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zoom RSS 横尾忠則の世界R4

<<   作成日時 : 2019/04/22 11:09   >>

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<横尾忠則の世界R4>  
横尾忠則について集めてみました。
60年代に、村上隆より早く世界に打って出た横尾忠則はパイオニアとも言えますね♪

横尾忠則現代美術館が近くにあるので、顔なじみになるほど、リピーターをやっています。
・超老力(芸術新潮2018年3月号)(2018)
・横尾忠則を観に行こう♪2   (2016)
・『アトリエ会議』       (2015年刊)
・『言葉を離れる』2      (2015年刊)
・『絵画の向こう側・ぼくの内側』(2014年刊)
・横尾忠則を観に行こう♪    (2014)
・今年も安近短で        (2013)
・横尾忠則現代美術館      (2014)
・未完の横尾忠則        (2009年刊)
・隠居宣言           (2008年刊)
・ヨコオ論タダノリ       (2002年刊)
・クロスメディア・アーティスト (1969)

横尾

TADANORI YOKOO OFFICIAL WEBSITE
R4:『超老力(芸術新潮2018年3月号)』を追加


<『超老力(芸術新潮2018年3月号)』>
図書館で『超老力(芸術新潮2018年3月号)』という雑誌を、手にしたのです。
雑誌の表紙でわかるように、【スペシャル対談】横尾忠則×香取慎吾につられて借りたのでおます。


【超老力(芸術新潮2018年3月号)】


雑誌、新潮社、2018年刊

<商品の説明>より
◆特集◆
超老力
大先輩にまなぶ、アートと生きるゴールデンエイジ
篠田桃紅 104歳 野見山暁治 97歳 柚木沙弥郎 95歳 安野光雅 91歳 中谷芙二子 84歳

超老力。それは身体の老化を超えた先に現れる、さまざまな力。蓄積される経験と技術、研ぎ澄まされていく色と形、しがらみから解放されて自由にはばたく表現欲??。80歳を超えた現在も、魅力的な作品をひたむきに作り、美術界を牽引しつづける大先輩たちの「超老力」から心ゆたかに、美しく生きるヒントを探ります。

【スペシャル対談】横尾忠則 81歳×香取慎吾 41歳

【超老たちのLife & Creation】篠田桃紅/野見山暁治/柚木沙弥郎/安野光雅/中谷芙二子

<読む前の大使寸評>
雑誌の表紙でわかるように、【スペシャル対談】横尾忠則×香取慎吾につられて借りたのでおます。

amazon超老力(芸術新潮2018年3月号)

『超老力(芸術新潮2018年3月号)』2:横尾vs香取スペシャル対談(続き)
『超老力(芸術新潮2018年3月号)』1:横尾vs香取スペシャル対談



<横尾忠則を観に行こう♪2>
お天気良〜し、今日は避暑をかねて、横尾忠則を観に行こう♪
…ということで、先日(8/31)、横尾忠則現代美術館に出かけたわけです。

今回のポスターです。
ヨコオ


ヨコオマニアリスムvol.1より
 当館では、横尾忠則が自身の創作と記録のために保管している資料を預り、調査を進めています。アトリエから運ばれてきた何百箱ものダンボール箱の中には、作品のモチーフとなった写真や印刷物、制作過程でのアイデアスケッチや原稿、さらには作品から派生した商品や、横尾自身のコレクションである絵葉書、レコード、蔵書など多種多様な資料が詰まっています。

 こうしたアーカイブ資料に光をあて、調査の過程も含めて公開する展覧会シリーズとして、「ヨコオ・マニアリスム」を立ち上げます。
その第一弾となる本展では、1960年代より書き続けているという日記に着目し、横尾の生活と制作の関連を探ります。

 日常的な物事に向ける横尾の視点の鋭さ、作品に転化させる際の編集の巧みさと大胆さをあぶり出し、ヨコオワールドの源泉をひも解くとともに、生活と制作のあらゆるプロセスを素材とし、作品として提出するアーティスト、横尾忠則の生き方に迫ります。

[会期]2016年8月6日(土)〜11月27日(日)


