『善と悪(ナショナルジオグラフィック2018年2月号)』1

<『善と悪(ナショナルジオグラフィック2018年2月号)』1>
図書館で『善と悪(ナショナルジオグラフィック2018年2月号)』という雑誌を、手にしたのです。

先ごろ、(ナショナルジオグラフィック2018年4月号)でスズメの生態を読んで、いたく惹かれたのだが、今月号の鳥シリーズ「鳥の知能」もなかなかのもので、借るしかないのです。


【善と悪(ナショナルジオグラフィック2018年2月号))】


雑誌、日経ナショナルジオグラフィック社、2018年刊

<商品の説明>より
【特集】
●善と悪の科学:
見ず知らずの人を命懸けで守る人もいれば、残忍な凶悪犯になる人もいる。善悪の概念の違いはどのように形成されるのだろう。脳の働きに、その答えがみつかりつつある。
シリーズ 鳥たちの地球
●鳥の知能:
オウムは器用に道具を作り、カラスは少女に贈り物をする。鳥たちは小さなその頭脳に驚くほど優れた能力を秘めていることが、さまざまな研究でわかってきている。
●中国の胃袋を満たす:
巨大な人口を抱える中国。急速な経済発展に伴い、かつてないほど多くの肉や乳製品、加工食品が食べられるようになった。そうした需要に応えるため、農業は変化を迫られている。

<読む前の大使寸評>
今月号の鳥シリーズ「鳥の知能」もなかなかのもので、借るしかないのです。

amazon善と悪(ナショナルジオグラフィック2018年2月号)



鳥シリーズ「鳥の知能」から頭のいいカラスについて、見てみましょう。
p73~77
<カラスの道具作り:バージニア・モレル>
 鳥類、なかでもカラスとオウムは「羽毛を生やした類人猿」と呼ぶにふさわしいと、認知生物学者のネイサン・エメリーは言う。これはエメリーが妻のニコラ・クレイトンと書いた論文でカラス科の鳥を表現するのに使った言葉だ。

 夫妻は以前の研究で、アメリカカケスが木の実の隠し場所を変える行動を研究し、この行動は本能ではなく、ほかの鳥の木の実を横取りした後にだけ見られることを突き止めた。「盗みの経験がカケスの行動を変えたのです」とエメリーは話す。どうやらカケスは自分の木の実がほかの鳥に盗まれるかもしれないと考えて、隠し場所を変えたようだ。

 カラスと類人猿は関係が薄く、共通の祖先から枝分かれしたのは3億年以上も前だ。それでも同じように複雑な認知能力を発達させたのは、似たような状況に置かれていたからだと夫妻は考える。

 どちらも社会集団を形成するため、仲間の動機や要求を理解することが欠かせない。また、さまざまな食べ物を見つけて加工するには、道具が必要になることがある。野生でその技術を発揮できるのはチンパンジーとオランウータン、カレドニアガラスだけだ。

 艶やかな黒い羽毛のカレドニアガラスは、アメリカガラスと共通の祖先をもち、太平洋南西部に位置するニューカレドニアの二つの島にのみ生息する。1993年、現地を訪れたガビン・ハントが、樹上で何か奇妙なものを置いているカラスを見つけた。

 「それが現在『ステップド・ツール』と呼ばれるものです」。ハントはそう言って箱から実物を取り出した。「見た瞬間、道具だとわかりました。特定の目的のために作られたものです。遺跡の発掘現場から出てきたら、人間が作ったと思うでしょう。でも見つけたのは森で、製作者はカラスだったのです。」

 その道具は長さ15センチほどで、細長い葉でできていた。薄くて柔軟性があり、縁に段差がついて一方の先が細くなっている。元は熱帯の島によく見られるパンダナスという、ヤシに似た植物の葉だ。人間ならはさみを使うところだが、カラスはこれを嘴で作った。
 カラスは出来上がったステップド・ツールをくわえて、ゴキブリやクモなどの獲物を探すのに使う。ほかにも、同じ目的で先の曲がった枝を使ったり、まっすぐな棒を倒木の穴に差し込んで虫を探したりもする。「人間と同じで、カラスにも道具作りの伝統があり、それを次の世代に伝えています。だからステップド・ツールにしろ、先の曲がった枝にしろ、形や大きさが決まっているんです」とハントは解説してくれた。

 道具を自作する動物はごく少数だ。用途に応じて決まった形の道具を作るとなると、さらに珍しい。チンパンジーが道具を作ることを霊長類学者のジェーン・グドールが発見するまで、道具作りはヒトだけの能力であり、それが高度な知能の発達を促したと考えれていた。

 「ところがカレドニアガラスも道具を作り、道具作りの文化を有していることがわかりました。野生の状態で自然に見られる行動で、しかも霊長類から関係が遠い動物が道具作りの能力を発達させている。これは重要な発見です」と、米ワシントン大学の野生動物学者ジョン・マーズラフは話す。「道具作りの能力は、霊長類と鳥類という、構造が大きく異なる少なくとも2種類の脳で発達してきたということです」


スズメたちの生態については、先ごろ借りた『超監視時代(ナショナルジオグラフィック2018年4月号)』1に載っています。

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