『宇宙建築』1

<『宇宙建築』1>
図書館で『宇宙建築』というビジュアル本を、手にしたのです。
おお 月や火星への移住計画について、大学の建築学科や企業が真面目に論じていることが、SFチックやでぇ♪



【宇宙建築】


土谷純一×十亀昭人著、東海大学出版部、2019年刊

<商品の説明>より
シリーズ2巻目の本書では1巻目に引き続き、宇宙建築賞の第3回「月面基地」、第4回「火星基地」の入賞作品を取り上げるとともに、審査員の作品に関する解説や、宇宙建築に関わる研究者などの対談も掲載する。

<読む前の大使寸評>
おお 月や火星への移住計画について、大学の建築学科や企業が真面目に論じていることが、SFチックやでぇ♪

amazon宇宙建築

オニール・シリンダー構想

「宇宙建築の展望」として大貫、春山、大野、佐々島、高橋、諸氏の座談を、見てみましょう。
p41~45
<スペースコロニーへの挑戦> 
鈴:早速ですが、今の時点(2019年5月)で、まずホットな話題として、先週のジェフ・ベゾスがスペースコロニーの提案をしたニュースがあるのですが、そのあたりのことから話を進められればと思います。

暁:あれは驚きましたね。

大:私もニュースで見ただけなのですが、詳細はどんな感じでしたでしょうか?

鈴:本来の目的だった有人月面着陸機ブルームーンの大きなモックアップが披露されて詳細が発表されたのも興味深かったんですが、私が注目したのは、彼らが描いたスペースコロニーの紹介ですね。1970年代にプリンストン大学のジェラルド・K・オニールが発表したオニール・シリンダー構想と似ていて、人工重力を発生させ、何百万人もの人が住むという壮大なものです。やっぱり来たか、という感じでした。大野さんは人工重力の提案で第4回の宇宙建築賞に入選されていますね。

大:そうですね。おそらくこの本にも掲載されているのかと思いますが、火星での人工重力施設の提案を行っています。

高:大野さんはいつから宇宙建築に興味を持たれていたのですか?

大:自分は子どもの頃から宇宙が好きでいつもこのようなことを考えていました。鹿島建設では日ごろ地上建築の設計を行っているのですが、ありがたいことに最近は上司から段々と認知されて来ていまして、「仕事にしていいよ。宇宙関係で会いたい人がいたら誰でも会ってきていいから」とまで言われています。

鈴:すごいですね! 恵まれた環境ですよ。

全:確かに!

春:でも最近そういう建設関連の会社が、月探査や月開発を見越した研究などに取り組むことも増えてきましたよね。確かJAXAで考えている宇宙のAVATER Xの企画などでも、大林や大成などが参加していたかと思います。

暁:竹中や清水は私の上司も所属している向井千秋さんのスペースコロニーセンターにも参画していますね。

大:鹿島も数年前からお世話になっています。技術研究所では自動化建設機械によって月面に有人拠点を建設するための研究を行っています。

鈴:イーロン・マスクやジェフ・ベゾスの宇宙居住や持続可能な宇宙経済開発のビジョン、政府主導で目指しているいくつかの月開発の動きなどがありますが、いよいよ日本の総合建設会社(ゼネコン)が活躍する時代が来たと言えそうですね。
(中略)

<宇宙建築への展望> 
鈴:あともうひとつ、キーワードとして挙げておきたいのがSDGs(持続可能な開発のための2030アジェンダ)ですね。これは持続可能な未来のために国連が定めた国際社会共通の17の目標ですが、宇宙居住についてもSDGsの観点が必用だと思います。資源の枯渇や、人口爆発、食糧不足、環境汚染などの解決として始まった宇宙開発の当初の理念があると思うのですが、宇宙開発はSDGsの17の目標に貢献していると言えます。

春:そういったいくつかの問題解決に宇宙開発が貢献するという位置づけとともに、私はひとつ大きなゴールを決めて、それに向かって本当に必要な技術を集約させていくという事も必用だと思っています。

 最近、宇宙飛行士の向井千秋さんと話していたときに、小さな技術のステップバイステップだけでは、人はいつまで経っても宇宙に住めないんじゃないか、そこに必用なのは月面都市のような大きな目標を決めて、そこから遡って今、そのために必用な技術開発を進めていくことなんじゃないかということを議論しました。



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