『ビッグイシュー日本版VOL.365をゲット』3

<『ビッグイシュー日本版VOL.365をゲット』3>
JR三宮駅前で、ビッグイシュー販売員を見かけたので、気になっていたバックナンバーを探してもらって、VOL.365を購入したのです。
なんでVOL.365かというと、「漢字を包摂した日本語」という特集が載っているのを、事前に知っていたからです。


【ビッグイシュー日本版VOL.365】


雑誌、2019年 8.15号

<購入場所>
JR三宮駅前

<読む前の大使寸評>
JR三宮駅前で、ビッグイシュー販売員を見かけたので、気になっていたバックナンバーを探してもらって、VOL.365を購入したのです。
なんでVOL.365かというと、「漢字を包摂した日本語」という特集が載っているのを、事前に知っていたからです。

bigissueビッグイシュー日本版VOL.365



「漢字を包摂した日本語」ということの意味を、見てみましょう。
p10
<異なる文化を包摂できる日本語>より 
 そもそも、約4000年ほど前に中国で生れたと考えられる漢字が日本へやってきたのは弥生時代の頃と考えられている。
「九州や山陰など、列島の西のほうに暮らしていた人たちは、漁などで海に漕ぎ出した時、中国大陸や朝鮮半島に暮らしていた人たちと接触することが頻繁にあったでしょう。その時に貨幣や陶器など、漢字が書き記された物品を目にすることも当然あったと思われます」

 日本にはもともと固有の文字がなかったため、当時の日本の人々は中国で使われていた漢字を受け入れることで、初めて日本語を表記することができるようになった。それは文字の導入に伴い“異なる文化”を包摂することも意味した。

「日本語は『雨』『風』『雲』に関する言葉が多いといわれます。豪雨、こぬか雨、小雨、にわか雨、きつねの嫁入り…。雨だけでも言葉のバリエーションがものすごくある。一方、モンゴルでは『4歳のメスの羊』を一つの単語でぽんと言い表せるそうです。

 また中国は大家族制度で暮らしていますから『父方のおじさん』と『母方のおじさん』で単語が違う。言葉はその土地の文化に応じて、細分化されているんですね。古代の日本では、そうした自然を愛でる日本の感性と、外来語である中国の文化が渾然一体となることで、現在の『漢字仮名まじり文』が誕生したわけです」

 日本語はその後も、ローマ字やギリシャ文字(α、β、γ)などを受容していくが、これだけ異なる種類の文字が共存して日常的に使われる言語は世界的にも珍しいと阿辻さんは言う。

「文明開化の時には『エコノミー』や『ソサエティー』といった新しい概念を、明治の思想家たちが『経済』や『社会』という漢字に翻訳しました。そうして作られた新しい漢字は、今度は逆に中国は輸出されたんです。あの頃、中国はアヘン戦争以降の侵略によって苦しんでいた時期ですから、学問は非常に困難だった。そこで日本でつくられた言葉が魯迅など日本に留学していた若者たちによって輸出され、中国で使われるようになった。

 そんな“翻訳の交流”が可能となったのも、日本が外来語であった漢字を受け入れ、言語生活を展開してきたからに他なりません」

 そして現在。グローバル化で世界中の文化が拡散し、融合していく中、漢字と日本語はどのように進化していくのだろうか?

「漢字が日本にもたらされた時、いくつかの不便なことがありました。古代中国文明は黄河を中心に栄えましたから、淡水の川に棲む『鯉』や『鮒』という漢字はあったものの、海の魚を表す漢字がなかった。そこで生れたのが『鰯』や『鯖』といった和製漢字(国字)です。

 こうした時代の必要性に応じて生まれる漢字は、一種グラフィックデザインの世界で、現代でも『創作漢字コンテスト』などを通じて新しく生まれています。漢字は情報化社会に対応し、これからも新しい役割をきっと発揮できる。私はそんな漢字のおもしろさを紹介する伝道師でありたいと思っています」

『ビッグイシュー日本版VOL.365をゲット』2:「字形表」
『ビッグイシュー日本版VOL.365をゲット』1:「企」や「武」という漢字のエピソード

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