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zoom RSS 「『ザ・タイムズ』にみる幕末維新」4

<<   作成日時 : 2018/08/10 07:27   >>

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<「『ザ・タイムズ』にみる幕末維新」4>
図書館で「『ザ・タイムズ』にみる幕末維新」という本を、手にしたのです。
元寇以来、初の異国との戦争ともいえる薩英戦争(1864)や下関戦争(1863、1864)が興味深いのです。イギリス人が薩英戦争をどのように報道したかを見てみたいのです。


【『ザ・タイムズ』にみる幕末維新】


皆村武一著、中央公論社、1998年刊

<「BOOK」データベース>より
「ザ・タイムズ」には1852年から1878年の26年間に450の日本関係記事が掲載されている。この時期はペリーの浦賀来航から西南戦争、大久保利通の暗殺事件に当るが、政治・経済・文化・風土は勿論、単に異国の紹介というに止まらず、1864年の薩英戦争については、イギリス議会の議論内容を詳細に報道している。同時代外国紙が報道した、国際社会に入って激動する日本の姿を、他の外国人の見聞記などと合わせて描く。

<読む前の大使寸評>
元寇以来、初の異国との戦争ともいえる薩英戦争(1864)や下関戦争(1863、1864)が興味深いのです。イギリス人が薩英戦争をどのように報道したかを見てみたいのです。

rakuten『ザ・タイムズ』にみる幕末維新


「通商は社会革命の芽をはらむ」の続きを、見てみましょう。
p140〜142
<通商は社会革命の芽をはらむ>
  開国および諸外国との通商は、国内に大きな諸変動をよびおこし、ときの上層階級、支配階級にとっては、自分の存立基盤を掘り崩されることを意味する。

 リンダウは、「日本の多くの貴族・大名とその家族たち、役人たち、侍と僧侶たち、一言でいえば、『侍』階級は、数世紀にわたって、庶民を圧迫し、このうえない尊敬の証をうけとる習慣にあったので、この階級の人たちは、外国人と接触するものはみな堕落するぞと脅しに使って、侵入者たちによって、自分たちの権威がみくびられるのに憤りを感じていたのである。それに対し、下層民、すなわち、商人、職人、下働きの人々は、何が起こっているのか、たいして気にも留めなかった。いや、外国人と関係ができるとしたら、彼らに仕事と富をもたらすこれらの新しい到来者にきっと満足したであろう」と述べ、また次のようにいっている。

【来日した多くの外国人は、若干の優れた人を除くと、高慢で、冷血な役人、金銭に抜け目のない貪欲な商人、下品で淫乱な船乗りが多かった。全体として、寛容な気持ちも、親切さも、礼儀作法も、心の穏やかさも欠けているようである。つまり、本当に文明人といえる人間に本質的に備わっているはずのものとみなされるべき、いっさいの立派な、尊敬すべき徳が欠けているのではないか。
(中略)
 これまで、日本人にとって大切で、神聖であったすべてのものが、彼らの災難きわまりない影響に毒されて壊滅の危機に瀕している。自分自身の家の中にあっても、日本人はもはや主人ではなくなっている。・・・最も下層の日本人でも外国人がみせるよりもずっと明敏であり、繊細である。

 ・・・外国人がいるということは、単に日本人の威厳にたいする絶えざる挑戦であるだけでなく、それはこの国の安泰に深い傷をもたらすものであるのだ。数世紀にわたって築きあげてきた幸福と平和がいま滅びようとしているのだ。内乱と対外戦争は避けられなくなっている。大老の政策のために、日本国は中国が1842年に置かれたと同じ状況に置かれているのだ。すでに暗い将来が待ち受けており、どんな信頼関係も成り立たない。

 彼らは金銭をもたらしても、すでに富んでいる商人の富を増やし、彼らと関係のある若干の役人を腐敗させることにのみ役立ってきたのだ。彼らは大量の絹、茶、織物、家具を輸出し、それによって、生活必需品を2〜3倍も高くしてきたのだ。これでは、裕福になれた人間とて貧乏になってしまうし、下っ端役人は自分が占めている地位を守るのにこのうえなく厳しい苦難を自らに課すことになる】
(『スイス領事の見た幕末日本』)

 1864年8月19日付『ザ・タイムズ』によると、イギリス初代領事ヴァイスがはじめて横浜港に到着した1859年7月には、同港には2隻のイギリス船と1隻のオランダ船を見いだすにすぎなかったのが、61年の前半には20隻が横浜からイギリスに向かって出港し、62年前半には15隻が出港した。63年にはさらに大幅に増加して100隻のイギリス船が横浜港から出港した。

ウーム 開国による日本人の損失に注目するヨーロッパ人もいたようですね。スイス領事なんかは、かなりペシメティックな感じもするけど。

『ザ・タイムズ』にみる幕末維新3:通商と社会革命の関係
『ザ・タイムズ』にみる幕末維新2:当時の日本人と中国人の違い
『ザ・タイムズ』にみる幕末維新1:薩英戦争に関するザ・タイムズの論調

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