最後に立ち寄った売店では、先日読んだ新刊『言葉を離れる』が平積みで置いてありました。

老いても若々しい知性といえば・・・・
横尾忠則、瀬戸内寂聴、佐藤愛子、クリント・イーストウッドあたりではないでしょうか♪


<『アトリエ会議』1>
図書館で『アトリエ会議』という本を、手にしたのです。
おお 横尾忠則が作家たちと対談していて、面白そうである・・・
わりと気楽な、そしてクリエイティブな会議のようです。


【アトリエ会議】
会議

横尾忠則×磯崎憲一郎×保坂和志著、河出書房新社、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
アトリエの空気に導かれ、画家と作家のおしゃべりは溢れ出し私たちはいつしか“創造”の秘密に出会う。“奇蹟の時間”へようこそ。

<読む前の大使寸評>
おお 横尾忠則が作家たちと対談していて、面白そうである・・・
わりと気楽な、そしてクリエイティブな会議のようです。

rakutenアトリエ会議



<『言葉を離れる』2>
図書館に予約していた『言葉を離れる』という本をゲットしたのです。
この本は2015年「講談社エッセイ賞」受賞作とのこと・・・・期待できそうやでぇ♪


【言葉を離れる】
s横尾

横尾忠則著、青土社、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
小説と画家宣言、少年文学の生と死、映画の手がかり…観念ではなく肉体や感覚の力を信じ続けてきた画家が、言葉の世界との間で揺れ動きながら、自伝的記憶も交えて思考を紡ぎ出す。

<読む前の大使寸評>
2015年「講談社エッセイ賞」受賞作とのこと・・・・期待できそうやでぇ♪

<図書館予約:(8/17予約、8/23受取)>

amazon言葉を離れる


ゴーギャンの「遺言」あたりを見てみましょう。
p171〜178
<運命を手なずける>より
 運命に関してはしばしば語ってきましたが、何度語っても考えても自分の運命についてはゴーギャンの死の6年前に描かれた《われわれは何処から来たのか、われわれは何者か、われわれは何処へ行くのか》という作品の題名同様、疑問ばかりが残るのです。ゴーギャンにとってこの主題は自らに対すると同時に人類へのメッセージでもあったようです。彼はこの作品の主題は「福音書にも匹敵すべき」ものと述べており実質的に彼の「遺言」でもあったように思われます。

われわれ
(中略)

 三島さんは文学者でありながら言葉を信じてないと言っていました。言葉は肉体から発したものですが絵画ほどには肉体的ではありません。絵画は言葉ではありません。絵画は肉体です。文学は論理的で観念的です。いくらでもウソもつきます。絵はウソをつけないのです。もしウソをついて絵を描いたとしても、「ウソをついた絵」としてすぐバレてしまいます。

 肉体がウソをつけないように絵は絶対ウソがつけない、故に絵は恐ろしいものです。そうすると運命はウソをつくのでしょうか。もし運命がウソをつけば人間は破滅してしまうような気がします。では破滅した人生の運命はウソをついた結果なのでしょうか。

 ぼくは運命は何か生まれる以前に約束された契約のような気がするのです。その約束をちゃんと魂が記憶していてその記憶が肉体の内なる声としてその人につぶやくように思うのです。心の声ではなく、あくまでも肉体をメディアにした魂の声です。

 魂を源泉に肉体を経由して発せられた声こそ約束された運命の声だと思います。その運命の声を聞ける人と、そうでない人がいるように思います。その内なる声(運命の声)に忠実に従った者は運命の路線から踏みはずすようなことはないのではないでしょうか。
(中略)

 ではゴーギャンは破滅人生を送った芸術家でしょうか。そうではないと思います。むしろ魂の声に従った生き方をした芸術家です。彼の芸術は彼自身も気づいていたと思いますが、人類のためにあの「遺言」の作品を描かされたように思います。それはゴーギャンの使命でもあるからです。天が与えた使命を遂行した結果が彼のあの作品です。


『言葉を離れる』1



<絵画の向こう側・ぼくの内側>
図書館で横尾忠則著『絵画の向こう側・ぼくの内側』というエッセイ集を手にしたが・・・
各お話が、それぞれ2〜3頁におさまり、まとまっていて読みやすいのである。

