『韓国を食べる』5

<『韓国を食べる』5>
図書館で黒田勝弘著『韓国を食べる』という本を手にしたのです。
とにかく、韓国通の黒田さんの本だから、かなり期待できると思うのです。

この本はなんか見たことがあるのだが、まぁいいかと借りたのです。
帰って調べると、借りるのは二度目であることが判明しました、で、(その5)としています。


【韓国を食べる】
韓国

黒田勝弘著、光文社、2001年刊

<「MARC」データベース>より
韓国人は「耳」で食べる? 在韓20年におよぶ著者が、自らの実体験をもとに韓国の食文化に迫る、驚きの韓国・食紀行。食べれば日本人の知らなかった韓国人のメンタリティがわかる。

<読む前の大使寸評>
とにかく、韓国通の黒田さんの本だから、かなり期待できると思うのです。

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8章「韓国人は魚に弱い」で、「ソガリ」料理を見てみましょう。
p82~85
<金日成が好んだソガリとは>より
 さて、金日成さまといえば、忘れられない淡水魚がある。朝鮮半島の固有の淡水魚である「ソガリ」の話である。

 「ソガリ」とは魚類事典によると「コウライケツギョ」とある。茶色あるいは褐色がかった魚体に豹のようなまだら模様の斑点がある。スズキ科というから形はスズキに似ている。精悍な感じがある。ぼくは韓国の淡水魚ではいちばん好きである。男性的な美形といおうか。いつも「食べるのは惜しいなあ」といいながら食べている。

 で、なぜ金日成首領さまかというと、1990年だったか、日本の金丸訪朝団が北朝鮮を訪れた折、歓迎の晩餐会でこの「ソガリ」の刺し身が出され、首領さまが自分の大好物とおっしゃったのだ。

 この話が韓国に伝わり話題になった。韓国では「ソガリ」というともっぱら「メウンタン」だったが、「北では金日成が刺し身で食ってる!」というのだ。そして、さっそく「なぜだ?」となった。

 北朝鮮では当時、金日成首領さまについては国営の「長寿研究所」まであって、国が総力を挙げて健康と長寿に気を使っていた。また70代で子供までもうけているという情報まであった。その風貌や立ち居振る舞いはいかにも精力的に見えた。

 金日成氏は韓国民にとっては朝鮮戦争の元凶だから当然、最大のマイナス・イメージで「悪の独裁者」になっていたのだが、それだけに一目置かざるをえない存在でもあった。だからいつも気になる存在だった。

 これは韓国民に「金日成コンプレックス」をもたらしているというのがぼくの見立てなのだが、それはともかく、その金日成氏が「ソガリの刺し身」を大好物にしていたとあって「あのパワーはソガリの刺し身のせいだったか!」となったのだ。

 とたんに韓国で「ソガリ」の値段が上がってしまった。韓国人は「精がつく」というと何でも飛びつく。ソウル近くでは、臨津江のほか江原道の春川市付近を流れる昭陽江あたりが名産地で「ソガリ」を食わせる店が多く、価格急騰が伝えられた。

 「ソガリの刺し身」だけでなく「ソガリ・メウンタン」も含め、金日成首領さまの精力の素として急に人気が出たのだ。もともと、そんなにたくさん獲れる魚ではない。乱獲で激減しているという声もあり、一部では天然記念物として保護すべきとの意見さえある。以来、「ソガリ」の値段は上がったままだ。

 「ソガリ」は普通、体長は20~30センチで、身は白身で引き締まっており、味は淡白にしてかすかに甘みがある。刺し身は舌ざわりがよく、「メウンタン」で鍋にして頭の肉をつつくとその白身が実にうまい。

 しかしぼくは先の「金日成情報」より以前に韓国の田舎で「ソガリの刺し身」を食べている。したがってことさら驚かなかったのだが、ぼくは最初の「ソガリ」体験はそんなに感動的なものではなかった。

 ソウルの南東に位置する忠清北道の忠州だったと記憶する。忠州ダムのほとりの食堂で食ったのだが、出てきた「ソガリの刺し身」を見て驚いた。身がいわゆる刺し身風にスライスされているのではなく、いわばアジのたたき風にきざんであるのだ。

 しかもこれをコチュジャン(トウガラシ味噌)か粗塩入りのゴマ油を付け、チシャやゴマの葉などでニンニクとともに包んで食べるのだった。白身なのに惜しい、と思った。田舎とて、いかにも伝統的な刺し身の食べ方だった。醤油を出させてワサビでも食ったが、全体にどうも印象がよくなかった。


慰労の飲み会で食べたヤツがソガリかと思われるので、調べてみます。


『韓国を食べる』1:フグ鍋p174~176
『韓国を食べる』2:韓国豆腐の懐かしさp117~120
『韓国を食べる』3:ソルロンタンp37~40
『韓国を食べる』4:カムジャタンp208~211

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