『ドローイングの教室』1
<『ドローイングの教室』1>
図書館で『ドローイングの教室』という本を、手にしたのです。
暇な大使は、かねてより水彩画を始めようとして、必用な画材を取り揃えているのだが、なかなか踏ん切りがつかないのです。・・・で、この本を読んで腰をあげようという目論みでおます。
「はじめに」が素晴らしいので、見てみましょう。
図書館で『ドローイングの教室』という本を、手にしたのです。
暇な大使は、かねてより水彩画を始めようとして、必用な画材を取り揃えているのだが、なかなか踏ん切りがつかないのです。・・・で、この本を読んで腰をあげようという目論みでおます。
【ドローイングの教室】 ![]() カーラ・ソンハイム著、ボーンデジタル、2013年刊 <商品の説明>より お絵かきの楽しさを再発見! 小さな教室をめぐるように、1週間に1つずつラボをこなしていけば、1年間かけてじっくりと52個のドローイング(お絵かき)課題に取り組めます。 <読む前の大使寸評> 暇な大使は、かねてより水彩画を始めようとして、必用な画材を取り揃えているのだが、なかなか踏ん切りがつかないのです。・・・で、この本を読んで腰をあげようという目論みでおます。 amazonドローイングの教室 |
「はじめに」が素晴らしいので、見てみましょう。
p10~12 <はじめに> ![]() ■難関を乗り越える スティーブン・プレスフィールドは、彼の素晴らしい著書『The War of Art』(日本語版:やりとげる力、筑摩書房)の中で、「恐れを知らぬ戦士、不安を持たないアーティスト、そんなものは存在しない」と書いています。まったくそのとおりです。ドローイングが大好きで、線画(ドローイング)や彩画(ペインティング)を何百も描いてきた私でも、空白のページに向かい合うときには、自分自身との小さい戦いを日々繰り広げています。 この障害を乗り越えるために私が考え出した1つの方法が、ウォームアップエクササイズです。作業のルール、制限、課題を設定しったエクササイズをいくつか考案しておき、制作にとりかかるきっかけとして行なうのです。設定したルールや制限の範囲で描きます。制約があることで、私自身も作品も、過度に力が入らなくなります。また「何を描こう」というプレッシャーなしに描き始めることができます。 歴史を振り返り、クリエイティブな人たちの言葉について考えてみましょう。 「制約が多いほど、精神を縛る鎖から自由になれる」 イーゴリ・ストラヴィンスキー 「制限が無限に形を与える」 ピタゴラス 「芸術家が自らの作品に課す制約が少ないほど、芸術的な成功を収める機会も少なくなる」 アレクサンドル・ソルジェニーツィン これは、まったくの自由が任されると逆に、「固まって」何もできないことが多いという矛盾を示しています。本書は、長年にわたって私自身が作業にとりかかるきっかけに使用してきたウォームアップエクササイズを集めたものです。 また、小学生向けに開発した課題もあります。大人への指導を始めたときに、それらの練習がとても効果的なことが分かったのです。(外見はともかく、誰だっていつまでも子供なんですよね?) ■この本の目的 私が守っている3つのルールを紹介します。 1.好きなものを描く。 2.気に入った画材を使って描く。 3.好みのスタイル、技法、プロセスで描く。 本書には、コンタードローイング(輪郭で描く)、ブラインドコンタードローイング(手もとの紙を見ずに輪郭で描く)、ジェスチャードローイング(対象を短時間で見て、短時間で描く)など、伝統的なドローイングの練習も多く含まれていますが、従来のドローイングの本では扱われている内容でも意図的に除外しているものがあります。これは、もう一度ドローイングを始め、その楽しさを発見してもらうための本です! 新たなインスピレーションを得れば、さらに深くドローイングに取り組みたくなるかもしれません。ドローイングに関する優れた書籍を読んだり()、お近くの講座を受講することを強くお勧めします。 ■必用な画材 アート制作で大切なのは画材ではなく、作品を作ることです。HBの鉛筆しかなければ、それで始めましょう! 以下は、私が手元に置いている画材の簡単なリストです。 ・大量の白い画用紙 ・ライナー筆 ・ファブリアーノ水彩紙 ・Pigma Micronペン(黒、太さ0.25mm) ・シャープペンシル ・練り消しゴム ・画用木炭(柔らかいタイプ) ・耐水性のカラーマーカー ・ソフトチャコールペンシル (シャーピーマーカーなど) ・コンテクレヨン(赤) ・コピックマーカー(ごく薄い色を何本か) ・ペリカン透明水性絵の具(24色) ・色鉛筆 ・FWアクリルインク ・水性クレヨン ・瓶入りインク ・ソフトパステル数本 ・12号の丸筆 ・スティックのり ・つけペン ・ハサミ ・平筆(細) ・厚手の紙のスケッチブック(スパイラル綴じ) 手軽に手に入る好みの画材を見つけ、楽しみましょう! 私は、鉛筆は安いもの、紙と筆は高品質のもの、絵の具は中程度のグレードのものを使用しています。肝心なのは、あなたがアーティストだということです。手持ちの画材から1つ選び、それを使って始めましょう。作品で使ってみたいと強く思った画材だけをそこに追加していきます。 本書で使用している画材や材料のほとんどは簡単に手に入るものですが、見つからなければ、周囲を見回して代用品を探しましょう。 |
この記事へのコメント