『パンターvsシャーマン』2

<『パンターvsシャーマン』2>
図書館で『パンターvsシャーマン』というビジュアル本を手にしたのです。
戦争映画オタクの大使としては、潜水艦映画をよく観てきたが、戦車ものもけっこう観ているわけで…この本を借りる決め手になったのです。



【パンターvsシャーマン】
パンター

スティーヴン・J.ザロガ著、大日本絵画、2010年刊

<「BOOK」データベース>より
本書は、ドイツ軍がかつての勢いを取り戻そうと躍起になっていた1944年のヨーロッパ北西部の戦場という舞台で重要な役割を担っていた二つの戦車を比較するという魅力的な題材を扱っている。すべての戦車は、装甲、機動性、火力という3つの技術的な基本要素のバランスを考慮して設計されているが、これをふまえ各々の戦車の設計や開発経緯を分析することで、著者はシャーマンよりもパンター戦車の方が明らかに優れた戦車であると結論している。しかし、個別の能力を比較するだけでは、実戦での真の優劣を決めることはできない。どちらが先に敵を発見するか?どちらが先に攻撃するか?戦術的な状況が戦いにどう作用するかということが重要なのである。本書は、アルデンヌの森の激戦を詳細に眺め、この2つの戦車の成功と失敗の本質を追求している。

<読む前の大使寸評>
戦争映画オタクの大使としては、潜水艦映画をよく観てきたが、戦車ものもけっこう観ているわけで…この本を借りる決め手になったのです。

rakutenパンターvsシャーマン


両者対決の「結論」を、見てみましょう。
p74~75
■結論
 第二次世界大戦最良の戦車として、パンターの名が挙げられるのが常識となっている。しかし、1944年から翌年にかけての、欧州戦区におけるアメリカ軍との戦いでは、特に攻勢に用いられた際に、パンターが乏しいパフォーマンスしか見せていないことがはっきりとする。ベテラン戦車兵が指揮する一握りのパンターが、小部隊戦術によってアメリカ軍戦車部隊に甚大な被害を与えた例も、時折は見られるが、戦局全体に影響を及ぼす力にはなっていない。

 パンターに盛り込まれた技術的長所も、戦争末期のドイツ軍の全般的退勢を覆すには至らなかった。工場が破壊されたことで、生産供給は不足し、品質の維持も困難となり、予備部品の準備もままならなかった。特に深刻な燃料不足は、作戦行動のみならず訓練の質も劣化させる原因となった。
 戦争後半の戦車兵の質の低下はアバランシュ、ロレーヌ、アルデンヌなど、各地で反撃作戦が失敗に終った主原因でもある。

 一方、シャーマンは欧州戦区においては戦術的な成功例を演出したと評価できるだろう。なぜなら、密接な関係を維持した歩兵と主に緒兵科連合部隊を編成し、洗練された砲兵支援と充分な航空支援が得られたことを背景として、理にかなった戦術上の意思決定の中で、自らの役割を得ていたからである。ドイツ軍の上級司令部に関する歴史的研究で知られるP.E.シュラム少佐は、ドイツ国防軍に対するアメリカ陸軍の機甲部隊の優越を、バルジの戦いは如実に証明したと結論している。

 第二次世界大戦が終ると、パンターは戦場からすぐに姿を消したが、その影響力はいつまでも消えなかった。毒針の様なパンターの75mm長身砲の記憶が、連合国各国の軍事関係者にこびりつき、1940年代後半を通じて、より洗練された中戦車の開発へと掻き立てられたからである。

 その結果が、アメリカ軍のM26パーシングであり、イギリス軍のセンチュリオンであり、ソ連軍のT-54である。これらの戦車は、パンターの火力と装甲防御力の影響を強く受ける一方で、同車の機械的信頼性と生産性の低さを克服する試みが盛り込まれていた。
(中略)

 以上のような理由から、パンターが現代の主力戦車の先祖であると見なされるようになったのである。

ウン この本は戦車について、その生産性や戦術、兵站、技術的課題にまで言及しているわけで…オタク好みの1冊となっているのでは。

かなり古い映画だが『パットン大戦車軍団』も付けておくか。

【パットン大戦車軍団】
パットン

フランクリン・J・シャフナー監督、1970年米制作

<映画のストーリー>より
やがてノルマンディ上陸作戦が成功。作戦に参加できなかったことを悔やむパットンに、名誉恢復の日が到来した。ブラッドリーが、第3兵団司令官として、彼をノルマンディに呼びよせたのである。勇躍したパットンは、電撃的にドイツ軍を撃破、さらに有名なバルジの戦闘で、戦史に残る功績をあげた。やがてドイツは降伏。しかし、ソ連ぎらいのパットンは、そのためまたも物議をかもし出し、ついに失意のうちに、自動車事故でその特異な生涯を終えた。

<大使寸評>

movie.walkerパットン大戦車軍団


『パンターvsシャーマン』1
潜水艦映画については潜水艦映画を観てきたに収めています。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック