『米中ハイテク覇権のゆくえ』2

<『米中ハイテク覇権のゆくえ』2>
図書館に予約していた『米中ハイテク覇権のゆくえ』という本を待つこと3ヶ月でゲットしたのです。
アメリカに対して、新型ICBMをこれ見よがしに披露する中国であるが・・・
その覇権志向はかつてのソ連をしのぐものであり、怖い気がするのだ。



【米中ハイテク覇権のゆくえ】


NHKスペシャル取材班、NHK出版、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
国家戦略のもと、ハイテク分野で急速な成長を遂げる中国。アメリカの強さの源泉であった「情報」や「金融」、そして「AI」などの分野で、その“覇権”に迫らんとしている。激しさを増す二つの大国の競争は、世界をどこへ導くのか?選択を迫られる日本の運命は?米中攻防の真実に迫る取材で大反響を呼んだNHKスペシャルを新書化。「新冷戦」の今後を読み解く一冊!

<読む前の大使寸評>
アメリカに対して、新型ICBMをこれ見よがしに披露する中国であるが・・・
その覇権志向はかつてのソ連をしのぐものであり、怖い気がするのだ。

<図書館予約:(6/30予約、9/25受取)>

rakuten米中ハイテク覇権のゆくえ



中国製AIの脅威について、見てみましょう。
p34~38
<中国製AIめぐり頭を悩ます日本企業>
 いくら技術的に優れていても、中国の自動運転技術だとわかった時点で、消費者やメーカーが逃げてしまう可能性があるというのだ。そこで、検討されていたのが、ロードスター・aiの人口知能を“ブラックボックス化”することだった。つまり、タクシーやバスなどサービスを提供する事業者にはもちろんのこと、自動運転の機器を製造する事業者にも、どこのどんな技術を使っているのか、一切公開しない形で導入できないかと考えているという。

「すべてをブラックボックス化して、ロードスター・ai社と一緒に、日本市場に提案していきたい。2020年の東京オリンピックまでには、実証車という形では見られると思います」
「MADE IN JAPAN」と書かれた製品の“頭脳”だけが、いつのまにか中国製に入れ変わっているという時代が、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。
 
<日本に狙いを定めたロードスター・ai>
 独自に日本への進出も狙っているロードスター・ai。那氏は2018年から頻繁に日本を訪れ、自分たちの技術を売り込む足がかりを作ろうとしていた。
「日本はすごく魅力的です。というのは、市場としては、実はそこそこ大きいんですよね。日本人はよく『我々は島国だ』と言いますが、とはいえ1億3000万人の人口がいるわけですよね。ハーフサイズのアメリカだと考えれば、けっこう大きな市場なんですよ」

 2018年の年末。我々は、那氏の日本への営業行脚に同行した。御前中、まず訪れたのは東京で開かれていた次世代の交通技術の展示会だ。参加していたのは、那氏の会社同様、自動運転に活用できるシステムや部品を開発する日本企業。自動車部品メーカーのデンソーなど、大手企業を含め100社近くが参加していた。

 日本でも、那氏は無駄なことには時間を使わない。早速、早足で会場を回り始めた。レーザーを使ってインフラの計測を行なう会社など、自分たちと似た技術を持つ会社のみ、足を止めて話を聞いていく。しかし、会場を回ったのはわずか30分。名刺交換さえしなかった。
「日本勢のライバルもなくはないんですけど2社くらいかな、まだまだですよ、技術力は。まあちょっと、知識が若干増えたって感じですかね」

 感想を聞くと、お世辞は一切なし。自分たちの技術が日本企業より格段に優れていると実感し、余裕の笑みを浮かべていた。

 那氏が“勝負の場”だと考えていたのは、夜に参加を予定していた、日本の自動車関連企業との交流会だった。100社近くの社長や幹部が一同に会し、夕食をともにしながら情報交換をする場だ。一度の営業行脚で、今後のビジネスにつながる相手に出会える確率は100人に1人だと感じるなか、限られた時間で多くの人と名刺交換ができる交流会は“極めて効率がいい”のだという。

 交流会の冒頭。那氏は海外からのゲストとして、挨拶の時間をもらっていた。
「我々ロードスター・aiというのは、中国における自動運転レベル4の開発を行なっておりまして、できれば日本市場にも進出したいと思っています。皆様のご協力をぜひよろしくお願いいたします」
 
 御前中とは打って変わった低姿勢。流暢な日本語も武器に、自ら名刺交換に動き回り、日本企業からも興味を持たれていた。

「sごいですねロードスター・aiさん。なぜそんなに早く自動運転を展開できたんですか?」
「うちの創業者は今日のプレゼンでは言わなかったんですけど、テスラとかグーグル、アップル、そういう会社の経験者なんです」

 自社の強みを積極的に売り込んでいく那氏。この日の手応えは上々のようだった。
(中略)

<すでに進められていた日本企業との事業>
 商談を重ねる中で、那氏はすでに日本企業との共同事業にもこぎつけていた。
 この日、打合せに訪れたのは、自動運転バスを開発いている都内のベンチャー企業.社長は、トヨタ自動車などで30年近く自動運転の開発に関わってきた技術者だ。

 売り込みを受けた当初はロードスター・aiの技術を信用しきれなかったというが、実際に深センまで出向き、彼らが開発した自動運転車に試乗して技術レベルを確認。そこで体感した彼ら独自のAIを用いた認識技術「ディープフュージョン」に衝撃を受けたと語った。
「自動運転で一番難しいのは、交差点の通過です。たくさんの車や歩行者が行き交うなかで、周辺の情報を全部入れないと行動を決められないのですが、ロードスター・aiの自動運転車は、地図情報と独自の認識技術だけで、どんなに交通量の多い交差点でも、まったく人間のオーバーライド(手動への切り替え)がなく通過できる。そこにレベルの高さを感じましたね」

『米中ハイテク覇権のゆくえ』1

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント