『住んでみたサウジアラビア』3

<『住んでみたサウジアラビア』3>
図書館で『住んでみたサウジアラビア』という本を、手にしたのです。
かなり古い本であるが、サウジの本質は変わらないだろうということで借りたのです。
それに、サウジの女を樋口夫人がレポートしているのが興味深いのでおます。



【住んでみたサウジアラビア】


樋口健夫×樋口容視子著、サイマル出版会、1986年刊

<商品の説明>より
家族で生活した不思議の国サウジアラビア。日本では砂漠と石油しか知られていないが、家族で生活すると、ワクワクする体験が一杯あった。大きく近代化に変化するサウジアラビア、アラビア人の性格、生活はと興味は尽きない。

<読む前の大使寸評>
かなり古い本であるが、サウジの本質は変わらないだろうということで借りたのです。
それに、サウジの女を樋口夫人がレポートしているのが興味深いのでおます。

amazon住んでみたサウジアラビア

センターピボット農法

サウジの水事情を、見てみましょう。
p30~32
<街路樹は増えたが・・・:容視子>
 私たちがサウジアラビアに住みはじめた1977年には、まだ海水処理プラントは完成していなかったから、リヤドの水道の供給日は週1回だけだった。それでも各家庭とも大型の水タンクが地下と屋上に備え付けてあって、それで充分まかなえた。庭木や草花の水やりは、水が来たらやればよい、といういたって簡単な原理。だいいち現在のように、なにが何でも、家の回りを緑で埋めつくしたいなどと、ぜいたくなことは考えていなかった。地下タンクの水が空になれば給水車を呼ぶといった、のんびりした時代だった。

 ここ数年でリヤドの町はみちがえるほど緑が多くなった。広い通りにはほとんど例外なく街路樹が植えられている。大きい集合住宅の庭には、手入れされた芝生が広がり、樹木が日陰を作り、花々が色を添える。美しい庭を持つ個人の住宅も多い。

 庭師に任せるにせよ、自分で手入れするにせよ、水の供給がたっぷりあるのだから、暑さに強い植物をえらんで育てれば、たいていうまくいく。スプリンクラーをまわしつづけた庭や、ホースからざあざあ流しっぱなしの水をどこでも目にするようになった。

 緑を目にするのはたしかに心が休まる。だが、その緑は大変な金額をかけて作り出したものなのだ。一人ひとりの金額的な負担にならないからといって、使い放題というのもどうかと思う。

 昔のリヤドの人たちは水をおたがい大切に使っていた。庭で流しっぱなしの水などとんでもないことで、うっかり水が流れ出ようものなら、隣から人が飛んできて注意された。埃のかかる、庭のタイル張りのテラスの掃除も、水を使うときはなるべく手早く、隣近所に遠慮しながらしたものだった。

 今は自由に水が使えるせいで、ホースから水を道路に平気で流して車を洗っている人まで見かけるようになった。屋上のタンクへ水を上げるポンプのスイッチを切り忘れて、上から滝のように水を流れさせてしまう家もある。

 新しく来た外国人も、水の使い方は荒っぽい。便利さに慣れて、一人ひとりができる小さなケアまで見すごしていたら、水はいくら造っても追いつかない。水にあこがれていた砂漠の人が、水が自由に使えるようになったからといって、水の豊かな国の人の使い方を真似るわけにはいかないと思う。

 ところで今日本では、ミネラルウォーターや簡易浄水器が大はやりである。それだけ、日本の水が汚れてきているのだ。サウジアラビアの水が毎年きれいになっていくのに、日本の水はその逆だ。夫が日本でサウジアラビアからきた友人を案内したとき、京都のレストランの水が臭かったので、「これはまちがいなく腐っている水だ」といってその人は飲まなかったそうだ。今日、日本でおいしい水道水を求めるのはむずかしい。


『住んでみたサウジアラビア』2:砂漠の気候
『住んでみたサウジアラビア』1:すばらしい砂漠

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