『地方を殺すな!』4

<『地方を殺すな!』4>
図書館で『地方を殺すな!』という本を、手にしたのです。
この問題の第一人者が表紙に見られるわけで、これが借りる決め手でおました。
…つまり、三浦展、大林宣彦、藻谷浩介、各位です。


【地方を殺すな!】
地方

ムック、洋泉社、2007年刊

<「BOOK」データベース>より
ムックにつきデータなし

<読む前の大使寸評>
この問題の第一人者が表紙に見られるわけで、これが借りる決め手でおました。
…つまり、三浦展、大林宣彦、藻谷浩介、各位です。

rakuten地方を殺すな!


アメリカのファスト風土を、見てみましょう。
p104~105
<アメリカがうなされるサバービアの悪夢:服部圭朗>
■ファスト風土化とは全世界で展開されるアメリカの郊外化
「ファスト風土」は『下流社会』などの著者である三浦展の造語である。
 三浦は日本で展開していた画一的な没個性の郊外開発を観察することで、この言葉を思いついた。地域がナショナル・チェーンや道路整備によってその独自性を失い、本来的にはその地域固有である風土までもが没個性化・均質化し、その結果、コミュニティの崩壊が進展していることを、三浦は的確に、そしてキャッチーな「ファスト風土」という言葉で表現した。

 したがって、ファスト風土はそもそも日本で起きていた現象を表す言葉としてつくられたものである。

 しかし、このファスト風土化は日本だけではなく世界レベルで展開している。自国の文化に対する誇りでは右に出るモノがいないフランスでも展開しているし、土地利用計画がおそらく世界で最もしっかりしているドイツでも、おもに旧東ドイツではあるが起こっている。

 オーストラリアやカナダといったアングロサクソン系の植民地であった国々はもちろんのこと、ブラジルやメキシコといったラテンアメリカでも大都市の郊外を中心に展開しているし、インドネシアや台湾といった国々でも展開している。最近、成長著しい中国、インドにもその萌芽は見られつつある。

 そして、このファスト風土化が最も早く展開したのが、ファスト風土的なライフスタイルの生みの親であるアメリカである。ファスト風土化現象は、ある意味では全世界のアメリカの郊外化現象ともいえる。

 ファスト風土を全世界規模で引き起こしている要因はグローバリゼーションである。グローバリゼーションという言葉は、実質的にはほとんどアメリカナイゼーション、分化・社会・経済システムのアメリカ化だ。

 そしてグローバリゼーションが全世界的に進んでいるなかで、唯一、そのグローバルな影響を受けていない国、それこそがアメリカである。じゃあ、アメリカは均質化していないのかというと、アメリカはアメリカで、全国レベルで均質化が進み、地域性がなくなっており、コミュニティも郊外住宅地はもちろんのこと、農村レベルでも崩壊している。

 すなわち、ファスト風土化とはアメリカが自国内でやっていたことを、さらに世界的規模で展開していることなのである。

■大量の「無」が詰まった消費中心のライフスタイル
 それではアメリカのファスト風土の実態はどのようなものであろうか。ロサンジェルス、フェニックス、ヒューストン、アトランタといった、戦後、発展してきた都市の郊外を訪れれば、それらを体験することができるが、その背景にある問題点を理解するのはちょっと観察しただけでは難しい。

 そこで、アメリカのファスト風土を理解するのに役に立つのが映画である。ここでは、ファスト風土の理解に資する映画を数点、紹介したい。
 まずファスト風土、そして、そのライフスタイルを理解するのに役立つ映画としては、1983年に製作された『ヴァレー・ガール』という三流青春映画があげられる。

 まだブレークする前のニコラス・ケイジが主演しているこの映画は、ロサンジェルスのダウンタウンに住む青年とファスト風土的郊外の「ヴァレー」に住む女子高生とが、そのライフスタイルの違いを超えて恋愛を成就させるという物語だが、そこではファスト風土の典型的なライフスタイルが描写されている。というか、このライフスタイルの描写こそがむしろこの映画の主題なのである。

均質化、グローバル化といえば…
マクドを描いた『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を観たなあ。


【ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ】
マクド

ジョン・リー・ハンコック監督、2016年米制作、H29.8.22鑑賞

<movie.walker作品情報>より
カリフォルニア州南部の小さなハンバーガーショップ、マクドナルドを世界最大のファーストフードチェーンへと成長させた男、レイ・クロックの実話を描く人間ドラマ。創業者であるマクドナルド兄弟とミキサーのセールスマンだったレイとの出会いから、両者の対立まで、成功の陰にあったダークな側面までも映し出す。レイをマイケル・キートンが演じる。

<観る前の大使寸評>
封切り映画を観るのは『シン・ゴジラ』を観て以来のことではないか…
手元不如意の大使のチョイスは、それだけ厳選されているわけでおます。

movie.walkerファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ


『地方を殺すな!』1:三浦展さんの提言
『地方を殺すな!』2:藻谷浩介さんの提言
『地方を殺すな!』3:大型ショッピングセンターのからくり

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