『火星で生きる』4

<『火星で生きる』4>
図書館で『火星で生きる』という本を手にしたのです。
表紙にTED Booksとシリーズ名が見えるとおり、いかにもアメリカの本でんな。
…と、言いつつも借りた反米の大使でおます。



【火星で生きる】


スティーブン・ペトラネック著、朝日出版社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
 2027年、流線形の宇宙船が火星に降りていくーいまや問題は火星に「行く」ことから、そこでどう「暮らす」かへと移った。
 イーロン・マスク、ジェフ・ベゾス、マーズワンといった民間プレーヤーが宇宙をめぐって激しく開発競争を展開するなか、新型ロケットやテラフォーミング技術など、火星移住に向けた準備は着々と進んでいる。駆り立てるのは地球の危機と人類の探求心。数々の科学誌編集長を歴任したジャーナリストが、宇宙開発史から環境的・経済的な実現可能性まで、「最後のフロンティア」火星の先にある人類の未来を活写する。

<読む前の大使寸評>
表紙にTED Booksとシリーズ名が見えるとおり、いかにもアメリカの本でんな。
…と、言いつつも借りた反米の大使でおます。

rakuten火星で生きる

北極の氷

第6章「火星で生きる」を、見てみましょう。
p86~89
 人類が地球で生きるために必用なものは4つある。食料、水、住居、衣服だ。一方、人類が火星で生きるために必用なものは5つある。食料、水、住居、衣服、そして酸素だ。この5つの必需品をうまく入手できれば、人類が惑星間を行き来して暮らす未来は確実なものになる。

<水のジレンマ>
 人は酸欠が4分続くと脳に損傷を受け、15分を超えれば死に至ると考えられている。しかし、もちろん火星に酸素はないので自力で作らなくてはならない。酸素は水があれば作れるから、火星に水があれば、そこから酸素を得る方法はいろいろある。したがって、人類が火星で生きていくのに欠かせないもっとも重要な要素は水だということになる。

 それは第1に、水は地球からはるばる持って行くには重すぎるからだ。火星には水があると考えられてはいるが、それが実際にはなかったら、火星で生きていくのは不可能だ。
 もう何年も前、火星探査機も着陸船もその多くがまだ構想段階だったころ、NASAはある重大な決断を下した・・・「水を探せ」。その目的は火星を開拓することではなく、地球外生命体の探索を進めることだった。水がなければ命もない。

 しかし、今となっては少し皮肉な話だが、執拗な調査を通してNASAが知ろうとしていたのは火星に生命が存在するかどうかだったのに、結果としてわかったのは、火星に生命は存在しうる、したがって人類も火星で生きていける、ということだった。

 キュリオシティ、マーズ・リコネサンス・オービター、さらには70年代に打ち上げられたバイキング1号と2号に至るまで、さまざまな宇宙船が集めた情報が、火星に実際に水が存在するという証拠となってきた。

 しかし、火星には水が凍った状態で存在すること、レゴリスと呼ばれる火星の土壌にそうした水がいくらでも見つかることが確実になったのは、2008年に探査機フェニックスが火星の北極にある氷冠に着陸したときだった。

 火星の表面積は地球の28%ほどしかないが、陸地面積そのものは地球とほぼ同じである。地球表面の70%は海や湖や川で覆われているからだ。一方、火星に水で覆われているところはないように思える。しかし、実は火星上には総計400万立方キロメートルを超える「水」が存在する可能性がある・・・ただし、ほぼすべてが氷の状態なのだ。

 したがって、大気の状態によっては火星上に水が現れることもありうるのだが、現状よりもはるかに大気が濃くなって気温が上昇しないかぎり、水の流れが生じることはまずない。

 その凍った水の多くは火星の北極や南極に集中し、一部は凍った二酸化炭素(ドライアイス)の下に埋まっている。氷がすべて解けたときに出現する火星の海は数百メートルの深さにもなる。



『火星で生きる』3:民営化する宇宙開発競走p38~43
『火星で生きる』2:夢の続きp13~15
『火星で生きる』1:イントロダクション 夢p8~10



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