孤立部族(ナショナルジオグラフィック2018年10月号)3

<孤立部族(ナショナルジオグラフィック2018年10月号)3>
図書館で『孤立部族(ナショナルジオグラフィック2018年10月号)』という雑誌を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、「ハヤブサを守る」という鳥シリーズの特集があるではないか・・・
鳥シリーズをフォローしているので、その一貫として借りたのです。



【孤立部族(ナショナルジオグラフィック2018年10月号)】


雑誌、日経ナショナルジオグラフィック社、2018年刊

<商品の説明>より
特集
●ハヤブサを守る:
昔から人間の狩りの相棒だったハヤブサ。絶滅が危惧されるなか、ドバイに彼らを救うヒントを見つけた。
●強制収容された日系人:
第2次世界大戦中、米国西海岸に暮らす日系人が強制収容所に送られた。自由の国の消せない過ち。
●森を奪われるアマゾンの孤立部族:
南米ブラジルとペルーのアマゾン川流域で鉱山の開発や森林の違法伐採が進み、これまで現代文明と接してこなかった残り少ない「孤立部族」が密林を追われている。人類が受け継いできた太古の生活様式が、地球上から消えてしまうかもしれない。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、「ハヤブサを守る」という鳥シリーズの特集があるではないか・・・
鳥シリーズをフォローしているので、その一貫として借りたのです。

amazon孤立部族(ナショナルジオグラフィック2018年10月号)



アマゾンの孤立部族を、見てみましょう。
p37~48
<最終的にFUNAIに救出されたこと:クリス・フェイガン>
 当時はまだFUNAI(国立先住民保護基金)は奥地の開発を優先し、孤立部族と接触して集落に定住させようとしていた。強引に接触を図らずに孤立部族の生活圏を守る、現行の「非接触」政策が採用されたのは1987年になってからだ。外部の人間による迫害を避けて伝統的な生活様式を守る権利を先住民に認めたこの政策は、今でも画期的といえる。
(中略)

 ブラジルの部族を保護するために設立された政府機関が解体の危機にさらされているのではないか。自分たちは見捨てられてしまうかもしれない。アワの生活圏を旅しながら、そんな不安が広がっているのを肌で感じた。

 車で1時間ほど進み、チラカンブ村に入ると、85人の村人が総出で私たちを出迎えてくれた。シペレンジアと名乗る若者が私に座るよう勧めた。「政府は先住民を好ましく思っていません。私たちの土地を取り上げるつもりじゃないかと心配です」

 村人たちは輪になって話を聞いていた。「伐採業者が私たちの森を燃やしました」とシペレンジアは訴えた。「カメもサルもペッカリーも、森の動物は次々に死んで、果実も燃えてしまいました。私たちには助けが必要です」

 ガイド兼運転手のマルコが、私のペンをつかんだ。「このペンが見えるかい」。彼は全員に聞こえるように大声で言った。「これがスコットの武器だ。このペンで、彼は世界中の人々にアワの窮状を伝える」
 「アワの武器を見せてあげましょうか」。シペレンジアが言った。人々は小屋に入っていき、しばらくして男性も女性も長い弓と数本の矢を振り回しながら戻ってきた。「ご覧の通り、これがアワの武器です」

 アワの人々と同様、FUNAIの多くの職員も、政府が意図的にFUNAIを財産難に追い込んでいると考えている。幹部の一人はこう訴える。「FUNAIには任務遂行に必用な資金がありません。集中治療室の患者のような状態です」
 
■支援の予算が足りない
 FUNAIの予算が削られたため、広さ1170平方キロのアワ先住民居留地の入り口を守る建物には、今ではわずか3人の非武装の事務職員が常駐しているだけだ。この居留地には100人ほどのアワが住み、そのなかには外部と接触せずに森を移動する小さな集団がいくつか含まれる。

 マルコとともに、そこから車で悪路に揺られていった。さびたブルドーザーが道端のあちらこちらに残されていた。2014年に軍が出動し、伐採業者と入植者を追い出したときに置き捨てられたものだ。長い坂を下っていくと、ブルドーザーがなぎ倒そうとしていたものが見えてきた。高い木々がそびえる熱帯雨林だ。林冠から差し込む光が暗い林床をところどころ照らしている。かなたでコンゴウインコやムジカザリドリが甲高い鳴き声をあげる。

 ジュリチという集落にあるFUNAIの支援拠点に車を止めた。長身の男性が出てきて、握手で迎えてくれた。FUNAIに35年勤務してきたベテランで、1995年からこの施設の責任者を務めているパトリオリノ・ガヘト・ビアナだ。

 途中で打ち捨てられたブルドーザーを何台も見かけたと言うと、ビアナはこう説明してくれた。「軍隊はこの居留地から3000人の侵入者を追い出しました。白人たちがこのすぐ近くまで迫っていて、とても危険な状態でした」。近くの町サン・ジョアン・ド・カルなどでは、白人たちの怒りが渦巻き、ビアナはその後何ヶ月も怖くて町に出られなかったという。「私は狙われていたんです」

ウーム 命をかけてFUNAIで務め上げたベテランがいるんですね。

孤立部族(ナショナルジオグラフィック2018年10月号)2:ハヤブサを守る
孤立部族(ナショナルジオグラフィック2018年10月号)1:日系人強制収容

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