『シルクロード(ナショナルジオグラフィック)』2

<『シルクロード(ナショナルジオグラフィック)』2>
図書館で『シルクロード(ナショナルジオグラフィック)』というムックを、手にしたのです。
シルクロードと聞けば、大使のツボでんがな♪
ナショナルジオグラフィック誌の100年の記事から紹介するってか・・・期待できそうである。


【シルクロード(ナショナルジオグラフィック)】


ムック、日経BP出版センター、2004年刊

<「BOOK」データベース>より
果てしない砂の海、タクラマカン砂漠。天を突くような峰々がそびえ立つパミール高原。広大な中央アジアの大地を、東から西へ、西から東へと、ラクダや馬でたどった旅人たちの行く手には、いくつもの自然の要害が立ちふさがった。その道を、絹はいつ頃どのように西へ運ばれたのか。東の中国と、はるか西方のヨーロッパ世界とを結んだ絹の道「シルクロード」。隊商やマルコ・ポーロたちの残した足跡と、そこに暮らす様々な人々の生活の記録を、「ナショナルジオグラフィック」誌の100年の記事から紹介する。

<読む前の大使寸評>
シルクロードと聞けば、大使のツボでんがな♪
ナショナルジオグラフィック誌の100年の記事から紹介するってか・・・期待できそうである。

amazonシルクロード(ナショナルジオグラフィック)



ラクダの隊商を、見てみましょう。
p80~83
<ラクダの隊商に加わって内モンゴルから新疆へ:オーウェン・ラティモア>
古代から中世にかけて、絹など中国の産物を、広大な砂漠や険しい山々を越えて、はるか彼方の西洋世界にまで運んだ“シルクロード”。数知れぬ歴史のドラマを秘めたこの交易路を、中国に7年滞在した著者が実際に隊商の一員に加わってたどった。(1929年6月号)
 隊商たちのルートは、中国内陸部からモンゴル西部、さらにアジアの中心部、新疆(中国領トルキスタン)へと続く。現代文明とは無縁の、世界でも最も辺ぴな土地だ。その一方で、こうした交易路は、壮大な歴史の物語に満ちてもいる。

 今から650年前には、マルコ・ポーロがこの道を旅した。中国で作られた絹は、この道を通って地中海世界やローマ帝国のすみずみに届けられ、逆にギリシャやペルシャ、インドの芸術や文物はこのルートで中国に伝えられた。

 約7年の中国滞在を終えた私は、1926~27年に、かつて隊商が通った交易路をたどって、昔のままに旅してみた。北京から汽車に乗り、交易路の起点であるモンゴルとの国境近くのフフホトへ、その後いよいよ新疆を目指した。

 この旅で私は大きな隊商に加わった。隊商の一員として、同じテントに寝泊りし、同じ物を食べ、同じ仕事をし、旅を終える頃には服装までほとんど同じになっていた。

 隊商はたいてい夜に移動し、昼間はラクダを1ヶ所に集めて放しておく。移動は夕方に始まって深夜に終わり、時間にして7~8時間、距離にして約32キロになる。時間の割には距離が伸びず、結構疲れたが、重量が160キロもある荷物を背負うラクダが時速4キロでしか進めないことを思えば無理もなかった。

 夜明けには、この地方の人々がよく飲む、お茶の葉を堅く固めた磚茶を入れて飲む。モンゴルでは、この茶は通貨として使われるほどの価値がある。実際、牛や羊毛がこの茶の塊を単位として取り引きされたり、小額の取引の場合にはその大きな塊を砕いて、かけらを支払いに当てたりする。

 私は1日の移動距離のうち、約半分をラクダに乗り、残りを歩くことにしていた。私が乗るラクダ」は衣類を数袋積んでいて、これがクッション代わりになった。歩みの遅さは、私には心地よく、よく聞くラクダによる“船酔い”とは無縁だった。

<ゴビ砂漠の“掟”>
 隊商流のラクダの乗り方を私はじきに習得した。ラクダをしゃがませてその背中に乗り、荷物を積んだまま立たせると、ラクダの体力を消耗させるので、ラクダが立ったままの状態で、鼻輪についたひもを引いて頭を地面に付けさせ、その背中にまたがるのだ。

 ごくまれに、別の隊商とすれ違うことがあった。その折に何度か、彼らに手紙を託した。毎回、謝礼を申し出たが、そのつど丁重に断られた。「それがゴビ砂漠の掟なのさ」と、隊商のリーダーは言った。「お互いさまだよ」

 隊商にとって、この「ゴビ砂漠の掟」とは、友情や敵意、幸運や災難など、砂漠の生活で彼らの身に降りかかるすべての出来事を律する言葉であった。結局、私が託した手紙はすべて確実に届けられた。彼らが私を仲間として認めていたことの証しである。


『シルクロード(ナショナルジオグラフィック)』1

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