『漢字の字形』1

<『漢字の字形』1>
図書館に予約していた『漢字の字形』という新書を、待つこと1ヵ月ほどでゲットしたのです。
この本は「ビッグイシューVOL.365」で紹介されていたので、漢字が気になる大使は即、図書館に予約していたものです。


【漢字の字形】


落合淳思著、中央公論新社、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
「馬」の字からはタテガミをなびかせ走るウマの姿が見えてくる。しかし、「犬」からイヌを、「象」からゾウの姿を想像することは難しい。甲骨文字から篆書、隷書を経て楷書へー字形の変化を丹念にたどると、祭祀や農耕など中国社会の変化の軌跡を読み取れる。漢字がもつ四千年の歴史は、捨象と洗練と普及の歴史なのだ。本書では小学校で習う教育漢字を取り上げた。眺めて楽しい字形表から漢字の歴史が見えてくる。

<読む前の大使寸評>
この本は「ビッグイシューVOL.365」で紹介されていたので、漢字が気になる大使は即、図書館に予約していたものです。

<図書館予約:(9/20予約、10/22受取)>

rakuten漢字の字形

白川フォント


それでは、この本の腰巻に図示されている「鳥」の字から、見ていきましょう。
p36~37
<鳥にも4点があるが・・・> 
「鳥」は、鳥の姿を文字にしたものである。飛んでいる状態ではなく、翼をたたんで休んでいる様子を表現している。
 殷代の①は、上部にくちばしのある鳥の頭があり、左下に足、右下にたたんだ翼がある。特定の鳥種ではなく、鳥類の一般形である。

 殷代の異体には、両足を表現した②や頭部以外を簡略化した③などがある。後者は西周代まで継承され、④になったが、それ以後には見られない。⑤は、くちばしを一本の線で表現したり、翼を線で表したりするなど、やや特殊な異体であるが、これが後代に残った。
 東周代になると、くちばしや翼を線で表現した⑥のほか、翼をを簡略化した⑦や、くちばしを省いた⑧などが作られた。

 秦代の字形については、おそらく⑨が⑥を継承した形であり、またこれが隷書に残った。異体のうち、⑩は略体であり、線の本数を減らしている。また⑪については、全体の形としては⑨に近いが、くちばしを省いた点では⑧に近い。そして、始皇帝が定めた篆書は⑫であるが、⑪をさらに意匠化しており、おそらくその複雑さのために後代には残らなかった。

 隷書の⑬は、下部を四つの点にしており、これが楷書に継承されて⑭鳥となった。楷書のうち、一画目が鳥のくちばしであり、「日」のような形が頭部にあたる。また、下部の四つの点のうち、三つは字形表をたどると鳥の足や指であることが分かるが、残りの一つの由来は不明と言わざるを得ない。

 先に取り上げた「馬」にも下部に四点があり、前述のように「馬の四足のつもり」だった可能性があるが、鳥については四点にする根拠が見あたらない。鳥に対する認識に何らかの変化があったとも考えられるが、「馬」のほか、後で取り上げる「魚」なども四点で表示されているので、あるいは、動物に関係する文字は一律に四点にしてしまった方が覚えやすいという程度のことだったのかもしれない。

ウン、先生は学生たちと3年間で気の遠くなる約7000字のフォントを追加したそうで、ほんにご苦労さまでした。

「ビッグイシューVOL.365」を紹介します。

【ビッグイシュー日本版VOL.365】


雑誌、2019年 8.15号

<購入場所>
JR三宮駅前

<読む前の大使寸評>
JR三宮駅前で、ビッグイシュー販売員を見かけたので、気になっていたバックナンバーを探してもらって、VOL.365を購入したのです。
なんでVOL.365かというと、「漢字を包摂した日本語」という特集が載っているのを、事前に知っていたからです。

bigissueビッグイシュー日本版VOL.365
『ビッグイシュー日本版VOL.365をゲット』2:「字形表」
『ビッグイシュー日本版VOL.365をゲット』1:「企」や「武」という漢字のエピソード


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