『そして、メディアは日本を戦争に導いた』1

<『そして、メディアは日本を戦争に導いた』1>
図書館で『そして、メディアは日本を戦争に導いた』という本を、手にしたのです。



【そして、メディアは日本を戦争に導いた】


半藤一利, 保阪正康著、東洋経済新報社、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
軍部の圧力に屈したのではなく、部数拡大のため自ら戦争を煽った新聞。ひとりよがりな正義にとりつかれ、なだれをうって破局へ突き進んだ国民…。昭和の大転換期の真相を明らかにし、時代状況が驚くほど似てきた“現在”に警鐘を鳴らす。
【目次】
序章 いまなぜジャーナリズム論か/第1章 戦争報道と商業主義/第2章 テロと暴力賛美の歪み、その内側/第3章 国際社会との亀裂の広がり/第4章 国家の宣伝要員という役割/第5章 暴力とジャーナリズム/終章 現在への問いかけ

<読む前の大使寸評>
戦中派が語るジャーナリズム論だけに・・・苦渋の歴史が見えるようです。

rakutenそして、メディアは日本を戦争に導いた



半藤さんの「40年周期説」ってのがあるので、そのあたりを見てみましょう。
p35~38
<「40年周期説」で現在は昭和何年に当るか?> 
保坂:半藤さんが唱えていらっしゃる「40年周期説」がありますよね。メディアが育っていくプロセスも欧米が長い時間をかけてやったことが日本では短期間で起こって、また潰されて、今度はGHQに自由を与えられてと、とにかく変転が速い。半藤さんの40年周期説では、現在はどの辺りに日本があるんでしょうか。もうそろそろ、おかしくなりかけているんじゃありませんか。

半藤:いまは危機の40年の半分に来ていて、ぐんぐんおかしくなり始める時期ですね。日露戦争が終わって昭和5年でだいたい25年です。だから、今の時代はかつての昭和5、6年の状況に当たります。いや、いまはスピードアップしているから昭和10年頃かな。

保坂:昭和5年から20年までの変化はすごかったですね。

半藤:私の40年周期説で言えば、2032年で40年目に当たりますから、あと17年で日本はポシャる。まあ、当てにならない説ですけれど。ただ、現在がかなりおかしくなりつつある時期に入っていることは確かです。「失われた20年」なんてカッコよくいっているときではないのですよ。

保坂:僕は時代がおかしいと言うときは、戦争の時代を見たり聞いたりして理解していることや、実際に自分が身を置いてきたかつての時代の空気から判断しています。戦後の占領期の純粋な戦後民主主義、良かったか悪かったかは別としいて、これがイヤな法ッ乞うへと形を変えていく不気味さを感じるんですね。

 戦後民主主義が絶対に正しいとは思わない。けれども、それ以前の時代に比べればまだマシなほうではなかったか、僕はそう思っています。
 しかし、マシだったものが、よりマシな方向へ向かうのならばいいけれど、逆に悪い方向へ向かっている。より大日本帝国回帰型へと変わるのではないか、というのが危惧に終わるのならいいんですが…。

 ちょうど現在、7年後(2020)の東京オリンピック開催が決まって盛り上がっていますが、戦前の昭和15年に開催されるはずだった初の東京オリンピックを日中戦争などのため辞退せざるを得なかった歴史を思い返す必要があるのではないでしょうか。

半藤:そういうふうに、私たちの世代は思うわけですね。

 日中戦争、あるいは太平洋戦争へと突入してしまった昭和の一桁の時代のリーダーたちというのは、かつての日露戦争の経験者ではないんです。つまり、「勝った、勝った」で日本人は世界に冠たる民族だと、日露戦争の栄光だけを背負って、あの時代の悲惨や悲劇、民衆的な苦しみというものを全然知らない人たちが国のトップに立っていたんですね。字義どおり夜郎自大の指導者たちです。



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