巻末の説明によれば、週刊「読書人」2011年4月から2013年7月に連載された原稿を加筆訂正したものとのことで・・・納得した次第です。


【絵画の向こう側・ぼくの内側】
横尾

横尾忠則著、岩波書店、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
絵画とは何か。描くとはどのような行為なのか。アトリエで、記憶の中から、人や物との出会いの瞬間ー創造への道は開かれる。日常の中で問い続けた独自の思索を集成する、横尾忠則的現代美術への旅。
【目次】
1 美術の森羅万象(初めに破壊ありき/絵の中の文字のこと ほか)/2 現在という場所(絵が描き手を導く/見えないものは描かない ほか)/3 カレイドスコープ(アンリ・ルソーールソーと戯れる/パブロ・ピカソー無意識下のピカソへの軌跡 ほか)/4 記憶からの視線(星空からの視線/「夢枕」に立った龍 ほか)

<読む前の大使寸評>
各お話が、それぞれ2〜3頁におさまり、まとまっていて読みやすいのである。
巻末の説明によれば、週刊「読書人」2011年4月から2013年7月に連載された原稿を加筆訂正したものとのことで・・・納得した次第です。

rakuten絵画の向こう側・ぼくの内側


まず、皆さんに受ける犬猫論から見てみましょう。

<タマ、ミンネ、バーゴ>p94〜95
 犬派と猫派がいるらしいが、ぼくは断然猫派だ。ネズミ年だが猫が好きだ。どこが?といわれても猫の全てが好きだ。どんなブチャムクレな顔の猫でも猫であれば文句は言わない。
 現に今いるわが家のタマは、野良猫出身だった。庭に野良猫が何匹も来るが、その中の一匹が台所から入ってきて、とうとうわが家の一員になった。

 野良どうしのケンカで負けたのか右目の眼球の虹彩にかげりがあって、トロンとしているが、左目だけを見ているとなかなかの美人猫だ。ケガさえしていなければと思うことがあるが、かえって可愛い。

 でもタマが自らの運命に果敢に挑戦してわが家を選んでくれたのだから、感謝しなければいけない。他の野良猫だって家猫になりたいと思っていたかも知れないが、やはり勇気と運がなかったのだろう。

 タマが来てからすでに十数年になるが、その前にはバーゴという母猫とその長女のミンネという猫がいた。二匹ともキジ猫で見分けがつかないほどよく似ていた。いつも二匹がくっついて行動し、寝る時も向かい合ってハートの形になっていた。この親子はもっとたくさんいた猫の中で最後まで生き残ったニ匹だった。本当は5,6匹いたのだが、大半が交通事故などで死んでしまった。

 しかし、このバーゴもミンネもやがて死ぬ運命にあったのだ。親猫のバーゴは、ガンになって痩せ衰えて死んだ。その3日後に娘のミンネも死んだ。親が死んだ日からいっさい物を食べなくなって、3日目の暴風雨の寒い夜に忽然と姿を消してしまった。猫は雨が大嫌いなのに物凄い雨と嵐の中家出をしてしっまったのだ。ぼくは直感的に死出の旅に出たのだろうと思った。そしてとうとうミンネは帰ってこなかった。
(後略)


大使は横尾忠則現代美術館のリピーターであるが、この美術館の開館時のお話を見てみましょう。


<開館、横尾忠則現代美術館>p129〜130
 神戸にぼくの名を冠した「尾忠則現代美術館」が、11月3日(2012年)に開館することになった。発端は、東京にある作品収蔵庫に支出する金額が多額なため、地方で作品を保管する場所を検討していた頃、以前から既知の井戸敏三兵庫県知事にこのことを漏らしたところ、即座に、「横尾さんの美術館を作ったらどう?」という思いもよらない知事の発想によって、それが数年後に実現したというわけである。

 神戸はぼくが高校卒業後、勤めた神戸新聞社で、グラフィック・デザイナーとして人生のスタートを切ると同時に結婚した妻との出会いの場でもあることから、生誕地西脇に継ぐもうひとつの郷里でもある。まあ言ってみれば、神戸はぼくのフランチャイズと言えよう。

