『超老力(芸術新潮2018年3月号)』1

<『超老力(芸術新潮2018年3月号)』1>
図書館で『超老力(芸術新潮2018年3月号)』という雑誌を、手にしたのです。
雑誌の表紙でわかるように、【スペシャル対談】横尾忠則×香取慎吾につられて借りたのでおます。


【超老力(芸術新潮2018年3月号)】


雑誌、新潮社、2018年刊

<商品の説明>より
◆特集◆
超老力
大先輩にまなぶ、アートと生きるゴールデンエイジ
篠田桃紅 104歳 野見山暁治 97歳 柚木沙弥郎 95歳 安野光雅 91歳 中谷芙二子 84歳

超老力。それは身体の老化を超えた先に現れる、さまざまな力。蓄積される経験と技術、研ぎ澄まされていく色と形、しがらみから解放されて自由にはばたく表現欲??。80歳を超えた現在も、魅力的な作品をひたむきに作り、美術界を牽引しつづける大先輩たちの「超老力」から心ゆたかに、美しく生きるヒントを探ります。

【スペシャル対談】横尾忠則 81歳×香取慎吾 41歳

【超老たちのLife & Creation】篠田桃紅/野見山暁治/柚木沙弥郎/安野光雅/中谷芙二子

<読む前の大使寸評>
雑誌の表紙でわかるように、【スペシャル対談】横尾忠則×香取慎吾につられて借りたのでおます。

amazon超老力(芸術新潮2018年3月号)


今月号のメインイベント:横尾vs香取スペシャル対談を、見てみましょう。
p16~20
<スペシャル“作家”対談>
横尾忠則さんのアトリエを訪れたのは、近年、作品発表の機会も増え、アーティストとしても注目を浴びている香取慎吾さん。
 年齢差ダブルスコアのおふたりの、「今、絵を描くこと」とは…。刺激を与えあった2時間の記録。


香取:横尾さんは僕のこと、知ってますか?

横尾:どなたですか?なんて(笑)、もちろん知ってますよ。僕はけっこうミーハーなところがあって、いろいろ知ってるんです。香取さんは最近、絵のほうに転向したわけじゃなくて、もともと描いてらしたんですよね。

香取:はい。絵が好きで今までも描いてきたんですけど、自分の新しい人生の始まりに絵のお仕事を頂けている感じで、びっくりしてます。今日も、なんで僕は横尾さんにお会いできてるんだろうって。

横尾:僕も似たような経験があるんですよ。長い間グラフィックの仕事をやっていて、数え年で45のときに画家に転向したんです。動機はあったけど、魔が差してそうなっちゃったような感覚もどこかあってね。香取さんは魔が差したわけじゃないだろうけど、SMAPの解散がなければ、絵が人生の一部にならなかったんじゃないかな。僕はそんな運命論者的なところがあって、描かざるを得なくて絵を描くようになったと思っているし、人生に偶然はないと思ってるんです。香取さんが今、アートに関連するお仕事が増えているのも必然的だったと思いますよ。

香取:そうかもしれないですね。だから今日は横尾さんにいろいろお聞きしたくて。1日に何枚描くとか決めているんですか?

横尾:それはないですね。

香取:ひとつの作品を完成させるのに、どれくらいの時間をかけるのでしょうか?

横尾:時間ではちょっと計れない。小さい作品もあれば大きい作品もあるし、小さいから早く終わるわけでもないですしね。本当は毎日描かなきゃいけないんだろうけど、年齢とともにだんだん怠け者になっていって、できれば描きたくないなって(笑)。香取さんが、たくさんの作品と一緒に写っている写真をどこかで見て、うわぁ、これはすごいなと思って。

香取:実は僕、今日は横尾さんに会えるということで、いくつか作品を持ってきたんです。出発するときに、いったん車に乗ったんですけど、こんなチャンスめったにないと思って、もい1回家に戻って持ってきちゃいました。

<ふたりの共通点>
香取:これは裏に「3階V4スタジオ前様」って書いてあるんですけど、実はスタジオに届いたお弁当が入っていた段ボールなんです。仕事場で急に作りたくなって、ADさんが使うテープなどを借りて作った作品です。

横尾:生活の素材を使って、作品の中に生活を取り込んでいる。なかなかできないですよ。普通のアーティストなら、生活と想像の一体化を図ろうと、まず頭で考えてしまうんだけど、香取さんは体が先に動いて、作ってしまってる。こんなに無秩序で暴力的で、この狂気はどこからくるんだろう?

 やっぱり香取さんが今まで体で表現をしてこられたことが、この絵にも表れているんでしょうね。体を動かしてないと、こういう作品は作れない。美術学校に入っちゃうといろんな芸術理念を植え付けられて、これはやっちゃいけないとか、こうやるべきだとか、結果や目的をどうしても先に考えちゃうんですよ。でも香取さんのこれを見ると結果も目的も考えてない(笑)。

香取:はい、ないです(笑)。横尾さんはご自分の作品は好きですか?

横尾:なかなか好きになれにの。嫌だなと思う。でも、1度満足してしまうと、同じ傾向の作品ばかり作ってしまってよくない。香取さんが今日持って来てくれたのは3作とも傾向が違いますよね。この3つで3人展といってやったら面白いんじゃない? 僕は昔、展覧会をやったときに先輩に、君の絵は統一感がないって言われたことがあるけど。

香取:僕もいろんな作品がありすぎるから絞ったほうがいいと言われたことがあります。


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