『野生のティッピ』1

<『野生のティッピ』1>
図書館で『野生のティッピ』という本を、手にしたのです。
冒頭にティッピの写真が数枚載っているが、どれにもティッピの魅力的な能力が写っています。
・・・これは期待できそうである。



【野生のティッピ】


シルヴィ・デグレ・ロベ-ル, アラン・デグレ著、小学館、1997年刊

<「BOOK」データベース>より
ティッピは、ナミビア生まれの最初のフランス人だ。私たちはこの広大なアフリカの地平線を、ティッピとともに分かちあうのだ。彼女は動物たちとふれあいながら、世界でもっとも美しい風景の中で大きくなっていくだろう。アフリカに移り住んだ家族の、愛と自由に溢れる驚愕のノンフィクション。

<読む前の大使寸評>
冒頭にティッピの写真が数枚載っているが、どれにもティッピの魅力的な能力が写っています。
・・・これは期待できそうである。

rakuten野生のティッピ



ティッピとリーダー象アブーとの交流を、見てみましょう。
p19~21
<象と会話するティッピ>
 ティッピはうれしさのあまり一瞬哺乳瓶の乳首を放し、いきなりよく響く笑い声を上げた。彼女の笑い声はいつも、その体に似合わずとても大きい。ティッピの場合、楽しいものすべてに人並み以上の関心を示し、それが節度など関係なく突然爆発するのだ。ティッピはアブーに触れようと近づいていった。

 アランと私は、アブーは何も危害を加えないとティッピが確信していることに驚いたものの、ティッピを引き止めることはせず、ティッピから十メートルほどのところで立ち止まった。調教師のランドルがいるとはいえ、私たちは二人とも息が詰まるような思いだった。

 そのランドルでさえ口もきけずに唖然としている。調教は後回しになった。そのときの出来事、地球上で最も大きな動物と小さな赤ん坊が向かいあっている光景に、私たちはみな一様に声が出なかった。

 アブーはできるかぎりやさしく、そっとひざまずき、地面に身を伏せた。ティッピはさらに前に進み、アブーの大きな足の硬い皮を手で撫で、それからそれをよじ登ろうとした。いたずらな妖精が山頂を目指そうというのだ。するとアブーは、鼻先でその小さな訪問者の小さな顔をそっと調べた。また笑い声が大きく響く。ティッピがくすぐったがっているのだ。

 ランドルが感嘆の声を上げた。
 「こんなのは初めて見た。ティッピ・ベイビー、きみは本当に大胆だな。シルヴィ、教えてほしいね。きみはあの哺乳瓶にいったい何を入れているのかね! それにおまえもだよ、アブー。おまえも驚いたんじゃないか?」

 人間と同じように象にも個性がある。アブーは本当にやさしい性格をいている。28歳、つまり壮年に達したこの5トンの雄の巨象は、南アフリカのクルーガー・パークという国立公園内で生れたが、親を亡くし、その後アメリカに売られた。しかし、のちにランドル・ムーアによってまたここに帰ることになった。
 1991年9月のその日、ティッピはアブーの心を奪い、彼の前で安心しきってじっと立ちつづけるのだった。

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