『パンターvsシャーマン』

<『パンターvsシャーマン』>
図書館で『パンターvsシャーマン』というビジュアル本を手にしたのです。
戦争映画オタクの大使としては、潜水艦映画をよく観てきたが、戦車ものもけっこう観ているわけで…この本を借りる決め手になったのです。



【パンターvsシャーマン】
パンター

スティーヴン・J.ザロガ著、大日本絵画、2010年刊

<「BOOK」データベース>より
本書は、ドイツ軍がかつての勢いを取り戻そうと躍起になっていた1944年のヨーロッパ北西部の戦場という舞台で重要な役割を担っていた二つの戦車を比較するという魅力的な題材を扱っている。すべての戦車は、装甲、機動性、火力という3つの技術的な基本要素のバランスを考慮して設計されているが、これをふまえ各々の戦車の設計や開発経緯を分析することで、著者はシャーマンよりもパンター戦車の方が明らかに優れた戦車であると結論している。しかし、個別の能力を比較するだけでは、実戦での真の優劣を決めることはできない。どちらが先に敵を発見するか?どちらが先に攻撃するか?戦術的な状況が戦いにどう作用するかということが重要なのである。本書は、アルデンヌの森の激戦を詳細に眺め、この2つの戦車の成功と失敗の本質を追求している。

<読む前の大使寸評>
戦争映画オタクの大使としては、潜水艦映画をよく観てきたが、戦車ものもけっこう観ているわけで…この本を借りる決め手になったのです。

rakutenパンターvsシャーマン


両者の「技術的特徴」の一部を、見てみましょう。
p22~25
■攻撃力
 戦車戦を想定した場合、M4A3(76mm)に対するパンターの優位は揺るがない。パンターが搭載する7.5cm戦車砲は、通常、Pzgr39/42徹甲弾を使用する。この徹甲弾にはわずかではあるが炸薬が充填されていて、目標の装甲を貫通後に爆発するようになっている。その結果、弾庫の誘爆を促進することになる。貫通性能は、距離500mで垂直鋼板に換算して168mmであり、シャーマンを相手にするには強力すぎるほどである。

 1943年を通じて、ドイツ工業界はタングステン性の弾芯を用いた強力なPzgr40/42徹甲弾を1万8800発ほど生産しているが、タングステンの供給途絶から生産中止となっていたため、バルジの戦いではさほど使用されなかった。戦争中の調査によると、パンターが直面した平均交戦距離は約850mで、1400mから1750mとなると全体の5%ほどに減少し、さらにこれを超える交戦距離となると、実例はほとんど見あたらない。

 他にもパンターは、車体の球状銃架と同軸機銃、そして追加装備として車長用キューポラの3ヶ所に7.62mm機銃を搭載している。国防軍では、攻撃用武装として機銃の役割をアメリカ軍ほど重視していなかったため、重機関銃は搭載していない。

 一方、アメリカ軍のシャーマン(76mm)の戦車砲M1A1が通常使用する徹甲弾は、M62A1徹甲弾で、距離500mで116mmの垂直鋼板を貫通できる力を有していた。パンターのPzgr39/42と同様に、この徹甲弾にも炸薬が詰まっていて、装甲貫通後に炸裂するようになっていた。しかし、この徹甲弾では、実質的にパンターの正面装甲を貫通できず、200mまで接近して、ようやく防盾の貫通が期待できる程度であった。一方、パンターの側面装甲ならば約1800mの命中でも貫通できる。

 欧州戦域におけるシャーマンの平均交戦距離は約800mである。しかし、ノルマンディ上陸作戦に続く戦いで、戦車砲M1A1の徹甲弾が、パンターに対して非力であることが明らかになると、改良砲弾の開発が突貫作業で進められた。
(中略)

 T4高初速徹甲弾の最初の生産分が北フランスに到着したのは、1944年8月のことだったが、タングステンの供給制限から、常に需要に対して供給が下回っていた。終戦までの期間に、アメリカ工業界は月産1万発のペースでT4高初速徹甲弾を生産いていたが、バルジの戦いに投入されたM4A3(76mm)は、平均して1~2発しか搭載していない。
(中略)

 シャーマンの副次武装はパンターよりも優れている。車体と同軸機銃に7.62mm機銃を搭載している点はパンターと同様であるが、砲塔のピントル式銃架には強力な12.7mmブローニングM2重機関銃が備え付けられていた。

 もちろん、これら副次兵器が戦車戦で役に立つことはないが、歩兵やトラック系車輌をはじめとする大半の目標物に対しては、非常に効果的な武器だった。戦車指揮官の間でも、銃機関銃はきわめて好評で、ブルース・クラーク将軍はブローニングM2重機関銃を、シャーマンの「最重要兵器」であると賞賛している。 



戦争映画オタクの大使は、シャーマン戦車が主役のような『フューリー』という映画を観たので紹介します。

【フューリー】
ヒューリー

デヴィッド・エアー監督、2014年米制作、H26.12.4鑑賞

<movie.walker解説>より
たった一台の戦車で300人ものドイツ軍に戦いを挑む5人の男たちの姿を描く、ブラッド・ピット主演の戦争ドラマ。ピット扮するベテラン兵が乗り込むシャーマンM4中戦車“フューリー”とドイツ軍のティーガー戦車との激しい戦車バトルでは本物の戦車を使用するなど、リアリティを重視した戦闘シーンが見ものだ。

<大使寸評>
原則として、ハリウッド映画は観ないことにした大使であるが・・・
戦争映画オタクでもあるので、この映画を観るかどうか、アンビバレントな思いがあったのです。
でも観てみれば・・・
戦車戦の過酷さを再現したようなシーンには没頭したわけです。
『ハートロッカー』のような政治的な生臭さが無いのが、良かったのかも。

movie.walkerフューリー
『フューリー』を観てきたbyドングリ


かなり古い映画だが『バルジ大作戦』も付けておくか。

【バルジ大作戦】
バルジ
ケン・アナキン監督、1965年米制作

<解説>より
第2次大戦時の史実を忠実にフィリップ・ヨーダン、ミルトン・スパーリング、ジョン・ネルソンらが共同で脚色、「史上最大の作戦」のイギリス編を担当したケン・アナキンが監督した戦争アクション。

<大使寸評>

goo映画バルジ大作戦



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