『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』2

<『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』2>
本屋の店頭で『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』という新書を、手にしたのです。
大きく問うた経済的コピーにひかれて中身をみたら・・・
ベーシックインカムにからむ本であり、つい衝動買いになったのです。



【お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?】


エノ・シュミット, 山森亮著、光文社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
 2016年5月、スイス・ジュネーブの広場に巨大なポスターが現れた。そこには「What would You do if Your income were taken Care of?」(お金を稼がなくてよくなったら、あなたは何をしますか?)と書かれていた。
 
 これは、世界で初めてベーシックインカムを求める国民投票を実現させたアーティスト、エノ・シュミットらによる「世界最大の問い」だった。世界各地で導入の具体的な動きが広まるベーシックインカムは、社会や人間のあり方に何をもたらすのか。
 2017年4月に同志社大学で開催されたシンポジウム「エノ・シュミットと語るコモンズ、フェミニズム、ベーシック・インカム」をもとに、四人の執筆者が「世界最大の問い」を考える。

<読む前の大使寸評>
「お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?」と大きく問うた経済的コピーにひかれて中身をみたら・・・
ベーシックインカムにからむ本であり、つい衝動買いになったのです。

rakutenお金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?



「はじめに」で山森さんの提言を、見てみましょう。
p7~9
<はじめに:山森亮>
 2016年5月、スイス、ジュネーブの広場に、巨大なポスターが現れました。ポスターには「お金を稼がなくてよくなったら、あなたは何をしますか? What would You do if Your income were taken Care of?」と書かれています。これは、翌月に迫っていた、ベーシックインカムという制度を憲法に書き込むことの賛否を問う国民投票に向けた、賛成派による啓発活動の一環でした。

 ベーシックインカムとは、詳しくは第一部で説明しますが、一言でいうなら、人が生活していくためのお金は、無条件に保障されるべきであるという考え方であり、そのための制度です。つまり、ポスターの問いは、「ベーシックインカムがあったら、あなたは何をしますか?」という問いと同じなのです。

 国民投票の結果は反対多数で否決されました。しかし、このポスターを作成し、国民投票を実現するために12万筆あまりの署名を集めた人たちは、今回の投票で勝つことは目標とはしていませんでした。

 というのも、ベーシックインカムについての議論は、ともすれば、「ベーシックインカムがあれば、怠け者が増えるのではないか」、あるいは逆に「現在の福祉制度をベーシックインカムに置き換えたら、失業者が減るのではないか」など、「ベーシックインカムがあったら、他人は何をするだろうか」についての議論になりがちだからです。

 しかし、このポスターは、他人がではなくて、あなたはどうするか、と問いかけているのです。
 私たちの多くは、人生のうちのかなりの時間を、生活費を稼ぐために使っています。その日常をいったんは括弧にくくることを、この問いは求めているのではないでしょうか。
 たとえば、今は生計を立てるために都会で働いているかもしれませんが、ベーシックインカムがあれば、生まれ育った地域に戻って農業を継ぎ、老親やお世話になった地域の人たちを少し楽にさせることができるかもしれません。

 この問いは、自然に人びとを、長期的な視野で、労働、所得、社会のあり方、個人の生き方について、根源的に考えることへと誘うようです。一人ひとりの市民がそのような根源的な問いに向き合って、街頭で、職場で、家庭で話し合って、その上でベーシックインカムの是非を議論してほしい…そうしたメッセージが、この問いには込められていました。

 前述のポスターは、110×70メートルにおよぶ巨大なもので、世界最大のポスターとしてギネス認定されました。つくった人たちは、そこに書かれた問いは、今を生きる私たちにとって「世界最大の問い」だと言います。この本は、その問いについての本です。 


『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』1

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