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zoom RSS 村上春樹(群像日本の作家)1

<<   作成日時 : 2019/02/25 14:03   >>

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<村上春樹(群像日本の作家)1>
図書館で『村上龍(群像日本の作家)』というムック本を、手にしたのです。
ちょっと古い(群像日本の作家)シリーズであるが、写真も多く、切り口も多彩であり、なかなかのシリーズである。


【村上春樹(群像日本の作家)】


ムック、小学館、1997年刊

<出版社>より
『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』以来、新しい感覚で現代人の「生」をとらえなおし、日本文学をまさに現代のものにして、文学の世界を大きく広げた村上春樹。その透明な抒情の漂う不思議な文学世界は、いまなお広がりつづけており、多くの読者をひきつけている。
例えば評論家・山崎正和氏は『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』に触れて、現代でもなお文学は自由や愛について夢を見、憧れることをやめていないようだ、といい、この作品はその行為が夢にすぎないと認めながらも、なおそれを夢見ることの意味を謳いあげようとしたものだ――と評している。

<読む前の大使寸評>
ちょっと古い(群像日本の作家)シリーズであるが、写真も多く、切り口も多彩であり、なかなかのシリーズである。

amazon村上春樹(群像日本の作家)


友人でもある安西水丸さんが語る村上評を、見てみましょう。

<村上春樹さんについてのいろいろ>p178〜180
 この夏ひさしぶりに休みをとって、千倉の海であそんだ。海につき出た岩のうえで、とうもろこしをかじりながら、ぼんやりとこの原稿のことを考えた。
 そういえば2年ほど前、村上春樹さんと千倉のことについて対談したことがあった。

 その時ぼくが、千倉ではヒジキで歯をみがくなんてでたらめなことを言って、村上さんの好奇心をむやみにかきたててしまった。海にはいる時、ヒジキを口にふくむのはぼくのいつものくせだった。

 村上春樹さんとは、今まで何度か対談をしたり、インタビューをうけたことがある。村上さんはテープおこしの名人で、なんとなく世間話をしているだけで対談ができあがってしまう。さすがとしかいいようがない。
(中略)

 村上春樹さんにはじめて会ったのは、彼の千駄ヶ谷のPETER-CATだった。
 ぼくを村上さんに紹介してくれたのは、当時若者の人気雑誌だった「ビックリハウス」の二人の女性編集者で、ぼくはPETER-CATの階段を上がった時、カウンター近くで働いている不機嫌そうな表情の若者が、村上春樹さんだとすぐにわかった。こんなことを言っては失礼になるかもしれないけれど、彼はまだ学生のように見えた。

 しばらくして、手のあいた村上さんも、ぼくたちのテーブルにやってきてみんなで雑談をしてすごした。はじめて聞く村上さんの声はプラチナ製といった感じだった。
 余談。手塚治虫さんの有名な漫画に「鉄腕アトム」がある。このなかにプラチナというロボットが登場する。ちょっと生意気で、アトム以上の性能があり、そのスマートな顔かたちもぼくは気に入っていた。
 村上さんの声をプラチナ製なんて書いたけれど、そのプラチナに村上さんは雰囲気がよく似ている。
(中略)

 村上春樹さんの単行本のカバーにイラストレーションを描いたのは、彼のはじめての短篇集だった。ぼくはそれまで彼の単行本のカバーでは、佐々木マキさんのイラストレーションしか見たことがなかった。
 それで少しとまどった。

 ぼくは以前から、村上さんは佐々木マキさんのファンだったということを本人からきいていたし、佐々木マキさんを好きな小説家の短篇集のカバーというのは、どんな絵を描いたらいいのかと思ったのだ。

 その結果、ぼくはいつも自分の絵の中で、いちばん強い印象があると思っている線をはずしてみた。絵柄は皿にのった二つの西洋梨にした。見つめているとだんだん見えてくるような絵になったらいいと思った。
 それが「中国行きのスロウ・ボート」のカバーになった。

 つぎの短篇集「螢・納屋を焼く・その他の短編」のカバーは、ぼくの描き文字だけでやってみたいという村上さんの意見をいれて文字だけで仕上げた。

 村上さんという人は、自分のこの本はこういう本にしたいといった考えをはっきり持っているのに、絵を描く人を、ほとんど自由にあそばせてくれるといった、ふしぎなアートディレクターの能力を持っている。テンポのよさはさすがとしかいいようがない。

 ぼくが村上さんといっしょに出した「象工場のハッピーエンド」なども、まったく別々に作業は進行したのに、実にうまくまとまったと思っている。こういう結果も、前述したような彼の目に見えないディレクションがあったから得られたのかもしれない。いずれにしてもこの本の時は、村上さんの忙しいスケジュールの中ですっかりお世話になった。

 余談。村上春樹さんという人は、とても人見知りをする人だけれど、友情のあつさにおいては完璧なものがある。それに待ち合わせ時間などにはほとんど遅れない。原稿もきちんとはいってくる。ぼくは「週刊朝日」とか「日刊アルバイトニュース」といった、締切の周期が短いイ雑誌で、村上さんと長い間組んで仕事をしたけれど、原稿はいつも早めに、しかも三回ぶんくらいまとまってぼくの手もとにとどいた。そんな彼の原稿に絵をつけて編集者にわたすことが、往復書簡のようで楽しかった。


安西水丸さんのイラストレーションによる「中国行きのスロウ・ボート」「螢・納屋を焼く・その他の短編」を付けておきます。
中国



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