 そんなかけがえのない思い出がいっぱいつまっている土地に、ぼくの個人美術館ができたわけだから、感謝すると同時に喜ばないわけにはいかない。まさに天からのプレゼントである。
(中略)

 この美術館の立地条件は非常によく、目の前には王子動物園と神戸文学館もある。またこの場所から山(六甲山)に向かって歩けば、新婚当時住んでいた青谷もある。だからある意味で里帰りをしたようなもので、この辺りはあまり散策をしたことがないので詳しくは知らないが、気分としては55年前(1957年)の場所に戻ったサケになった気分である。
 妻のようにぼくは「神戸っ子」ではないが、神戸に個人美術館が開館したことは、人生の終わりに出合った何か大きい運命のようなものを感じないわけにはいかない。

 この美術館にはぼくの寄贈作品のほかに寄託作品もあり、年四回の企画展が計画されている。その第1回展は「反反復復反復」と名づけられ、ぼくの反復作品を過去から現代の新作まで、その代表作で鑑賞していただくことになる。反復作品はすでに採り上げたが、時代を超越して同一モチーフが再び繰り返して描かれている。

 ぼくの全ての作品はある意味で未完である。従って同一のモチーフをたびたび反復することで、未完の部分を別の作品で埋めていく作業でもある。




<横尾忠則を観に行こう♪>
お天気良〜し、今日は横尾忠則を観に行こう♪
…ということで、昨日は横尾忠則現代美術館に出かけたわけです。
(9/28〜1/5は、肖像図鑑というテーマで展示されます)

今回のポスターです。
ポスター

4階にあるArchve Roomです。多彩な引き出しという感じでしょうか♪
楽屋

館内の展示は、ま〜著名な作家、俳優などの肖像画のオンパレードである。
健さんのポスターが大きく展示されているが、既に文化人という風格がありますね。
健さん
作品は撮影禁止なので、画集の絵を撮影しました。

瀬戸内寂聴『奇縁まんだら』の挿画が、今回の展示のメインとなっているが…
絵を見て、それが誰であるか当てるのが、面白かったりして♪

それにしても、横尾さんの制作は老いてますますという感じで…元気ですね。
専用美術館も故郷の西脇市、職を得た神戸市、豊島と…存命中にこれだけ評価され、顕彰されるとは幸せなアーティストですね。



<今年も安近短で>
お天気は5月にしては、記録的な寒さらしいけど、今日はお出かけやでぇ♪

今年のGWは高近短が流行りだそうであるが、大使の場合は例年どおり安近短である。
・・・ということで、ドングリ国からの国外にはなるが、超安近短の横尾忠則現代美術館にでかけたのです。

今回は開館記念展2で「ワード・イン・アート」という企画でした。
そのポスターです。
横尾1

1階のオブジェには落書きOKという、いかにも現代アートの、粋なはからいがありました。
横尾2

横尾3

美術館のある通りではカナメモチが咲いてました。ちょっと早いのでは。
カナメモチ

GWは、人出を避けて、安近短の穴場狙いの大使であるが・・・
館内のお客はまばらで、狙いは当たりでおま♪

横尾忠則現代美術館によれば、この企画展は6月30日まで、となっています。



<横尾忠則現代美術館>
横尾忠則といえば、兵庫県が生んだ世界的なアーティストであるが・・・
今月3日に横尾忠則現代美術館がオープンしたので、週日であれば混雑もないだろうということで、開幕日の3日を外して出かけたのです。

おお♪さすがに現代的な美術館である。

美術館

展示作品はいわゆる絵画に絞っているので、イラストやポスターは除外されていました。館内の展示絵画の写真撮影は不許可とのことなので・・・・
4階の図書コーナーの本から、好きな作品を撮りました。

図書コーナー

初期のイラストです。
和田誠さんと連れ立ってヨーロッパ旅行に出かけたようですね。

イラスト1

イラスト2

おお 健さんやでぇ♪ 横尾さんがもっとも元気な頃でしょうか(今でも元気やけど)

