『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』2

<『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』2>
図書館で『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』という本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、内容は興味深いのに、著者の軽口が鼻につくのです。
でもまあ、それも個性ということで借りたのです。


【鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。】


川上和人著、新潮社、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
出張先は火山にジャングル、決死の上陸を敢行する無人島だ!知られざる理系蛮族の抱腹絶倒、命がけの日々!すべての生き物好きに捧げる。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、内容は興味深いのに、著者の軽口が鼻につくのです。
でもまあ、それも個性ということで借りたのです。

rakuten鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。



糞尿譚が興味深いので、見てみましょう。
p96~98
<冷たい目で見ないで>
 しかし残念なことに、鳥の糞は世の中に誤解されている。研究的意義だけでなく、そもそも糞のなんたるかが誤解されている。
 車の上に白い乳液状のものが付着している時、美人運転手はこう嘆くだろう。
「あらやだ、鳥の糞!」
 若干セリフがサザエさん風だが問題はそこではない。彼女が気になった白いものは、糞ではなく尿なのである。

 鳥の排泄物には、白っぽい部分と黒っぽい部分がある。この白色部が尿で黒色部が糞である。どちらも所詮は排泄物と侮ってはいけない。糞と尿の生成過程には、カッパとカワナガレほどの違いがあるのだ。

 鳥に食べられた食物は、口を玄関として消化管を通過する。その過程で栄養分が吸収され、吸収されなかった残滓が総排泄腔から外界に排出される。要するに食物から養分を絞った残りカスが糞である。口から総排泄腔につながる消化管は体を貫くチューブに過ぎず、いわばドーナツの穴のようなものである。

 食物は体内の外界とも言えるチューブを通過しているわけで、糞は食物そのものの一部なのだ。これに対して、一旦体に吸収された成分が体内での役割を終え、腎臓を経由して老廃物として形を変えて排出されるのが尿である。

 鳥は人間と異なり、糞も尿も総排泄腔と呼ばれる単一の穴から排出される。このため、黒い糞部と白い尿部がまとめて排泄されることが多く、両者が一緒に落ちているのである。一緒にまとまっていても、その由来が全く違うことはご理解いただけたろう。ちなみに、卵もこの同じ穴から生まれるため、殻が若干汚れていたりするのである。

 なお、鳥の尿が白いのは尿酸という成分でできているからだ。鳥は体を軽くするため体内に余分な水分を蓄えていない。なので、水分の含有量が少ない尿酸という形で排出するのが得策である。また、卵の中で発生途中の雛は尿を卵外に放出できないが、尿酸は水に溶けにくいため、卵内の環境を汚さずにすむのだ。


『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』1:メグロ

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