『人口減少時代の住宅政策』4

<『人口減少時代の住宅政策』4>
図書館で『人口減少時代の住宅政策』という本を、手にしたのです。
人口減少時代の住宅政策と聞けば・・・
空家問題とかスプロール化する郊外とかスクラップ&ビルドの建て売り住宅とか、大使には課題ばっかりが思い浮かぶのです。


【人口減少時代の住宅政策】
住宅

山口幹幸, 川崎直宏著、鹿島出版会、2015年刊

<出版社>より
人口減少、少子高齢化、環境問題、災害対策ーー、未曽有の課題に直面する日本社会で住宅政策はいかに機能するか。社会の写し鏡としての住宅政策を戦後70年の軌跡から読み解き、成熟社会に向けた展望を開く。
第1部 住宅政策が変えたもの(戦後70年のエポック)
萌芽期(戦前~1964)/高度経済成長期(1965~1974)/政策模索期(1975~1984)/バブル期(1985~1994)/政策転換期(1995~2004)/低成長期(2005~)

第2部 人口減少時代の論点住宅政策と10の論点
日本の住宅政策について/人口減少・少子高齢化社会/住宅の公共投資(社会資本整備)/都市居住と郊外居住/環境・エネルギー・防災問題と住宅/建築技術・生産・住宅計画

<読む前の大使寸評>
人口減少時代の住宅政策と聞けば・・・
空家問題とかスプロール化する郊外とかスクラップ&ビルドの建て売り住宅とか、大使には課題ばっかりが思い浮かぶのです。

この本の著者は建築会社のお偉いさんであり、なんか住宅供給サイドのスタンスが感じられるのだが・・・眉に唾して読んでみます。

rakuten人口減少時代の住宅政策


シェアハウスや多世代交流型住戸は現代の長屋との感があるが…
それらを取りまく現況を、見てみましょう。
p166~167
<住宅セーフティネットの欠如から、違法賃ルームが横行> 
 都市部を中心に、シェアハウスが若年層に人気を博している。シェアハウスには複数の者がひとつの住居に共同居住することで家賃が抑えられるメリットがある。シェアハウスが不動産流通上、正式に認知されている段階ではないが、シェアハウス専用の情報サイトを運営する者も登場するなど、独自のマーケットを形成しつつある。

 現在は圧倒的に若者層をターゲットとしているシェアハウスであるが、共同居住の発想を活かして、高齢者の見守りとセットにした取組みを試行するなど、高齢者をターゲットとしたシェアハウスも登場しつつある。

 たとえば、名古屋市では、単身高齢者向けの住宅ストックの不足への対応と高齢者の孤立死の防止の観点から、既存の市営住宅を改修した高齢者の共同居住事業(モデル事業)を展開。世帯向け住戸を単身高齢者向け住戸に転用し、複数者の共同居住型住宅として目的外使用しながら、入居者募集・契約・見守りサービスなどを実施している。

 また、UR都市機構の多摩平団地では、団地型シェアハウス(りえんと多摩平)を展開。民間事業者が、URの既存住宅を改修し、既存住宅を三室一ユニットとして多世代交流型住戸を供給、管理・運営も行い、幅広い層から人気だ。

 一方、生活保護世帯やそのボーダー層をターゲットとした貧困ビジネスのひとつとして、違法賃ルームも増えている。共同住宅や倉庫・事務所などの空き室を採光の取れない劣悪・狭小な部屋に分割し、低所得者向けの住まいとして提供するビジネスが横行している。これに対して、国土交通省は、違法賃ルームに対する是正指針を発表し、立入り検査や是正指導など、その対応策を講じている。

 こうしたビジネスが横行する背景には、低所得者の住宅確保の困難さが窺える。生活保護に対する住宅給付扶助額は、たとえば平成23年度の基準によれば、東京都内の一級地では、単身でひと月あたり5万3700円で、生活保護世帯とそれに該当しない世帯では、格段に支援内容が異なる。公営住宅は創設当時、一種・二種と区別され、二種が福祉住宅としての役割を担ってきたが、その後、応能応益制度への転換とともに種別が廃止され、福祉住宅としての役割が弱まった。

 首都圏において、公営住宅は待機者が多く需要の高さを物語っているが、増加する住宅確保要配慮者にセーフティネット住宅の供給が行き届いていないことが、こうした貧困ビジネスの横行につながっているといえる。


兵庫地区のシェアハウスということで…
ひつじ不動産関西で兵庫地区を覗いてみると全部で57件あり、家賃はだいたい3万~6万/月額のようです。神戸地区は外国人対応可という条件が多くて、地域性が表れています。
おや、ネコと同居の女性専用なんてのもあるでぇ♪

おお 現代的古民家なんてのも。

現代的古民家の暮らし方より 
古民家

<通り庭を眺め、ソファで読書>
 2017年9月オープン。築80年の古民家をシェアハウスの建築で国際賞を受賞した経験のある建築家と、約1年の構想期間を経て作り上げた泉のえん。現代的な暮らしにもマッチするように当時の趣を残しつつリノベーションし、一方水まわり設備などは日本的な要素とモダンな雰囲気が融合し、新調されています。

 また、シェアハウス入居者同士の距離感を考え、設計段階から導線を工夫しました。古く住み良い家で入居者同士がほどよい距離感で、日本を思い切り感じることができそうです。


ところで、我が日記を調べてみたらこの本をおよそ2年前に読んでいることが判明しました。…で、この記事を(その3,4)とします。イカン イカン。

『人口減少時代の住宅政策』1:住宅問題の概観p6~7、黎明期のプレハブ住宅p68~69、現代の時代状況p160~161、これからの住宅課題p215
『人口減少時代の住宅政策』2:コンパクトシティ論p174~175
『人口減少時代の住宅政策』3:これからの民間市場政策の方向性p190~191、今後の住宅政策の課題p195~196

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