『米中ハイテク覇権のゆくえ』3

<『米中ハイテク覇権のゆくえ』3>
図書館に予約していた『米中ハイテク覇権のゆくえ』という本を待つこと3ヶ月でゲットしたのです。
アメリカに対して、新型ICBMをこれ見よがしに披露する中国であるが・・・
その覇権志向はかつてのソ連をしのぐものであり、怖い気がするのだ。



【米中ハイテク覇権のゆくえ】


NHKスペシャル取材班、NHK出版、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
国家戦略のもと、ハイテク分野で急速な成長を遂げる中国。アメリカの強さの源泉であった「情報」や「金融」、そして「AI」などの分野で、その“覇権”に迫らんとしている。激しさを増す二つの大国の競争は、世界をどこへ導くのか?選択を迫られる日本の運命は?米中攻防の真実に迫る取材で大反響を呼んだNHKスペシャルを新書化。「新冷戦」の今後を読み解く一冊!

<読む前の大使寸評>
アメリカに対して、新型ICBMをこれ見よがしに披露する中国であるが・・・
その覇権志向はかつてのソ連をしのぐものであり、怖い気がするのだ。

<図書館予約:(6/30予約、9/25受取)>

rakuten米中ハイテク覇権のゆくえ


第2章2の「拡大するAIの軍事利用」について、見てみましょう。
p89~94
<グーグルの離反・・・難しい連携>
 アメリカ政府や議会に比べると、中国のハイテク覇権に対する民間企業の警戒度はおいなべて低い。それどころか、政府の規制が強化されて中国からの投資が受けられなくなることを懸念するアメリカ企業も少なくない。

 とりわけDIU(国防イノベーションユニット)に衝撃が走ったのが、国防総省がアメリカの大手IT企業グーグルと進めてきた「メイブン計画」から、その当のグーグルが2018年に撤退を決断したことだった。「メイブン計画」は、アメリカのドローンが上空から撮影した膨大な量の動画をAIに学習させ、標的かどうかをより正確に分析させるものだ。
(中略)

 ただ中国の巨大な市場と優秀な人材は、アメリカのIT企業にとってかなり魅力的なのも事実だ。グーグルに批判が集中したが、実は、他の大手IT企業のマイクロソフトもアマゾンも、2018年に上海にAI研究センターの開設をそれぞれ発表している。

 国防総省内で強まる懸念とは裏腹に、アメリカのIT企業の中国への進出が目立っているといえる。民間企業との連携を期待されて民間企業から引き抜かれたブラウン氏だが、その対策に頭を悩ませている。
 「アメリカ政府や議会では中国に対する警戒心が強まっているが、アメリカの民間企業の間ではまだ弱いのが実態だ。中国とハイテク覇権争いが起きているという危機感が薄い。我々はそれを伝えるおとから始めなければならない。貴重な技術を守るには企業自身が警戒を強めて対策を取ることが必要なのに・・・」

<AIが戦場を制する日>
 一方で、DIUに積極的に協力するアメリカの企業も確かに存在する。
 私たちはその一つ、テキサス州オースティンの通称「シリコンヒルズ」にあるAI開発企業「スパーク・コグニション」を訪れた。同社は、ボーイング社と連携して「空飛ぶ無人タクシー」「無人旅客機」の構想を進めている企業として、メディアの注目を集めている。

「空飛ぶ無人タクシー」は、2019年1月、南部バージニア州で試験飛行が行なわれ、最初の一歩を踏み出した。同社が手掛けるのは、AIとブロックチェーンの技術を使い、大量の無人旅客機を同時に安全に飛行させる空の管制機能の確立だ。

 スパーク・コグニションは、パキスタン系アメリカ人のアミール・フセイン氏が立ち上げた企業だ。ジョン・アレン退役海兵隊大将が取締役会の代表を務めてるほか、国防総省の高官などを務めたウェンディー・アンダーソン氏が軍事・安全保障の責任者となっている。

 フセイン氏とアレン退役大将は、共著『ハイパーウォー』で「AIの登場が戦争の有り方を根本的に変える」と予測している。ただし、アメリカ国防総省は、映画『ターミネーター』で登場した殺人ロボットのような完全自立型のAI兵器は認めていない。完全自立型とは、人間の意志が介在することなくAIが自ら標的を決め攻撃を実行する兵器だ。
(中略)

 しかし、AIの軍事利用は拡大している。スパーク・コグニションはアメリカ国防総省と契約を結び、空軍の部隊や海軍の潜水艦が大量のデータをAIで分析することを支援している。



『米中ハイテク覇権のゆくえ』2:中国製AIの脅威
『米中ハイテク覇権のゆくえ』1:「中国製造2025」の問題

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