健さん

そう言えば、同じ題材を繰り返して描くのが横尾さんの特徴ですね。
(今回は記念展:反反復復反復となっていました)
反復

ピカソとかルソーなど著名画家の絵を題材にした作品も多くあります。
ルソー

温泉大好きだったようです。
県内の城之崎温泉、湯村温泉…それから鬼怒川温泉の絵もあります。

温泉1

温泉2

この美術館のすぐ近くに王子動物園があるのですが、大使の歳では無料になるので・・・・
冷やかしに入場し、パンダを見たり、ベンチで本を読んだりして帰途についた訳です。
・・・・芸術の秋やでぇ♪

横尾さんの6日のツイートです。
@tadanoriyokoo: 以前も観たが韓国映画「春夏秋冬、そして春」をまた観た。哲学的な映画だが好きな映画だ。ラスト辺りは教条的で観念的になっていくが、生死を儒教的にとらえた一種の成長物語。最後のアリラン峠を越えるのは監督自身。



<未完の横尾忠則>
未完とは、言い替えれば現在進行中ということで・・・・
老いてますますの横尾忠則にとっては、褒め言葉になるのでしょうね♪
創作する魂が融通無碍であり、その若々しさに驚きます。


【未完の横尾忠則】
横尾
横尾忠則著、美術出版社、2009年刊

<「BOOK」データベースより>
何事も結末を迎えて初めて完成に至るわけで、生きているかぎり、制作しているかぎり、「未完」という「生々しい」状態にある。「未完」をキーワードに横尾ワールドを捉えてみると、さまざまなスタイルが同時に混在する稀な存在であることに気付く。そして、芸術の「生」の力を体感させてくれる。

<大使寸評>
きれいな装丁で、小粋で、内容が充実していて、さすがアートの本である。

Amazon未完の横尾忠則


この本の一部を紹介します

Y字路

<Y字路公開制作>p110〜125
 2000年、郷里の兵庫県西脇市での「発見」以来、「Y字路」は、横尾の主要なシリーズの一つになった。
 少年時代の思い出の模型店の不在により、初めて浮かびあがった「Y字路」の存在は、意識と無意識の関係にも似ている。発見当初、無意識の中に存在していた「Y字路」を主体とし、写真を忠実に描写することで、横尾は自我を極力排除しようとした。しかし、9年を経て、「Y字路」は横尾の旺盛なイメージの受け皿となり、横尾自身と同化し始めている。
 Y字路シリーズの制作は、「PCPPP」というパフォーマンス型の公開制作に発展した。それは、横尾によれば、周囲のプレッシャーを利用して自身を極限状態に置き、無心の状態を得るための環境づくりであるという。
 「どうしてPCPPPをやるのかといったら、制服などの衣装を着ることで自分がある程度消されるからです。自分を消して絵を描くことの快感は過去何回もやった公開制作で僕は知っているわけです。」
 横尾は、創造活動における自我との向き合い方を追求し続けている。

<未完のY字路>p129〜130
 2000年の発見から9年、「Y字路」は、横尾自身が蓄積してきたイメージや様式を吸収して拡大し続けている。
 イメージの複製により際限なく拡大し連鎖する表現が、横尾芸術を特徴づけているのはいうまでもないが、それらがコンセプチュアルな洋式に陥らず、作品としての強さを持つのは、横尾が、描くという行為への要求を自身に確認し続けているからであろう。公開制作において、写真を片手に、一つ一つのモチーフを入念に描写する様子は、描くことに没頭したという少年時代を連想させる。
 横尾の、大胆かつ緻密な画面の構成を支えるのは、描くことへの情熱ではないだろうか。そこには直感的・肉体的に描く横尾と、理性的・精神的に考える横尾が同時に存在する。2人の横尾は表裏一体であり、常に入れ替わる。ゆえに、作品は瞬間完成しては次の瞬間には解体され、決して完成しない。作品、洋式、思想・・・完成に向かうあらゆるものを壊すことこそ横尾の創造であり、その破壊への衝動が横尾の創造の根源にあるのだろう。




<隠居宣言>
13年秋、横尾忠則現代美術館のオープンスタジオでは、公開制作のビデオが流されていました。
あれ、隠居宣言なんか、してたかな?

