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zoom RSS 『三つの鏡』1

<<   作成日時 : 2018/10/11 23:56   >>

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<『三つの鏡』1>
図書館で『三つの鏡』という本を、手にしたのです。
おお ミヒャエル エンデと安野光雅、井上ひさし、河合隼緒の三人との連続対談ではないか♪
これは期待できそうである。


【三つの鏡】


ミヒャエル エンデ×安野光雅×井上ひさし 著、朝日新聞社、1989年刊

<「BOOK」データベース>より
『モモ』『はてしない物語』の作者と語りあう心に残る真実の言葉。1989年春、ミヒャエル・エンデは、父親の画家、故エトガー・エンデとの「エンデ父子展」オープニング出席のため3度目の来日をした。本書はその折、エンデが『朝日ジャーナル』誌の求めで行なった連続対談の全容である。

<読む前の大使寸評>
おお ミヒャエル エンデと安野光雅、井上ひさし、河合隼緒の三人との連続対談ではないか♪
これは期待できそうである。

amazon三つの鏡

『快楽の園』

エンデと安野光雅の対談を、見てみましょう。

<黒い紙の上に描く画家>p45〜48
安野:この前、日本に見えたのはいつでしたかね?
 
エンデ:3年前、1986年の「子どもの本世界大会」のときでした。安野さんと一緒にテレビやシンポジウムに出ましたね。

安野:あのときのエンデさんの話があまりにもすばらしかったので、私はすっかり影が薄くなりました。(笑)

エンデ:そんなことをおっしゃってくださって光栄です。テレビのインタヴューで「なぜファンタジーがいいのか」と聞かれたので、ムカデの話をしたのを覚えています。

安野:そうそう、そうでした。どうして歩くのか、と聞かれたムカデが、意識しすぎて歩き方が分からなくなるという話でしたね。ところで2週間くらい前になりますが、ベルン郊外のミュンヘンフゼーにあるパウル・クレーの生家から帰ってきたばかりです。パウル・クレーは私の一番好きな絵かきです。その次がエトガー・エンデです。(笑)

エンデ:その二人の芸術のあり方は、どう見ても、ほとんど両極に対立しているぐらいです。どういうふうかと言うと、クレーの場合には、非常に繊細な美意識があります。父はそういう美意識を一生涯、拒絶しつづけました。「趣味がいい」という言い方がありますが、芸術にはそういうものは無関係だというのが、父の口癖でした。
 もっとひどい言い方をすると、「趣味がいい」必用があるのは、流行の洋服をつくる人だ。ゴヤの『5月3日の銃殺』とか、グリュ−ネワルトの『イーゼンハイム祭壇画』などを「趣味のよさ」でなんかまったく評価できない、と言っていました。

安野:趣味という点で二人が両極だという意味ですね。趣味の問題については、デザインと絵とに分けて考えたほうがいいと思うんです。洋服のデザインや本のデザイン、それからポスターとか建築もそうですけれども、これらはやはり趣味がよくなかればいけません。芸術的表現ということになると、『イーゼンハイム祭壇画』だって趣味がいいと言えるだろうし、ボッシュの『快楽の園』でも、グロテスクではあるけれども、趣味が悪いとは思いません。

エンデ:誤解しないでいただきたいのですが、私自身はクレーをすごい画家だと思っているんですよ。さっき申し上げたのは父の意見です。

安野:それはそうだと思います。「繊細な美意識を拒絶する」という言葉の中には、すでにそれを認めている、という前提が含まれていますから。で、デザインの場合は趣味がいいか悪いかという判定がありうると思うんですが、絵になると、趣味というのはあまり当てはまらなくなってくると思います。違う言葉で言うと、グロテスクという言葉は趣味が悪いということとは関係がないと思います。

エンデ:それは確かにその通りですが、私はヨーロッパ美術史の歩んだ道のことを言いたいのです。たとえばイタリアでマニエリスムが始まったときのこと、つまり16世紀ですね、あのとき、画家たちはわざわざ意図的にファルムをいわば歪めました。いわゆる美しいフォルムではなくなるほどにまで持っていった。そもそも今日の美術が直面する問題は、実はあのときから始まったわけです。

安野:それは確かにヨーロッパの芸術の功績だと思います。グロテスクなものを追求していきながら、出来上がってみると、やはりそれが美しいという・・・。美の質がそういう方向で高まっているということもあるけれども。しかし日本ではそういうことはなかったように思います。また、フォルムの歪みという点では、伝統的な日本画は、気がついてみたら、初めから歪んでいた、という感じですね。



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