井伏鱒二あれこれ

<井伏鱒二あれこれ>
図書館で『新潮日本文学アルバム井伏鱒二』という本を、手にしたのです。
井伏鱒二といえば、以前に読んだ『徴用中のこと』にあるとおり戦中派の作家という印象も強いし、『黒い雨』の作者でもある。

この際、いままで読んだ井伏の著作を集めてみます。
・徴用中のこと(1996年刊)
・花の町 軍歌「戦友」(1996年刊)
・神屋宗湛の残した日記(1995年刊)
・新潮日本文学アルバム井伏鱒二(1994年刊)

*****************************************************************************

【徴用中のこと】
井伏

井伏鱒二著、講談社、1996年刊

<内容紹介>より
陸軍徴用の地シンガポールでの苛酷な実態と人々の姿を、死を見据えた細密な観察眼で捉え淡々と描いた、井伏文学の特質を伝える長篇。
私たちは従軍中も入城後も、新聞社関係の特派員からときたま原稿を頼まれたが、私の原稿は検閲で没書になるのが多かつた。たいてい没書になつた。その原稿は、そのつどリュクサックに蔵つて置き、日本に帰るとき束ねて持ち帰つた。今、その古原稿で当時の記憶を呼び起こしながら、この原稿「徴用中のこと」を書いてゐる。──本文より

<読む前の大使寸評>
検閲で没になった古原稿をもとに書き改めたとのことで・・・大戦初期の占領地の状況が興味深いのです。

kodansha徴用中のこと

『徴用中のこと』2
『徴用中のこと』1
*****************************************************************************

【花の町 軍歌「戦友」】
井伏

井伏鱒二著、講談社、1996年刊

<「BOOK」データベース>より
昭和16年、陸軍徴用員として従軍した著者は翌年二月シンガポールに入り、昭南タイムズ、昭南日本学園等に勤務。市内の一家族の動向を丹念に描いた長閑で滑稽で奇妙に平和な戦時中の異色作「花の町」をはじめ、「軍歌『戦友』」「昭南タイムズ発刊の頃」「シンガポールで見た藤田嗣治」「或る少女の戦時日記」「悪夢」など、この体験に関わる文業を集成、九篇収録。

<読む前の大使寸評>
陸軍徴用員として従軍した井伏さんの、戦争プロパガンダ活動が興味深いのです。

rakuten花の町 軍歌「戦友」

『花の町 軍歌「戦友」』1

*****************************************************************************

【神屋宗湛の残した日記】


井伏鱒二著、講談社、1995年刊

<「MARC」データベース>より
著者が70歳を越えた後の作品のなかから、単行本未収録のものをおさめた。博多の豪商茶人、神屋宗湛の日記から秀吉の茶会を再現し、移りゆく時と人を浮彫にする表題作のほか、6篇。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、歴史的仮名遣いとなっています。
おお井伏鱒二も歴史的仮名遣いなのか・・・
このところ丸谷才一の著作を読む機会があり、歴史的仮名遣いについては、さほど抵抗なく読めるわけでおます。

amazon神屋宗湛の残した日記


*****************************************************************************

【新潮日本文学アルバム井伏鱒二】


井伏鱒二、新潮社、1994年刊

<「BOOK」データベース>より
少年時代は画家志望。青春の孤独を通して得たユーモアとエスプリ、清新な感覚で開花した市井人の文学。原爆の悲劇を世界に訴えた『黒い雨』の巨匠の生涯。

<読む前の大使寸評>
井伏鱒二といえば、以前に読んだ『徴用中のこと』にあるとおり戦中派の作家という印象も強いし、『黒い雨』の作者でもある。

rakuten新潮日本文学アルバム井伏鱒二

『新潮日本文学アルバム井伏鱒二』2:昭和23年~41年あたり
『新潮日本文学アルバム井伏鱒二』1:徴用員井伏鱒二

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック