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zoom RSS 『あやしい探検隊アフリカ乱入』4

<<   作成日時 : 2018/08/11 08:32   >>

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<『あやしい探検隊アフリカ乱入』4>
図書館で『あやしい探検隊アフリカ乱入』という文庫本を、手にしたのです。
ぱらぱらとめくってみると、カラー写真の集中的収録部分と沢野画伯のヘタウマ挿絵が見られて、思いのほかビジュアル本になっているのが・・・・ええでぇ♪


【あやしい探検隊アフリカ乱入】


椎名誠著、角川書店、1995年刊

<「BOOK」データベース>より
マサイ族の正しい雄姿をこの目で見たい、と過激に果敢にアフリカ入りした、椎名隊長率いるあやしい探検隊の五人の面々。万事、出たとこ勝負、気分はポレポレ。サファリを歩き、野獣と遊び、マサイと話し、キリマンジャロの頂に雪を見るというような至福の日々に、思いもかけない“災い”も待っていた―。大胆不敵でありながら、哀愁にみちた「あやしい探検隊記」の第五弾、ますます楽しい熱風草原の巻。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、カラー写真の集中的収録部分と沢野画伯のヘタウマ挿絵が見られて、思いのほかビジュアル本になっているのが・・・・ええでぇ♪

amazonあやしい探検隊アフリカ乱入


「第2章 キリマンジャロでたとこ勝負」で共産マサイとやらを、覗いてみましょう。
p130〜134
<共産マサイの国へ>
 めしを食って数分すると、そのすぐ近くをマサイの三人組が槍を持って通過した。
 ふたたび車に乗って、ナマンガへ一直線に進む。ナマンガの国境はそこだけふいに再びのにぎわいを見せていた。国境といっても、踏切の遮断機のようなものが1本あるだけで、そこから向こうがタンザニア、そこからこっちがケニアというわけである。

 これまでいくつかの国境を見てきたが、こんなふうに単純しごく遮断機1本で区別している国境は初めて見た。政治的軍事的緊迫感は両国にはないので、銃器の対峙というような風景は全くないから、こういった踏切ふう国境でおさまっているのだろう。

 ただ、おもしろいのは、ケニアは資本主義国でタンザニアは社会主義国である。ただしアフリカだから、その資本主義国のいわゆる純正資本主義濃度のパーセンテージと、社会主義国の純正社会主義制濃度のパーセンテージは、いわゆる東西両陣営を100としたレベルで考えると、どうもかいま見るところそんなに高くはないような気がする。

 あてずっぽうの見当だが、ケニアは気配として資本主義濃度65パーセント、タンザニアは同じく社会主義濃度60パーセントというふうに見た。それでも両国五割五割の国家存立的経済的風土的慣習的基盤が相反するわけだから、その二分割の断層面を見るのはおもしろい。

 とまあ、ややむずかしげな言い回しをしたが、早い話が、ケニア側にはもの売りがウロチョロ歩き回り、タンザニア側には何もないという、そのにぎわいの極端な格差がそのまんま見えるというわけなのだ。

 国境を越えるには双方のイミグレーションで手続きするほかに、荷物の運搬がある。つまりケニア側から来た車はそこでUターンして戻り、今度はタンザニア側から来ている車に荷物を乗せなければいけない。そのための手続きと使用時間の間隙を狙って、大勢の物売りがドッと群がってくる。

 どこの国の風景でも見られる物売りだが、やはりいかにもこの国らしく、マサイの物売りも大勢いた。体中にたくさんのアクセサリーやおみやげをクリスマスツリーのようにぶら下げたオババが、全く表情に変化のない顔でジワジワと接近してくる。その接近の仕方もなんだか奇妙に爬虫類的で、コミュニケーションとかふれあいとか、双方の感情交流とかいったものをいっさい排除し、ただただひたすら一方的にジワジワと接近してくるというあんばいなのだ。

 我々の五人のメンバーの中では大蔵タワシ髭と三島凶暴編集者がどうもマサイ好きする顔らしく、両者にマサイのオババが群がった。売っているものはマサイの槍、マサイのアクセサリー、何かわけのわからない袋状のもの、複雑な織物、といったもので、まあ、旅の途中には不必要なものばかりだが、ジワジワジワと四方からはいのぼってくるような物売り攻撃の中でそれをしのいでいくというのは大変なエネルギーがいる。

 イミグレーションの通過はケニア側もタンザニア側も同じようなシステムだが、どうもスキあらば何かにイチャモンをつけ、手続きを遅らせるなどして、その時間的ロスを武器に賄賂チップを暗に闇に要求してくるような顔と気配とあたりに漂う空気というものがある。エドウィンはその辺をよく心得ていて、我々のパスポートの一つに何十シリングかの紙幣をはさみ、うまく通過した。

 タンザニア側に入ると、もうケニアの物売りは遮断機の向こうから入ってこられなくなる。
 そのとき不思議に思っていたのだが、マサイは住民登録などしていそうもないので、パスポートなどだれも持っていないはずである。けれど、マサイはケニアとタンザニア両国で自由な放牧生活をしているから、この両国間の移動通過はどうなっているのだろうと思っていたのだが、我々の中で一番アフリカに詳しい佐藤写真師の話では、全くフリーパスなのだそうである。牛を連れて遮断機の横っちょをマサイは自由に行き来できる。


『あやしい探検隊アフリカ乱入』3:「第2章 キリマンジャロでたとこ勝負」
『あやしい探検隊アフリカ乱入』2:マサイ族の生活
『あやしい探検隊アフリカ乱入』1:ボンベイのイミグレーション

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