『超監視時代(ナショナルジオグラフィック2018年4月号)』1

<『超監視時代(ナショナルジオグラフィック2018年4月号)』1>
図書館で『超監視時代(ナショナルジオグラフィック2018年4月号)』という雑誌を、手にしたのです。
監視時代、スズメと関心のあるテーマが並んでいたのが、借りる決め手になったのでおます。



「鳥たちの地球」というシリーズが連載されているが今月号はスズメを、とりあげていました。
p110~111
<鳥、と言われれば、ハト、カラスと並んで、やはりスズメを思い浮かべるのではないだろうか:三上修(鳥類学者)>
 スズメを思い浮かべるのは、スズメが身近な鳥だからである。この「身近にいる」ということをもう少し掘り下げて考えてみたい。

 日本では、700種ほどの鳥が記録されている。このうち、ほとんどの鳥は、山や草原などの自然豊かな環境にいる。町の中にいるのは、スズメをはじめとした10~20種ほどである。さらに、それらのうちのほとんどは「町の中でも」見られる鳥である。たとえば、シジュウカラの本来の住処は森林だが、町の中の小さな公園にも生息している。

 対して、スズメは「町の中でしか」子育てをしない鳥である。なぜスズメが町なかを選択しているのかといえば、天敵であるタカやヘビが人を恐れて近づかないことに加えて、今から述べるように巣を作りやすいからだと思われる。

 さて、そのスズメの巣だが、多くの方は見たことがないだろう。カラスの巣であれば、冬に葉がごっそり落ちた街路樹の中にみつけることがあるかもしれない。しかし、スズメは例外はあるにせよ、木に巣を作らない。では、どこにあるかといえば、屋根瓦の隙間、屋根と壁の隙間、道路標識のポールに空いた穴などの人工構造物の隙間である。

 そのため、巣そのものは見えないが、それらの隙間に餌をもって入っていく親鳥の姿やその隙間から聞こえる雛の声で、巣があるとわかる。巣は思ったより多く、100メートル四方に数個はある。
(中略)

 さて、日本のスズメに話を戻すと、スズメは身近であるがゆえに、日本の文化の中にも数多く登場する。たとえば、「雀の涙」や「欣喜雀躍」といった慣用句がある。とぎ話の「舌切り雀」にもスズメは登場する。小林一茶は、「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」と詠んでいるし、色やデザインにスズメが採用されていることも多い。

 たとえば、「雀色」という色もあるし、伊達家の家紋は「竹に雀」である。絵の中に描かれていることも多く、国立博物館に行って日本の絵を見ていると、スズメがあちらこちらに出てくる。「それって、ただ小さい鳥が描いてあるだけでは?」と思うかもしれないが、日本に生息している鳥で頬が黒いものはスズメだけであり、たとえ墨絵であっても、頬に墨でひと差しあれば、スズメとわかるのだ。

 身近で文化の中にも登場するスズメだが、現在減少していると考えられている。スズメの正確な個体数調査が行なわれているわけではないが、さまざまな記録から、1990年頃から減少しており、半減したと考えられる。

 減った原因の一つは、巣を作れる場所が減ったからである。昔の建物は屋根瓦や、軒下に手ごろな隙間があり、スズメが巣を作っていた。しかし、近年建てられた住宅は機密性が高く、このような隙間がなく巣を作りづらい。さらに、スズメが餌を採る場所も減っている。昔はよくあった、草が生えたような駐車場や空き地は舗装されてしまっている。

 このまま減少が続いて、いつかスズメを見なくなる日がくるかというと、そう単純ではないと思われる。というのも、現代のスズメが巣を作っている人工構造物の隙間の中には、たとえば道路標識のように、過去には存在しなかったものも多い。今後も、スズメは人間の作り出した文明にうまく対応してくれるかもしれない。

 一方で、ヒバリやゲンゴロウのように昔は当たり前にいた種が、消えていった例もある。油断は禁物である。



【超監視時代(ナショナルジオグラフィック2018年4月号)】


雑誌、日経ナショナルジオグラフィック社、2018年刊

<商品の説明>より
●超監視時代:
安全を求める声と技術の進歩で、世界はかつてない監視時代に突入している。私たちは日々、数多くの監視カメラに見つめられ、プライバシーは過去のものになるのだろうか?
●はじめてのスズメ:
街角の植え込みや電線、公園のベンチに住宅の軒下......スズメは日常の風景に当たり前のようにいる。しかし、この小さな野鳥のことをどれだけ知っているのか?身近な鳥のあまり知らない素顔を見つめる。

<読む前の大使寸評>
監視時代、スズメと関心のあるテーマが並んでいたのが、借りる決め手になったのでおます。

amazon超監視時代(ナショナルジオグラフィック2018年4月号)


この本もスズメの本あれこれに収めておくものとします。

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