『小さな工場のものづくり魂』2

<『小さな工場のものづくり魂』2>
図書館で『小さな工場のものづくり魂』という本を手にしたのです。
中国が「世界の工場」となった昨今であるが・・・
ものづくりは「テクノナショナリズム」となるわけです(大使の場合)


【小さな工場のものづくり魂】


今瀬憲司著、幻冬舎、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
たび重なるコストダウンの要求、厳しい納期…このままでは駄目だー下請けメーカーの技術者が挑んだゼロからの出発。数々の失敗を乗り越え中小企業ならではの発想力が常識を覆す“世界初”の製品群を生み出した。国内外の自動車、半導体メーカーから引き合いが絶えない、田舎の機械要素メーカーの成功ストーリー。ものづくりは「ロマン」だ!自社製品メーカーとして成功するための真髄がここに。

<読む前の大使寸評>
中国が「世界の工場」となった昨今であるが・・・
ものづくりは「テクノナショナリズム」となるわけです(大使の場合)

rakuten小さな工場のものづくり魂


日本のものづくりの問題点を、見てみましょう。
p29~32
■このままでははダメになる
 ここまで日本のものづくりの現状を述べてきましたが、簡単にまとめると、日本はどこか予定調和的なものづくりを行なうようになってしまった結果、つくり手はつくっていてわくわくしない、使う側も、製品を使っていてわくわくしない、という、本末転倒な方向へ進んでいるようです。

 一方で、海外の動きはどうかというと、新興国の製造業が力をつけたことは、下請けメーカーにとってだけの脅威ではありません。今まで新興国の製品は「安かろう悪かろう」と敬遠されてきましたが、日本の商品をアジア流に改善して世界市場に提供するという戦略で台頭しています。

 特にエレクトロニクス分野では、DVDプレイヤー、液晶テレビ、携帯電話、太陽光パネルなど日本の製造業が生み出した製品を、より安く大量につくり、それらを世界の各市場に求められる形で提供することで、日本企業を上回る圧倒的なシェアを奪いました。

 例えば、スマートフォン市場における中国企業の活躍には目を見張るものがあります。世界のスマートフォン販売台数を調査しているアメリカの市場調査会社ガートナーの調べによると、2017年の7月から9月のスマートフォン出荷台数ランキングにおいて、全世界のトップ5メーカーのうち、実に4社がアジアの企業であることがわかりました。ちなみに、1位のサムスンは韓国企業であり、2位のアップル以外はすべて中国メーカーが独占しています。これら中国メーカーの勢いは年々増しており、アップルやサムスンに追いつくのも時間の問題だとする見方もあります。

 こうした海外企業の躍進に対して、日本企業の凋落の原因としてあげられるのが、「官僚的ものづくり」です。大手完成品メーカーでは売上げや利益、シェアという数字で見える成果のみを評価します。また、コンプライアンスや社内ルールで社員を管理することで、将来のリスクをなるべく避け、職域外の仕事を避け、自分のポストがなくならないことを願う社員ばかりの「官僚的ものづくり」の組織になってしまっているのです。

 確かに、安定した品質を確実に供給するために、ルールは必用です。しかし、ルールに縛られてばかりでは、革新は生まれません。保守的なものづくりを続けている以上、画期的な新製品で世の中をあっと驚かせることは決してできないのです。

 エレクトロニクス分野で、日本の名だたる完成品メーカーが凋落していったように、このままでは日本の基幹産業である製造業が息絶えてしまう日も遠くはありません。

ウーム 著者の今瀬さん(加茂精工㈱取締役会長)は、かなり悲観的な展望が見えるようですね。
とにかく、東芝が製造部門を切り売りするご時世だもんね。

『小さな工場のものづくり魂』1

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