『火星で生きる』6

<『火星で生きる』6>
図書館で『火星で生きる』という本を手にしたのです。
表紙にTED Booksとシリーズ名が見えるとおり、いかにもアメリカの本でんな。
…と、言いつつも借りた反米の大使でおます。



【火星で生きる】


スティーブン・ペトラネック著、朝日出版社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
 2027年、流線形の宇宙船が火星に降りていくーいまや問題は火星に「行く」ことから、そこでどう「暮らす」かへと移った。
 イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、マーズワンといった民間プレーヤーが宇宙をめぐって激しく開発競争を展開するなか、新型ロケットやテラフォーミング技術など、火星移住に向けた準備は着々と進んでいる。駆り立てるのは地球の危機と人類の探求心。数々の科学誌編集長を歴任したジャーナリストが、宇宙開発史から環境的・経済的な実現可能性まで、「最後のフロンティア」火星の先にある人類の未来を活写する。

<読む前の大使寸評>
表紙にTED Booksとシリーズ名が見えるとおり、いかにもアメリカの本でんな。
…と、言いつつも借りた反米の大使でおます。

rakuten火星で生きる

メイフラワー号


第5章「火星の経済学」でイーロン・マスクの火星入植構想を、見てみましょう。
p76~78
 マスクにとっては、イギリスによる「新世界」の植民地化と火星入植との類似点が、いまだに強い印象を残しているようだ。「ちょうどアメリカと一緒です。初めてアメリカに渡ったイングランド船は何艘だったでしょう。たったの一艘です。そこから早送りして200年後を見てみると、イングランドからアメリカへ渡る船は何艘になったでしょう。数千艘です。きっと同じようなことになります。新世界には希望があった。そこが火星だったとしても同じことです」

 マスクの考えでは、最終的には数百万に上る人々が火星行きを望むようになる。マーズワンなどの火星移住プロジェクトに申し込む人の数から見て、実際のところ彼は正しいのかもしれない。しかし、マスク自身は進んで旗振り役をするつもりはないという。「私がどうしたいかではなく、人がどおうしたいと思うようになるかという話ですからね。私には、人々が何を望むようになるかとか、そういうことはわからないのです」。
 と言いつつも、マスクはこう付け加える。人々が火星に行きたいと望むのであれば、「私たちが設計中のシステムがそれを可能にしてくれます。うまくいけば2050年には数万人がランデブー飛行で並んで火星に行くことになるでしょう」。

 しかしここで少し話を巻き戻してみよう。こうした開拓者たちが火星に向かう前に、最初の探検を誰かがしなければならないのだ。

 マスク以外の、他のさまざまな火星探査計画によれば、火星に着陸し短期滞在する前に2つのことができていなければならない。適切な着陸地点および滞在場所を探し当てることと、大量の物資を前もって地球から送っておくことだ。理想的には、有人探査に先立つ補給ミッションで、ロボットを使って住居施設を建設・維持しておくことが望ましい。

 マーズワンの計画ではこのようなシステムが提案されている。ローバーを使って、宇宙飛行士に先立って運ばれて来た部材から住居を造るのだ。資材をきちんと着陸させ、それを組み立てる機械やロボットを用意し、資材をあちこち運搬し、宇宙船や付属の膨張式設備を作り直す。必用な技術は多岐にわたるが、決して無茶な試みではないだろう。しかし、マーズワンが目標とする2025年までにこれらすべてを達成できる見込みはほとんどない。


『火星で生きる』5:第8章「ゴールドラッシュの再来」p172~177
『火星で生きる』4:第6章「火星で生きる」p86~89
『火星で生きる』3:民営化する宇宙開発競走p38~43
『火星で生きる』2:夢の続きp13~15
『火星で生きる』1:イントロダクション 夢p8~10



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