『装丁/南伸坊』2

<『装丁/南伸坊』2>
図書館に予約していた『装丁/南伸坊』という本を、待つこと1週間でゲットしたのです。
南伸坊さんのマンガ『仙人の壷』、絵本『ねこはい』を読んで以来、その多彩なタレントにしびれているのだが・・・装丁に関しても期待できそうでおます♪


【装丁/南伸坊】


南伸坊著、フレ-ベル館、2001年刊

<「BOOK」データベース>より
アレコレ注文つけられるのは大嫌い。「まかしたよ」といわれれば損得ぬきで夢中になる。大好物は注文主が喜んでくれること。「笑える装丁」をめざす、装丁・南伸坊は、まるで落語に出てくる大工の八つぁんみたいである。実作の現場を語る笑える職人ばなしエッセイ。

<読む前の大使寸評>
南伸坊さんのマンガ『仙人の壷』、絵本『ねこはい』を読んで以来、その多彩なタレントにしびれているのだが・・・装丁に関しても期待できそうでおます♪

<図書館予約:(1/13予約、1/20受取)>

rakuten装丁/南伸坊

ヤスジ

大使は一時期、熱狂的な谷岡ヤスジのファンだったが、伸坊さんはそれ以上だったようです。
p160~161
<極楽にいる谷岡ヤスジさんに>
 亡くなった谷岡ヤスジさんにはカワイがっていただいたのに、病気のことは全然知らなかった。突然の訃報を伝えてくれた編集者に、それが谷岡さんの指示で、誰にも知らせていなかったのだと教えられた。

 楽天的で、男っぽい性格だった谷岡さんは、最後まで「自分ならガンに勝てる」と確信していて、全快した暁に「勝利宣言」の本を書く予定だったという。「装丁はシンボーにやらせるから」と勝手に決めていたらしい。ボクはうれしかった。

 谷岡さんとは、もうずいぶんお目にかかっていなかったのだ。こんなことになるんだったら、と思うけれども、谷岡さん自身そんな予定じゃなかったのだ。
 予定されていた「勝利宣言」の本は出なかったが、天才・谷岡ヤスジの傑作を集めて本にしたい、その装丁をやってくれませんか、と言われて、もちろんつつしんでお受けした。

 谷岡さんのキャラクターは、みんなものすごくいい。かわいいし、味があるし、深みがある。ムチャクチャ迫力があるけど愛嬌もある。
 バター犬、タロ、スケスケおじさん、ターゴに花っペに、チクリおじさん、アサーッのムジ鳥、パラパラと、原稿のコピーから、キャラクターを探すうちに、思わずマンガの世界に入り込んでしまった。

 「偉大なるマンネリ」と呼ばれた谷岡ヤスジの世界。読んでいくうちに、そこは「極楽だったのだ」と発見した。谷岡さんのつくり出した村(ソン)の風景は、そのまま「極楽図」だった。

 谷岡さんは亡くなって、自分のつくった「村」に行ったのだと私は思った。
 キョーレツで極端な、ラジカルでナンセンスなシーンの連続である谷岡ワールドが、実は「ゴクラク、ゴクラク」な、極楽図だったのであある。

 水平線の奥に灯台、入道雲、そして、タップンと波のよせた岸には、ビニールを腰に巻いた暗黒舞踏家のようなスケスケおじさんがツリ糸を垂れている。
 地平線のかなたに、噴水のみえる、広い広い空間、おりしもバアター犬が、客を求めて豪徳寺方面に移動中だ。

 暑さ35ミリの『谷岡ヤスジ傑作選 天才の証明』(実業之日本社)のカバーは、谷岡ワ-ルドの水平線上に、つぎつぎ現れる天才キャラクターたちをデザインした。

 蛍光ショッキングピンクの空にまっ白な雲。
 谷岡さんは、よろこんでぅれるかなァ、と小声に出して言いながら、自分では「会心の出来だ!」と頭の中で叫んでいる。
「気に入ったなァ、ねえ! 谷岡さん、いいでしょ!!」と私は強気になっているのだったが、その魅力のもとは、全面的に谷岡さんのキャラクターの圧倒的な存在感なのだった。


『装丁/南伸坊』1

大使の蔵書録から『谷岡ヤスジ傑作選 天才の証明』を引っぱりだしてみました。

【谷岡ヤスジ傑作選 天才の証明】
谷岡
谷岡ヤスジ著、実業之日本社、1999年刊

<「BOOK」データベース>より
「アサー!」「鼻血ブー」から「村」の世界まで、天才・谷岡ヤスジの傑作ギャグのすべてがここに!いしいひさいち、江口寿史、とり・みき、相原コージ、泉昌之、唐沢俊一・なをき、しりあがり寿etc…第一線のギャグ漫画家が、天才・谷岡ヤスジに捧げた描きおろし作品も収録。

<大使寸評>
この本は谷岡ヤスジの追悼出版となっていました。天才の夭折という感じで・・・惜しい人を亡くしたものです。

amazon谷岡ヤスジ傑作選天才の証明



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