『図説シンギュラリティの科学と哲学』2

<『図説シンギュラリティの科学と哲学』2>
図書館で『図説シンギュラリティの科学と哲学』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、図説と銘打っているとおりビジュアルであり、さらに横書きなので翻訳本かと思ったりしたのです。
著者の野田さんはサイエンス・テクニカルライターとのこと。



【図説シンギュラリティの科学と哲学】


野田ユウキ著、秀和システム、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
未来予測は必ず外れるのか!?技術的シンギュラリティは、人工知能が文明に対して引き起こすと予想される未来予測である。AIの登場でハードウェアとソフトウェアの発展は、いよいよ自立的進化を始めようとしている。シンギュラリティの理解に必要な理論と考え方を解説する。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、図説と銘打っているとおりビジュアルであり、さらに横書きなので翻訳本かと思ったりしたのです。
著者の野田さんはサイエンス・テクニカルライターとのこと。

rakuten図説シンギュラリティの科学と哲学


この本の冒頭を、見てみましょう。
p10~12
<未来への加速>
 かつて、ニーチェは、著書中の主人公の口を借りて「神は死んだ」と、長年続いた「カトリックによる支配の終焉」を宣言しました。これは、すでにデカルトにはじまり、カントらによって成されてきた哲学的回転による「人間概念」をより明確にした「新しい人間の時代」の宣言でもあったのです。

 中世、“神”の時代から、近代、“人間”の時代への転換をもたらしたものは「科学」でした。コペルニクスやガリレオの時代にその萌芽を見た近代科学は、ニュートンの時代に花開きました。「科学革命」のはじまりです。

 科学革命以前は、人は知らないことがあれば、神学者に尋ねることで答えを得ていましたが、一方、科学は素朴な疑問にさえ即答できません。観察や実験を繰り返し、検証する必要があるからです。科学は、人類が無知であることを知らしめたのです。

 ユヴァラ・ノア・ハラリは『サピエンス全史』の中で、科学による文明が科学と政治と経済の増強循環によって進化することを、「科学革命のフィードバック・ループ」として表しています。

 人類の飽くなき探究心に火をつけた科学は、産業革命を契機として、資本主義という欲望の拡張システムに組み込まれることになりました。

 そのため、科学によって作り出された新たな技術は、権力をもつ者に利用され、さらに多くの資金や資源を生み出しました。
 そして、このようにして得られた資金や資源は、次の技術開発につぎ込まれることになるのです。

「照明できない神よりも自然法則を宇宙の真理とする科学は、人間を否定することになる」
 ミシェル・フーコーは、1966年に出版された『言葉と物』の中で「人間の消滅」を予言しています。フィードバック・ループを繰り返して進歩してきた科学によって、18世紀末に起こった構造主義的な人文科学が要した「人間の時代」が消されかけていると感じ撮ったのです。
(中略)

 言語によって人が世界を理解していた時代は、20世紀から21世紀にかけて、フーコーが感じ、キットラーが論じたように、新しいメディアを通じて知る時代へと変化したのです。このメディアこそ、コンピューティングの賜物にほかなりません。

「第4次産業革命」と呼ばれるコンピューター科学の発展は、現在の私たちの生活や社会を急速に変え続けています。Intelの創業者、ゴードン・ムーアが予言した「ムーアの法則」に限らず、特にIT関連の技術革新は加速度的に進化していますが、レイ・カーツワイルは、これを収穫加速の法則と名付けています。


最近読んだ『サピエンス全史』という本を紹介します。

【サピエンス全史(上)】


ユヴァル・ノア・ハラリ著、河出書房新社、2016年刊

<「BOOK」データベース>より
なぜホモ・サピエンスだけが繁栄したのか?国家、貨幣、企業…虚構が文明をもたらした!48ヶ国で刊行の世界的ベストセラー!

【目次】
第1部 認知革命(唯一生き延びた人類種/虚構が協力を可能にした/狩猟採集民の豊かな暮らし/史上最も危険な種)/第2部 農業革命(農耕がもたらした繁栄と悲劇/神話による社会の拡大/書記体系の発明/想像上のヒエラルキーと差別)/第3部 人類の統一(統一へ向かう世界/最強の征服者、貨幣/グローバル化を進める帝国のビジョン)

<読む前の大使寸評>
副題に「文明の構造」という概念があるとおり・・・刺激的な切り口である。

rakutenサピエンス全史(上)
サピエンス全史(上)4:帝国の変遷
サピエンス全史(上)3:サピエンスの言語能力
サピエンス全史(上)2:農耕がもたらした繁栄と悲劇(続き)
サピエンス全史(上)1:農耕がもたらした繁栄と悲劇


『図説シンギュラリティの科学と哲学』1:キーパーソンたち

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