『中国の風土と民居』3

<『中国の風土と民居』3>
図書館で『中国の風土と民居』という本を、手にしたのです。
中国の風土と言ったって、これだけ広大な地域であれば・・・
材料も工法も住み方も多様な民居が見られます。
カラー写真、画像も多数載っていてビジュアルなのが、ええでぇ♪



【中国の風土と民居】


北原安門著、里文出版、1998年刊

<「BOOK」データベース>より
広大な中国各地の風土に適合させながら生きる人たちによって作られた住いを、地理学者の眼でとらえ、愛情豊かな写真とともに検証したユニークな書。民居=皇居に対しての民衆の住い。
【目次】
北京/東北/華北/華中/華南/西南/北部内陸/新疆/青蔵 

<読む前の大使寸評>
中国の風土と言ったって、これだけ広大な地域であれば・・・
材料も工法も住み方も多様な民居が見られます。
カラー写真、画像も多数載っていてビジュアルなのが、ええでぇ♪

rakuten中国の風土と民居

下沈式窰洞(ヤオトン)

最も特異な民居といえば・・・
窰洞(ヤオトン)になるのではないか。
p126~127
■黄土高原
 古都西安の西北80キロメートル、梁山の麓に乾陵がある。唐の第三代皇帝高宗李治と則天武后の合葬魏墓である。訪れてみると、地上に残るものは、石人、石獣、無字碑、高宗の葬儀に参列した兄弟民族や外国の王たちの61賓王像のみであった。これらの像は、清代に首を打ち落とされてしまっている。

 この乾陵の南麓には下沈式窰洞集落がある。この窰洞は、黄土高原に広く分布するものである。東は太行山脈、北は万里の長城、西は日月山、南は秦嶺山脈に取り囲まれた、面積約60万平方キロメートルの黄土高原では、約四千万人が縦穴の下沈式窰洞、そして横穴カオシャン式窰洞を住居としているといわれる。

 乾陵の近くでは、5~6メートル掘り下げた中庭を取り囲んで、四周の壁に横穴を穿ち、部屋を作っているが、日当りのよい面の部屋が、生活の場である。家族の数によって部屋数は決まってくるが、写真の家の場合は、一角に門がある。居室の反対側の面は畜舎になっていた。

 細かい粒子が均質に堆積し、なおかつ、乾燥している黄土層ゆえに生れた民居であるが、もう一つの理由は、降水量が少ないことである。西安の年間降水量は490ミリで、東京の三分の一、夏涼しく冬暖かいが、高原ゆえにオンドルで暖を取る。欠点は土の粒子が細かいために風が吹いたら黄塵万丈、土埃がすごくなる。とくに下沈式は風が巻くので、なおさらである。

 この周辺地域では「耕して天に至る」という言葉があるが、段々畑が開かれていて、小麦やとうもろこしなどが栽培されており、主食となっている。

 窰洞の多くはカオシャン式だが、カオシャン式には三つの種類がある。黄土層の崖に横穴を掘った土窰、入口のところに石を積み重ねさらに内部の仕上げにも石を利用した石窰、煉瓦でつくった磚窰である。

 建築された年代、貧富の差や地形などによって、前に庭があり、庭が土塀で囲まれて、門構えの入り口のあるものから、農作業場のないものまで、さまざまな窰洞がある。


『中国の風土と民居』2:ホータンやトルファンの民居
『中国の風土と民居』1:北京の民居

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