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zoom RSS 『マナーの正体』5

<<   作成日時 : 2018/08/10 21:55   >>

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<『マナーの正体』5>
図書館で『マナーの正体』という本を、手にしたのです。
さだまさし、荻野アンナ、高野秀行、福岡伸一、等々、とにかく大使好みの作家のコメントが見られるのです。
読売新聞の「たしなみ」欄に掲載したコメントを並べただけの本のようだが・・・企画の勝利と言うべきか。



【マナーの正体】


逢坂剛, 荻野アンナ著、中央公論新社、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
データなし

<読む前の大使寸評>
さだまさし、荻野アンナ、高野秀行、福岡伸一、等々、とにかく大使好みの作家のコメントが見られるのです。
読売新聞の「たしなみ」欄に掲載したコメントを並べただけの本のようだが・・・企画の勝利と言うべきか。

rakutenマナーの正体



福岡伸一さんのマナーを、見てみましょう。
p122〜123
<長生きのマナー>
 長生きするには人生を支えてくれるよき伴侶が必要です。
 17世紀、オランダはデルフトの人アントニ・レーウェンフックは、小さな金属板にレンズをはめ込み、顕微鏡を自作しました。現在の顕微鏡とは似ても似つかぬ粗末なものでしたが、倍率は300倍近くもありました。レンズの磨き方に秘密があり、精度の高い球面を作り出したのです。

 この顕微鏡を使って、彼は水たまりの水を覗いてみました。すると、透明にしか見えなかった水中に、様々な奇妙な形をした、色とりどりの小さな生き物が、光りながら自由自在に泳ぎ回っていたのです。人間が、「微生物」を発見した瞬間でした。彼は、これをアニマルキュール(小さな生命体)と名づけ、ひとつひとつを詳細に記録しました。

 レーウェンフックは学者ではありません。毛織物商人の息子として生まれ、のちにデルフト市の下級職員になりました。顕微鏡の製作と観察は、余暇を利用した、純粋な趣味として行なわれたものでした。

 彼がいつ顕微鏡に目覚めたのか定かではありません。1632年生れの彼が、記録をつけはじめたのは40歳を超えたころです。彼は何台も何台も顕微鏡を製作しては改良し、ありとあらゆるものを覗いていきました。血液中に血球を発見し、精液中に精子を見つけ、それが生命の種であることに気づきました。

 評判を伝え聞いた英国の科学者が、観察結果を手紙で書き送るように頼みました。レーウェンフックは最初、この依頼をすげなく断りました。自分は学者ではないし、ラテン語もできないし(これは教養の証しでした)、他人からあれこれ批判を受けたくないという理由でした。しかし依頼は再三にわたり、とうとう彼は折れて、観察記録を送りました。ところが、いったん始まると、記録は怒涛のごとき勢いで送られ始めたのでした。

 彼は英国からの依頼が、跳び上がるほど嬉しかったのです。しかし同時に、躊躇したのです。これは典型的なアマチュアの心です。プロに対する素人、という謂いではありません。言葉の本当の意味ニオケルアマトゥールです。アマンとは愛。何かを好きになり、それがずっと好きであり続けられる人。アマチュアは自分の愛を自分だけで秘匿しておきたい一方で、自慢したくてしかたがないのです。

 レーウェンフックは顕微鏡観察を続け、90歳まで生き、200報もの手稿を送りました。それは現在、英国の王立協会の図書館にそっと保存されています。それがゆえに現在、私たちはレーウェンフックを顕微鏡学の始祖として知っているのです。

 私は、アマチュアの心こそが長い人生を送るうえで大切なことだと思うのです。何かを好きであることが、ずっとその人を支え続けると。


『マナーの正体』4:ドジのマナー
『マナーの正体』3:ほめるマナー
『マナーの正体』2:エコのマナー
『マナーの正体』1:八つ当たりのマナー

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