授が著された『日本史入門』に依拠している。この本は英語で書かれており、高尚かつ軽妙、「珍しい風物に満ちた」国という発想とは違う視点で日本のあれこれを見てみたいと思う西洋人を対象にしたものなのである。そもそも、これから神社仏閣や宮殿や桜を鑑賞するのであれば、たとえわずあでも、ある国民の過去の歴史を少しは知っておくべきではなかろうか。

 われわれは「エンプレス・オブ・アジア」と「ピーチ・メルバ」にさよならを告げ、いきなり「日本のあれこれ(チェンバレンの著書『日本事物史』を暗に指す)」の渦中に飛び込み・・・これからそれを褒めたり、けなしたり、第一印象にとらわれたり、とらわれなかったりすることになるだろう。となれば、まずは少しでも前もって勉強しておいてもいいのではないか。

 わたしはオランダの読者のためにこの記事を書いている。東インドにいて同地のことを書いた際には、オランダ人のだれもが、東インド会社やタバコや茶、ゴムやボロブドゥール遺跡のことを聞いたことがあると想定し、前置きもせず、いきなり教師ぶった口調になりすぎないように気をつけあがら、ところどころで少しばかりの講釈を試みた。しかし、ここ、日本についてはどうだろう!

 天皇の御所や将軍の城へ諸君を案内するために、まず初めに天皇や将軍についてのなにがしかを説明し、人物像を鮮明にしておかないわけにはいかないだろう。ということで、われわれは神話時代から中世、そして何度かの復興期を経て、今の日本の世紀に至る歴史にざっと目を通さねばならない。原教授の本は大いに助けになるだろう。諸君が日本を訪問するなら、あらかじめ一読することをお忘れにならぬよう。

 日本については、たくさんの、実に多くの著作がある。チェンバレンやメーソンの執筆したマレー社の『日本旅行者のためのハンドブック』は、観光客が必ずや手にせねばならない著作である。ラフカディオ・ハーンは「日出ヅル国」とその民族にすっかり魅了された。ゴンスは日本美術の本を豊富な図版入りで何巻も刊行した。日本に関するこれら既存の文献にこれ以上つけ加えるものはないかもしれない。

 しかし、ヨーロッパでいろいろな展覧会やあちこちの店を見て、ある国と国民を実際に見たような気になると同じく、日本の美術についても、ヨーロッパで見て、知り得ることは大体知り得たという気になるものなのだ。だがしかし、実際にこの国に来てみれば、その思い込みのすべてが、いかに表面的なものであるかを痛感する。それゆえに、わたしが京都に到着したその晩に原教授が来訪され、そのご著書をいただいて、どんなに嬉しかったかしれない。

 この『日本史入門』を手にすることで、わたしの知らなかったことがより深くわかった気がする。まずはじめに、教授が、日本のあらゆる文化は中国の恩恵を受けているということを否定しない誠実さに、いたく心打たれた。いかにも、これはわれわれがすでに知っていたことかもしれないが、こんにち、この一日本人の誠実な証言は、われわれの推測を確かなものにしてくれる。

 また、読んでいて実に興味深いのは、世界最古の王朝(太陽の女神の子孫であることを誇りにする日本の王朝)が、その神話的な起源にもかかわらず、今日でも同じまま、国を統治いていることである。

ウン 日本文化に魅了された外国人と、中国文化を取り入れた日本人が興味深いのである。

『オランダの文豪が見た大正の日本』2:第1章 長崎
『オランダの文豪が見た大正の日本』1:序章 中国

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