『宇宙建築』2

<『宇宙建築』2>
図書館で『宇宙建築』というビジュアル本を、手にしたのです。
おお 月や火星への移住計画について、大学の建築学科や企業が真面目に論じていることが、SFチックやでぇ♪



【宇宙建築】


土谷純一×十亀昭人著、東海大学出版部、2019年刊

<商品の説明>より
シリーズ2巻目の本書では1巻目に引き続き、宇宙建築賞の第3回「月面基地」、第4回「火星基地」の入賞作品を取り上げるとともに、審査員の作品に関する解説や、宇宙建築に関わる研究者などの対談も掲載する。

<読む前の大使寸評>
おお 月や火星への移住計画について、大学の建築学科や企業が真面目に論じていることが、SFチックやでぇ♪

amazon宇宙建築




火星への移住といえば・・・もうSFの世界ではないか♪
p52~53
<DIG + DEPOSIT:宮本英昭> 
■地球をバックアップする
 見透せない未来に向けて、この地球の存在とそこに息吹く神秘の存在証明を、地球外の地に預託depositする。

 壮大なビジョンで動き出した本プロジェクトでは、人間の居住地を建設するだけでなく、地球上で栄枯盛衰してきたあらゆる人間文明の軌跡を刻んだ資料や、奇蹟としかいいようのない生命の歴史物語を紡ぐ動植物の遺伝情報を、保存し、アーカイブしてゆく。段階的に建設される施設には、移住する人々が地球からの植物の種子や動物の生殖細胞を持参し、「地球のアーカイブ」を少しずつ完成させていく。

 いつか地球を復元する必要が生じたとき、火星に預託されていた「アーカイブ」が引き出され、新しい地球の未来を描く原料となる。


 カテナという天然の陥没構造を利用して、地下に横穴式の住居群を作成するというアイデアが提案されています。火星に居住する上で難点となるのが、厳しい放射線環境と温度環境ですが、地下に居住環境を設置することで火星レゴリスの持つ高い放射性遮蔽効率と熱容量を利用することができ、安全な空間を作成できるとするものです。
 アイデアが明瞭でプレゼンテーションの完成度も高いため、審査委員の強い支持を集めました。

 近年の科学探査で得られた知見が背景にうまく取り入れられている点も、評価されました。たとえば中緯度帯の地下に氷が広く存在する可能性が指摘されていることから、その氷を放射線の遮蔽や採光に利用することを想定していたり、火星リゴレスの化学組成の特徴を生かし、自由な造形を可能にするコンクリートを作成することなどが提案されています。

 具体的な建設地点として中緯度帯のフレゲソン・カテナが挙げられていますが、この地域は数キロメートル程度の幅で直線状にくぼんだ地形が広がっている場所ですから、確かに提案されている横穴式の構造を作るのに適した地形と言えるでしょう。

 将来の都市建設まで視野に入れ、いくつもの構造に増殖する発展性も記載されています。こうした構造が必用とされる背景として、人類文明や地球生命DNAなど地球上の活動をアーカイブ化して火星に持ち込み、いわば地球のバックアップを作成するのだ、という主張も興味深く拝見しました。


以前に読んだ『火星で生きる』という本にも移住が語られています。

【火星で生きる】


スティーブン・ペトラネック著、朝日出版社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
 2027年、流線形の宇宙船が火星に降りていくーいまや問題は火星に「行く」ことから、そこでどう「暮らす」かへと移った。
 イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、マーズワンといった民間プレーヤーが宇宙をめぐって激しく開発競争を展開するなか、新型ロケットやテラフォーミング技術など、火星移住に向けた準備は着々と進んでいる。駆り立てるのは地球の危機と人類の探求心。数々の科学誌編集長を歴任したジャーナリストが、宇宙開発史から環境的・経済的な実現可能性まで、「最後のフロンティア」火星の先にある人類の未来を活写する。

<読む前の大使寸評>
表紙にTED Booksとシリーズ名が見えるとおり、いかにもアメリカの本でんな。
…と、言いつつも借りた反米の大使でおます。

rakuten火星で生きる
『火星で生きる』6:イーロン・マスクの火星入植構想p76~78
『火星で生きる』5:第8章「ゴールドラッシュの再来」p172~177
『火星で生きる』4:第6章「火星で生きる」p86~89
『火星で生きる』3:民営化する宇宙開発競走p38~43
『火星で生きる』2:夢の続きp13~15
『火星で生きる』1:イントロダクション 夢p8~10


火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバル・ドラマとしては『オデッセイ』を観たがお奨めです。

『宇宙建築』1

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