『図説シンギュラリティの科学と哲学』4

<『図説シンギュラリティの科学と哲学』4>
図書館で『図説シンギュラリティの科学と哲学』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、図説と銘打っているとおりビジュアルであり、さらに横書きなので翻訳本かと思ったりしたのです。
著者の野田さんはサイエンス・テクニカルライターとのこと。



【図説シンギュラリティの科学と哲学】
3次元IC

野田ユウキ著、秀和システム、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
未来予測は必ず外れるのか!?技術的シンギュラリティは、人工知能が文明に対して引き起こすと予想される未来予測である。AIの登場でハードウェアとソフトウェアの発展は、いよいよ自立的進化を始めようとしている。シンギュラリティの理解に必要な理論と考え方を解説する。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、図説と銘打っているとおりビジュアルであり、さらに横書きなので翻訳本かと思ったりしたのです。
著者の野田さんはサイエンス・テクニカルライターとのこと。

rakuten図説シンギュラリティの科学と哲学



量子コンピューターが語られているので、見てみましょう。
p124~126
<3.11 量子コンピューター>
 現在のコンピューターの処理能力は、ほぼムーアの法則に沿って成長してきました。しかし、この先、コンピューターの能力を伸ばし続けるには、全く新しいアイディアが必用です。

 シンギュラリティの到来の時期に大きな影響力を持つ次世代のコンピューターとして有力視されているものに分子コンピューターや量子コンピューターがあります。

■第6のエポック
 コンピューティングが1年ないし2年程度で倍、倍に進歩するというムーアの法則は、いまのままのアーキテクチャでは、いずれ物理的な限界を迎えます。さらに進歩させ、第6のエポックを起す技術開発が行なわれています。

 まずは、これまでの平面的だったシリコンチップの技術を積層構造にする3次元IC技術です。3次元ICとは、従来の半導体を積み重ね、それらをワイア・ボンディングで接続したものではなく、積層に接続されたチップ間をシリコン貫通電極(TSV:through-silicon via)で接続します。

 カーボンナノチューブトランジスタは、多層にした集積回路の配線にカーボンナノチューブを用いています。また、半導体的として使用する研究も進んでいます。

(中略)
■量子コンピューティング
 電子や光子は通常のニュートン力学ではなく、量子力学に従った挙動を示すことがわかっています。量子の性質で最も不可思議なのは、位置とエネルギーを同時に知ることができないということです。この性質を利用してつくられたコンピューターが量子コンピューターです。

 次世代のコンピューティング技術として期待される量子コンピューターにはいくつかの方式があります。しかし、いずれも量子のちょっと変わった性質を利用しようとしているところは同じです。

 不確定性原理に従う量子は、位置と運動量を同時に決められません。このため、電子のある瞬間の位置は確率でしか示すことができず、その電子を観察したとき、はじめて電子の位置が確定します。

 これを応用した量子コンピューターでは、電子(あるいはスピンや偏光)を「ある:1」「なし:0」の2値で表すのではなく、「1でもあり、なおかつ0でもある」という、どちらでもありえる状態としてとらえます。これを量子の重ね合わせといいます。

 これまでのコンピューターが行なってきた2値による情報の扱い(1ビット)に対して量子情報は、2値に加えて、量子の重なりも同時に扱います。これを量子ビット(キュービット)といいます。これまでのコンピューターが4ビットの情報を逐次的に扱うのに対して、量子ビットではこれを同時に扱うことができます。


先日『2019年、日本上陸 量子コンピューター』というムック本を読んだので紹介します。

【2019年、日本上陸 量子コンピューター】


ムック、日経BP社、2018年刊

<商品の説明>より
自動運転やキャッシュレス決済などがいよいよ現実に
スパコンを超えるコンピューター登場
量子コンピューターが2019年、日本に初めて実機がやってくる。
スーパーコンピューターが数百年かかっても解けない問題が。
一瞬で解けるようになる「超越性」。そのインパクトは、
IT業界にとどまらず、製造、医療、化学などあらゆる業界に及ぶ。

<読む前の大使寸評>
あの邪悪な中国が、すでにキャッスレス社会をほぼ実現しているが・・・
そのインパクトにエライコッチャと慄く大使はこの本を読もうと思ったのです。
とにかく、日頃から「いつも笑顔で現金払い」を心掛けているもんで。

amazon2019年、日本上陸 量子コンピューター
『2019年、日本上陸 量子コンピューター』4:見せろ日本の底力
『2019年、日本上陸 量子コンピューター』3:進化を「超越」するグーグルの野望
『2019年、日本上陸 量子コンピューター』2:「仮想通貨大国」日本
『2019年、日本上陸 量子コンピューター』1:現金が消滅する社会



『図説シンギュラリティの科学と哲学』3:パラダイムシフト
『図説シンギュラリティの科学と哲学』2:この本の冒頭
『図説シンギュラリティの科学と哲学』1:キーパーソンたち

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