『AIが同僚』1

<『AIが同僚』1>
図書館で『AIが同僚』という本を、手にしたのです。
この本は「日経ビックデータ」の連載記事をもとに構成されているので、企業寄りのスタンスかもしれないが・・・
情報学のプロが説くAIは、果して夢の技術か悪夢なのか?興味深いのです。
この本は2017年刊とやや古くなったが、そんなに陳腐化していないだろう。


【AIが同僚】


池上俊介×新井紀子著、日経BP、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
経営・営業・販売・人事・クリエーティブ…職場でAIってどう使われるの?活用実例が満載!「2020年、AIと働く未来は確実に明るい」

<読む前の大使寸評>
この本は「日経ビックデータ」の連載記事をもとに構成されているので、企業寄りのスタンスかもしれないが・・・
情報学のプロが説くAIは、果して夢の技術か悪夢なのか?興味深いのです。

rakutenAIが同僚



AIが同僚時代の職場を、覗いてみましょう。
p54~57
<「AIが同僚」時代の働き方が議論に> 
 日本の労働人口の49%が人工知能(AI)やロボットなどで代替可能になる…野村総合研究所(NRI)の未来創発センターは2015年12月に、このような試算を公表した。

 英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン准教授およびカール・ベネディクト・フレイ博士との共同研究によって、国内601種類の職業を対象として、AIやロボットなどで代替される確率を試算したものだ。

 この試算の数字から考えると、将来は多くの職場で、同僚としてAIと働くことになると予想される。ここでは、この研究を実施した背景や試算を公表した後の反響、「AIが同僚」となる時代に向けて企業が取り組むべきおとなどを説明する。

<社会変化に伴う新たなイノベーション機会を考える> 
 NRIの未来創発センターでは、2030年の日本の姿を考える研究に取り組んでいる。同年に顕在化する社会問題の一つに「労働力不足」が挙げられる。

 日本では人口減が叫ばれて久しい。社会の維持・発展を見据えた場合に、特に課題となるのは労働力人口の減少である。労働政策研究・研修機構の推計によれば、30年の労働人口は、14年の6587万人から、経済ゼロ成長・労働参加現状シナリオで5800万人に減少すると見込まれている。

 こううした労働力不足が顕在化する将来を見据えた際に、私たち日本人には大きく2つの選択肢がある。一つは、労働力が不足する社会を維持するために、社会全体のサービスレベルを縮小させ、しなやかに縮んでいく社会を目指すこと。ただし、これを好ましい状況だと思う人は、ほとんどいないだろう。こうした状況を回避するためには、もう一つの選択肢、すなわち何らかの手段で労働力を補っていかなければならない。

 労働力を補う可能性として、外国人労働者や高齢者・女性活用といった労働力の量的な補完、そしてAIやロボットといった技術の活用によって労働生産性を高める質的な補完の2種類が考えられる。そこでNRIでは、労働力の質的に補完するという考えから、現在の職業をAIやロボットで代替する可能性を推計することで、どの程度の労働力を補うことができるのかを検討し、仮にそれらの技術で代替が進んだ場合に企業や政府、社会はどのように変わっていくのかという未来社会を描くということに取り組んだ。

 NRIのアプローチは、「なくなる仕事」を打ち出すことで危機感をあおることではない。労働力不足社会における新しいイノベーションの機会創出という観点で研究を行っている。

 研究チームは「労働力が不足すると社会の前提条件や制約条件が変わり、その結果として企業やしゃかいにとって新しい事業機会が生まれてくるのではないか」という課題意識を抱えている。これを示す事例を紹介しよう。
(中略)

 「職業の約半分がAIやロボット等によって代替できる」というニュースは、我々チームの予想をはるかに超えて世の中を駆け巡った。寄せられた反応は、大きく3種類に分けられる。

 まず就業者個人を中心として、自分自身の職業がリストに含まれているかをチェックし、主として自分の職業の代替可能性が妥当であるかについて、SNSを含めて様々な感想を発信していただいた。今回の分析結果は、「代替される可能性を技術的な側面だけ」から産出したものだが、「消える仕事・消えない仕事」という言葉が一人歩きした結果として、「技術面以外も含めて、実際に消える可能性」だと捉えられる傾向があった。このため、「机上の空論である」といったご批判も見受けられた。

 公表した試算は、機械学習の結果であって個別の妥当性を人間が検証していない。空論ではないが、机上の計算であることに違いない。正確な発信を尽す必要性を痛感した次第である。


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