公開


【隠居宣言】
隠居

横尾忠則著、平凡社、2008年刊

<「BOOK」データベース>より
 60年代に若者文化の象徴的存在となり、その後も美術の第一線でエネルギッシュに活躍する横尾忠則ー彼が「隠居」を宣言した!隠居宣言とは何か?その目的は?それからどう変わったのか?さらに毎日の生活、健康と病気、故郷への想い、死についての意識まで、新しい生き方のヒントとなる108の答え。隠居とは、肩の力を抜いた生き方!人生をより楽しく、より創造的にする。

<読む前の大使寸評>
それにしても、横尾さんの制作は老いてますますという感じで…元気ですね。
専用美術館も故郷の西脇市、職を得た神戸市、豊島と…存命中にこれだけ評価され、顕彰されるとは幸せなアーティストですね。

読後の感想は、後ほどに・・・
rakuten隠居宣言



<『ヨコオ論タダノリ』1>
図書館で『ヨコオ論タダノリ』という本を、手にしたのです。
いろんな人と交流している横尾さんであるが・・・
荒俣さんともお友だちだったようで、ええでぇ♪

日常の横尾さんを荒俣さんが報告しているので、見てみましょう。
p139〜142
<横尾式「日常」の目撃報告> 
「オーイ」と叫んで、手を振っている自転車乗りが見える。とても派手なアロハシャツに、愛らしい半ズボン姿。黒髪をぴったり後ろに撫でつけて、うなじのあたりで結んでいる。
 あれは誰か、と目を凝らすわたし。成城駅前での光景である。

「やっぱり横尾さん!」
 と喜んで、こちらも手を振る。くだらない現実世界に、そこだけ大きな波乱が起きる。その波乱の中心に立つ横尾さんは、ニコニコしながら自転車でそばまで乗りつけると、ペダルの上に置いた足と、地面につけた足とで、4の字の形に脚を交差させ、天使のように、こう、おっしゃる。

「さ、トンカツ食べに行きましょう、成城名物の」
 と、これがいつもの待ち合わせのスタイルである。作品制作中や企画会議での、こわいこわい横尾さんはいない。日常の横尾さんは小学生みたいに無邪気で、そのうえにいたずらっぽさがある。
「さあ、すこしでも現実の仏頂面をはぎとってやるぞ」といわんばかりの、「日常のだだっ子」の登場である。

 横尾さんは半ズボンとアロハを着て自転車に乗ると、たちまちフレンドリーな別の人になる。そして、退屈な日常をふしぎな方法で活性化する触媒となる。横尾さんはどうして自転車に乗るのだろう。まず初めに、それがわたしには謎であった。題して、自転車と半ズボンの驚異。どうやら横尾式「日常」には、ヨコオ・アートの本質を解く鍵がありそうなのである。だから今日は、そういうお話をしたい。

 とりあえず第一に、日常の横尾さんは、飽きないし、諦めもしない性格をお持ちなのである。
 ひとつ、こういうことをしようと思いたった場合は、どこまでも継続する。捨てるということを、しないのが、横尾さんの日常の活性方法である。

 いちばん有名なのは、横尾さんがUFOを見るまでの経緯だろう。横尾さんとて、いきなりUFOを見ることができたわけではない。UFOを見ようと思いたち、毎日、毎晩、暇さえあれば空を見上げていた。何年も何年も、空を見上げつづけたけれど、UFOは見えなかった。そしてあるとき、やっと見えたのである。見えだしたら、もう、やたらと見えるようになった。

「ぼくもUFOが見たくて、ときどき夜空を見てはいるんですが、ダメなんです」
 と、相談を持ちかけたときに、横尾さんはおっしゃった。1年とか2年じゃ話にならないよ、と。

 つい最近も、横尾さんが撮っている「朝のお出かけ写真」を、たくさん拝見した。毎朝、自転車でご自宅を出てゆくときの姿を、写真におさめるものだ。もちろん奥さまがシャッターを押すのだが、出勤サラリーマンと違って、毎日の衣服、小物などがカラフルな上に微妙に変化して、実に楽しいのだ。

 赤いアロハに黒の短パンのときもあれば、白ズボンに青いシャツのときもある。これに、今日はピンク、明日は白、という具合に替わる靴下の組みあわせが面白く、それでいて、愛用のカバンを小学生のごとく袈裟掛けにかけているところは、どの写真も変わらない。まるで着せ替え人形の写真でも見るように、おもしろいのだが、何よりもおどろくのは、これを毎日つづけていることだ。写真は、いったい何百枚になったのだろうか。この数の増加という物理力が、さらに平板な日常に活をいれる刺激剤の役を果たすのである。

