『図解 シェールガス革命』1

<『図解 シェールガス革命』1>
図書館で『図解 シェールガス革命』という本を、手にしたのです。
いまガソリンが値上がりしているが、これにはイランとアメリカの対立、そして石油とシェールガスの価格競争などが絡んでいるはずである。

生き馬の目をぬくようなエネルギー業界を解説するには、2013年刊の本ではやや古くなったが・・・
説明は広範、簡明で、今なおなかなかの優れもんではないか♪


【図解 シェールガス革命】


泉谷渉著、東洋経済新報社、2013年刊

<「BOOK」データベース>より
100年に一度の超弩級のエネルギー革命で世界の「勝ち組」と「負け組」が入れ替わる。停滞するIT産業、盛り返す造船、鉄鋼、航空、鉄道、素材産業…日本の重厚長大産業が大復活を遂げる!シェールガス関連・お宝銘柄110社。
【目次】
第1章 シェールガス革命は世界の社会、経済、産業をこう変える/第2章 シェールガス革命でアメリカの産業はどう変わるか?/第3章 ニッポンの素材系企業は大ブレイクする/第4章 輸送・交通機関で、第二の革命が巻き起こる/第5章 LNG関連の躍進で重化学工業復活、総合商社が大活躍/終章 「三丁目の夕日」の時代、再び

<読む前の大使寸評>
エネルギー業界を解説するには、2013年刊の本ではやや古くなったが・・・
説明は広範、簡明で、今なおなかなかの優れもんではないか♪

rakuten図解 シェールガス革命


先ず、シェールガスの説明を、見てみましょう。
p26~34
■シェールガスとは何か 
 アメリカの、日本の、いや世界中の産業や政治経済に超ド級の変革をもたらすシェールガス。この「」とは、泥岩の中でも特に固く、薄片状に剥がれやすい性質を持つ頁岩のことだ。大河の流れから押し出された粘土が堆積し、地圧により固形化して形成された泥岩の一種である頁岩は地球上に広く分布している。地下2000~3000メートルに眠るこの頁岩層に含まれている天然ガスがシェールガスだ。ちなみにシェールオイルとは、頁岩層から採取できる油分をいう。

(中略)
 天然ガスの多くは、メタンやエタン、プロパン、飽和炭化水素を主成分とする可燃性ガスであり、ベンゼンは含んでいない。化学に詳しい方ならすぐにピンと来るだろうが、シェールガスの組成は石油に比べると実にシンプルだ。主成分のメタンの化学式はCH4。燃やしても水素と水になるだけだ。

 C分子が多いほど、発生する炭酸ガスの量は多くなる。C分子を多く含む炭化水素(CH)が多い石油を燃やすと炭酸ガスが大量に発生し、地球温暖化を招いているのは周知の通りである。水素に一番近いガスであるメタンを主成分とする天然ガスは、地球上に存在する可燃性ガスの中では最もクリーンなガスといえる。これは他の資源にはないメリットだ。

■在来型と非在来型天然ガス 
 ところで、天然ガスと聞いてどんなイメージを持たれるだろうか。
 「天然」と「ガス」という文字の組み合わせから「自然に湧き出てくるガス」をイメージしがちだが、現実には必ずしもそうではない。穴を掘ってボーリングすると自然に噴出する天然ガスと、掘っても簡単には噴出しない天然ガスとに二分され、学術的には、前者は在来型、後者は非在来型と呼ばれている。

 油田やガス田、炭田から得られる天然ガスは在来型だ。地下2000~3000メートルというとんでもなく深い地層に染み込んでいるシェールガスは後者の非在来型に属している。ここから長い時間をかけて次第に洩れていったガスや石油が地中の浅いところに溜まってできたのが、在来型の油田やガス田だ。

 シェールガスの存在は昔から知られていたものの、採掘のハードルが非常に高かったため、手を付けられることがなく、自噴する在来型の天然ガスの採掘が先行していた。ほぼ手付かずになっていたシェールガスの採掘をやってのけたのがアメリカだ。ボーリングしただけでは取り出せないシェールガスは、フラクチャリングと呼ばれる水圧破砕法により採取が可能となり、2005年ごろからテキサス州やノースダコタ州で生産が本格化。採算ベースに乗り始めた。
(中略)

■非在来型天然ガスの種類 
 非在来型天然ガスにはシェールガス以外にも、メタンハイドレート、コールベッドメタン、タイトフォーメーションガス、ジオプレッシャードガスなど複数のガスが該当する。 メタンハイドレートとは、水深5000メートル以下の海底面に存在するメタンと水素とが結合したシャーベット状の天然ガスのことだ。南海トラフなど日本の深海に数多く存在し、現在、基礎調査が進められている。

 推定によれば、ここに眠っているメタンハイドレートの量は日本のエネルギー消費量の約100年分。実用化までの道のりは遠いが、端緒が開けただけでも大きな意味がある。シェールオイルは日本では秋田県にわずかに発見されているだけだ。経済的に採算のとれる生産技術がまだ確立されていないとはいえ、メタンハイドレートの開発は資源の乏しい日本にとってかつてない朗報である。


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