『野生のティッピ』5
<『野生のティッピ』5>
図書館で『野生のティッピ』という本を、手にしたのです。
冒頭にティッピの写真が数枚載っているが、どれにもティッピの魅力的な能力が写っています。
・・・これは期待できそうである。

ティッピとヒョウの交流を、第13章「世界でいちばん強いヒョウ」で見てみましょう。
『野生のティッピ』4:ティッピと象の遭遇
『野生のティッピ』3:アフリカーンス語
『野生のティッピ』2:アランとシルヴィ(つまりティッピの両親)
『野生のティッピ』1:ティッピとリーダー象アブーとの交流
図書館で『野生のティッピ』という本を、手にしたのです。
冒頭にティッピの写真が数枚載っているが、どれにもティッピの魅力的な能力が写っています。
・・・これは期待できそうである。
【野生のティッピ】 ![]() シルヴィ・デグレ・ロベ-ル, アラン・デグレ著、小学館、1997年刊 <「BOOK」データベース>より ティッピは、ナミビア生まれの最初のフランス人だ。私たちはこの広大なアフリカの地平線を、ティッピとともに分かちあうのだ。彼女は動物たちとふれあいながら、世界でもっとも美しい風景の中で大きくなっていくだろう。アフリカに移り住んだ家族の、愛と自由に溢れる驚愕のノンフィクション。 <読む前の大使寸評> 冒頭にティッピの写真が数枚載っているが、どれにもティッピの魅力的な能力が写っています。 ・・・これは期待できそうである。 rakuten野生のティッピ |

ティッピとヒョウの交流を、第13章「世界でいちばん強いヒョウ」で見てみましょう。
p207~210 <Alain> その日の夕方、夕陽がとてもきれいだったので、私はシルヴィに、農場と反対側にある干上がった川の河床で写真を撮るために、ティッピを連れていこうと提案した。私たちは午後のはじめに山間の道のいちばん端にある、車でヴィントークから30分ほどの牧場に来ていたのだ。 私たちは、友人のミューラー夫妻のところで数日を過ごす予定でいた。そして、ティッピはヒョウのJ&Bに再会できるのを楽しみにしていた。 実はティッピには言ってなかったが、デイヴィッドと電話で話したとき、彼からJ&Bが初めて黒人従業員の一人を襲い、その肩に噛みついたことを聞いていた。これまでJ&Bは、遊びで少し興奮したときに多少乱暴に振る舞うことはあったが、いつでも抑えることが可能だった。むろんJ&Bも、プロのハンターが最も危険だと考えるほかのヒョウと同じように危険であることに変わりはない。 私はヒョウとはずいぶんつき合いがあったので、たとえ飼いならされていたにせよ、ヒョウの行動は予測できないということをよく知っていた。それにヒョウは正真正銘の殺し屋で、その恐ろしさはライオン以上なのだ。 去年、バック・ド・フリースの息子のテイスが、ジンバブエで狩猟サファリツアーのガイドをしていたとき、お客が一頭のヒョウに傷を負わせたことがあった。まだ若いにもかかわらず豊富な経験をもつテイスは、その手負いのヒョウを追いつめるのは難しく、とても危険で、ヒョウのほうがハンターを狩ることになりかねないことを知っていた。 ヒョウは隠れるのがうまく、驚くほどの敏捷性をもっている。ふつう、ヒョウは枝の高いところからハンターに飛びかかり、銃を撃つ暇さえ与えない。カービン銃でねらいをつける時間などとてもない。だから、ヒョウから身を守るには、銃身が短く扱いやすい銃が用いられる。これなら一発お見舞いできるからだ。至近距離で撃つ必用がある場合、強力な44マグナム拳銃が有効だ。テイスはいつもその拳銃を携帯していた。 その日、手負いのヒョウがテイスに襲いかかったときに、彼の命を救ったのはその銃だった。今でも傷が残っているが、テイスはそのとき腕と足に大きな怪我を負いながらも危機を脱したのだ。経験豊富な狩猟ガイドとして、テイスは冷静で、しかも運にも恵まれて生き延びることができたのだ。ほとんどの場合、ヒョウは一瞬のうちに犠牲者の喉に噛みつき、噛みついたまま後ろ足で腹を裂くのだ。 (中略) ティッピはJ&Bと知りあって一緒に遊ぶようになってから、J&Bが羽目をはずしたときでも自分一人でなんとかJ&Bを抑えてきた。彼女はJ&Bに背を見せて走ってはいけないことを知っている。そして、J&Bが攻撃的になったら、まっすぐ目を見つめ、頭をたたいておとなしくさせなければならないということも知っている。ティッピは自分がしてもよいことが何かをきちんと意識していて、少しも恐れを感じていない。 ある日、J&Bが遊びで私の背中に飛びかかってきたことがある。そのとき、J&Bの力の強さをはっきり認識し、それが幼い少女だった場合のことを思わず想像してしまった。そのときから私は、ティッピがJ&Bと一緒にいると不安でならなかった。 (中略) 私は、ヒョウの場合たとえ飼いならされても、いつかは本能が表に出てくると思っている。問題は、J&Bを大自然に放すことができないということだ。J&Bは人間と触れあったことがあるから人間を恐れていない。だから、放されたらすぐに牧場に近寄ってくるはずだ。当然、最も簡単な獲物を襲うようになる。はじめは家畜を、そして次には人間を襲うようになることが目に見えている。 |
『野生のティッピ』4:ティッピと象の遭遇
『野生のティッピ』3:アフリカーンス語
『野生のティッピ』2:アランとシルヴィ(つまりティッピの両親)
『野生のティッピ』1:ティッピとリーダー象アブーとの交流
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