 考えようによっては、こんなバカバカしい撮影をつづけて何になる、という否定的結論にもなろうが、それは凡人の発想だ。どんなにくだらない作業でも、百回、千回、1万回と重ねていくうちに、ある日とつぜん、やっていることの意味が見えてくる。「お出かけ写真」の場合、こういうことが発見できた。うんざりするような毎日の繰り返し、つまり「平板な日常」は、永遠に変化がないように見えて、意外にも真新しいドラマの連続なのだ、と。

 写真の中の横尾さんは、まるで早変わりの芸人のように衣装を替えては、また自転車の前に飛びだしてくるようだった。ときどき、前に着た衣装を着替え忘れたり、靴だけ替えなかったり、ミスをしながらも出てきて、ポーッズを決める。これが、たまらないほどおかしかった。横尾さんは東十条かどこかの小屋に出ている人気者の子役のように愛らしい。



【ヨコオ論タダノリ】
横尾

荒俣宏著、平凡社、2002年刊

<「BOOK」データベース>より
奇才・荒俣宏が教える横尾忠則を20倍楽しむ方法!作品の細部に分け入り、郷里・西脇を訪ね一緒に甘いものを食べ、博物学・図像学の知識を総動員する-五感+第六感を全開にして書き上げた、世界初の横尾論。

<読む前の大使寸評>
いろんな人と交流している横尾さんであるが・・・
荒俣さんともお友だちだったようで、ええでぇ♪

rakutenヨコオ論タダノリ




<クロスメディア・アーティスト>
ちょっと古くなるが、クロスメディア・アーティストとしてベン・シャーンが知られているが・・・・
どっこい!本邦では横尾忠則がクロスメディアの先駆者である。
イラストレーター、画家、アニメーター、映画俳優、作家、実業家など老いてますますで・・・amazon横尾忠則を覗くと、その著作は多彩である。

wikipedia横尾忠則より
メディア型美術家と評されるほど、各種メディアへの登場頻度が高い。自身の公式サイトにて発表している、ひと言風の日記「YOKOO'S VISION(横尾忠則 昨夜・今日・明日)」は更新頻度も高く、訪問数も高い。

『週刊少年マガジン』の表紙や、マイルス・デイビスのアルバム『アガルタ』、サンタナのアルバム『ロータスの伝説』『アミーゴ』などのジャケット、1979年貴乃花・1981年千代の富士貢の化粧廻し、宝塚歌劇団のポスター、マツダ・コスモスポーツの海外向けカタログなどもデザインしている。
また、多くの異なるジャンルの作家と交流を持ち、共同で仕事をしている。岡本太郎、谷内六郎、高倉健、三島由紀夫らを敬愛している。


ATG作品といえば横尾忠則主演「新宿泥棒日記」があったな〜。

【新宿泥棒日記】
新宿
大島渚監督、1969年制作

<goo映画解説>より
真夏の新宿。蒸し蒸しする雑踏の中から、突然「泥棒だ!」という声が起った。捕った少年は、追手の前で素裸になり、ひらきなおった。その有様を見ていた一の人学生が、紀伊国屋書店へ入ると、数冊の本を抜きとった。その手首をしっかりとつかんだのは厳しい表情の女店員だった。紀伊国屋書店の社長田辺氏は叱りもせず学生を許し、女店員は三度目までは大目にみるのだと笑った。学生は再び、万引を宣言し、実行した。ところが田辺氏は、岡ノ上鳥男という学生を許したばかりか金まで与えた。

出演者: 横尾忠則/横山リエ/田辺茂一/高橋鐡/佐藤慶/渡辺文雄/戸浦六宏/唐十郎/麿赤兒/大久保鷹/四谷シモン/不破万作/九頭登/藤原マキ/李礼仙

<大使寸評>
横尾忠則主演とあれば、メディア型美術家、クロスメディア・アーティストと言われる由縁ですね。

goo映画新宿泥棒日記

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