『かぐや姫はいやな女』1

<『かぐや姫はいやな女』1>
図書館で『かぐや姫はいやな女』という本を、手にしたのです。
シーナがエンタメ系SFの能力を遺憾なく発揮した本になっておるようです♪
・・・さすがにプロはちがうぜ。


【かぐや姫はいやな女】


椎名誠著、新潮社、2016年刊

<「BOOK」データベース>より
なぜ、かぐや姫はあんなに高慢で、饅頭はそんなに怖かったのか?オトギ噺に憤怒し、波を眺めて酒を呑み、旅を語ってトイレを憂う、哄笑と懐旧のエッセイ集。

<読む前の大使寸評>
シーナがエンタメ系SFの能力を遺憾なく発揮した本になっておるようです♪
・・・さすがにプロはちがうぜ。

rakutenかぐや姫はいやな女



エイリアン・かぐや姫の地球侵略ミッションとやらを、見てみましょう。
p12~15
<竹ロケット疑惑>
 おそらくこの初期の月の地球侵略ミッションは、最終的に、偵察を済ませたタケムシをあたらしい帰還用タケノコに組み込み、その地球産の新しい竹ロケットで帰還させるというプロジェクトとなっていたのであろう。

 ところがそこに余計なおじいさんがあらわれ竹を割って中のかぐや姫を発見してしまった。かぐや姫はミッションにない展開に慌ててタケムシからすぐに変身したが、その正体はあくまでもタケムシだったのである。

 エイリアン・かぐや姫はバーチャルな美貌で地球の男をひきつける。特にはげしく結婚をせまった五人の貴公子が出てくる。その中には壬申の乱で活躍した実在のじんぶつがm登場しているのだからオトギ話じゃなくドキュメント婚活みたいになってくる。
(中略)

 それらの男どもにエイリアン・かぐや姫は、自分と結婚したければあれを見つけろこれをしろと彼らに無理難題を吹きまくる。

 かぐや姫はタケムシであり、もともと結婚などしたくないし、できやしないのだ。だったらそのとおりのことを言えばよかった。まあ外交立場上、すこしはデフォルメしてもいいが。

 「あたしは本当はレズビアンで男に興味なんかないんです」
 正直にそう言わないところにそもそもこの話の不快さがある。さらに熱心な求婚者に言う注文がまたいやらしい。
 「あなたは光る実のなる金色の枝。次のかたは仏の石の鉢。次のかたは燕の子安貝。その次のかたは竜の頸の五色の玉。つぎは火鼠の皮衣・・・」

 んなものあるわけはない。あったとしたら地球のタカラモノとしてたいそうな価値がある。
 こんなめちゃくちゃな注文をつけられながら色に目がくらんださきの五人の男たちはあちこちに捜しにいくのだ。じつにナサケナイ。で、結果的に「」を持ちかえってきた。

 おお! と思ったらそれはことどとく偽物であった・・・というではないか。おお。そういうコトもなさけない。かぐや姫は悲しむふりをして、おじいさんとおばあさんに落胆のあまり「月に帰らなければなりません」などという。まったくあくまでもいやな女ではないか。

 しかも落胆したから月に帰らねばならない、なんて意味がわからない。言い寄った地球の男どもよ、なぜそのとき「たわけものめ!」といい放ってこの高慢な厭味女を叩き切らなかったのか。ああ、なさけない。

 でもあくまでもお人よしのおじいさんとおばあさんはねだられるとおり十五夜の晩にかぐや姫をおくってあげる。最後まで気取りながら車に乗って去っていくかぐや姫。

 しかし、まったくお前はこの地球に何をしにきたんだあ! という激しくも素朴な怒りまじりの疑問だけが残るではないか。
 まあ、真相をいえば、かぐや一派はとりあえず地球をさぐりにきた、と考えるのが妥当だろう。

 成果としては、
 1.地球の人はみんなお人よし
 2.男たちはみんなスケベで腰抜け
 3.地球にタカラモノは何もない
 といったところだろう。


ウーム かぐや姫は、エイリアン・タケムシだったのか。かぐや姫はかっこうのSFになるとは思っていたが、さすがにシーナのお話は面白いでぇ♪

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