『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』1

<『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』1>
本屋の店頭で『お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?』という新書を、手にしたのです。
大きく問うた経済的コピーにひかれて中身をみたら・・・
ベーシックインカムにからむ本であり、つい衝動買いになったのです。


【お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?】


エノ・シュミット, 山森亮著、光文社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
 2016年5月、スイス・ジュネーブの広場に巨大なポスターが現れた。そこには「What would You do if Your income were taken Care of?」(お金を稼がなくてよくなったら、あなたは何をしますか?)と書かれていた。
 
 これは、世界で初めてベーシックインカムを求める国民投票を実現させたアーティスト、エノ・シュミットらによる「世界最大の問い」だった。世界各地で導入の具体的な動きが広まるベーシックインカムは、社会や人間のあり方に何をもたらすのか。
 2017年4月に同志社大学で開催されたシンポジウム「エノ・シュミットと語るコモンズ、フェミニズム、ベーシック・インカム」をもとに、四人の執筆者が「世界最大の問い」を考える。

<読む前の大使寸評>
「お金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?」と大きく問うた経済的コピーにひかれて中身をみたら・・・
ベーシックインカムにからむ本であり、つい衝動買いになったのです。

rakutenお金のために働く必用がなくなったら、何をしますか?



貧乏人どうしが足を引っ張り合うようなニッポンであるが・・・
日本的な疑問と、その回答を、見てみましょう。
p33~35
<「働かざる者、食うべからず」ではないか?:エノ・シュミット>
 具体的にベーシックインカムの金額がいくらかといいますと、それはたとえば、大人と子どもや幼児、あるいは年齢によって若干違いが出ることはあります。
 しかし、ぜひ、次のように想像してみてください。日本のすべての人が、皆さんが好きな人も嫌いな人も、同じ金額のベーシックインカムをもらえるという世界を。

 そしてそのとき、おそらく皆さんの頭をよぎるのは、まず「そんなことをしたら、みんな怠け者になるのではないか」ではないでしょうか。また、「働く量が減るのではないか」「それは正義ではない」「働かざる者、食うべからず」・・・。このように考える人が多いのではないかと思います。

 社会の構成員すべての人への無条件のベーシックインカムというものを考えたとき、まず、こうしたいろんな疑問が浮んでくると思います。しかし、ここで重要なのは、そのような疑問が生じて、それについて考えたり、議論したりするということ自体が、すでに、無条件のベーシックインカムという考え方の持つ意味の一部なのです。つまり、今まで疑うことのなかった価値観を問い直すということ自体が、無条件のベーシックインカムという考え方の持つ重要な要素になっているのです。

<歴史の一つのステップ:エノ・シュミット>
 普遍的なベーシックインカムについて、少しイメージが湧きましたでしょうか。
 この無条件のベーシックインカムは、受け取った人に「これをせよ」「何をしろ」という決まりはありません。そのお金をどう使うかは、すべて皆さんの自由です。今の仕事を辞めろとか、他の特定の何かをしろということでもありません。これは、非常によい考えだと思いませんか。ある意味、民主主義の考え方に通じるものがあります。

 民主主義も、帝国とか王様とか政府の一部の人のためのものではなく、普通の素人の市民たち、一般の市民たちに信頼を置いて接している社会の仕組みだと思います。

 無条件のベーシックインカムの根底にある考え方も、すべての人を信じる、そして自分自身を信じるということなのです。つまり、すべての人たちが、他の人に決められたことよりも、自分でいちばんよい選択肢を考えることができるという信頼です。

 このような信頼はすでにあるものですが、ベーシックインカムはそれをさらに促進しておきます。この意味で、ベーシックインカムの考え方も、ずっと積み重ねてきた歴史の一つのステップだと思います。つまり、よりよい世界のために、より多くの自由のためにより自分に責任を持てるようになるために、より市民を信じて次のステップに進むためのステップだと思います。


国の規模が日本より小さいとはいえ、ベーシックインカム導入について国民投票を実施したスイスという国がある。
・・・夢物語ではないのだ。やる気があるのかどうかである。

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